スポーツ気象

Sports Weather

天気を味方に

選手のパフォーマンスを最大化

スポーツ気象チームは、スポーツ選手・大会主催者・観客を気象面から全力でサポートします。選手・チームに対してはパフォーマンスの最大化につながる気象情報を、大会主催者に対しては大会を安全かつ円滑に運営できる気象情報をカスタマイズし、それぞれが最良の準備をできるよう支援します。

Service 1 選手・チーム支援 気象情報を活かした戦略・戦術の策定 2018年3月平昌パラ大会で、パラノルディックスキー日本チームを現地サポートしました ニュース

Roots

選手・チームの支援は、2015年6月に「ラグビー日本代表チーム」をサポートしたことからはじまりました。同年9月、南アフリカ戦で日本が歴史的勝利をおさめたラグビーワールドカップのイングランド大会では、晴れの予報とスタジアムの形状を踏まえた風の予測をお伝えしました。チームからは、海外での試合でも気象の心配をせずに安心して試合に集中することができたというお声をいただき、以来ラグビー日本代表チームのサポートを続けています。
日本代表チームの
サポート実績
2016年8月のリオ大会では、ラグビー日本代表チームをはじめ、トライアスロン、セーリング、ホッケーなど、7競技18チームまでサポートチームが広がりました。ラグビー日本代表チームが4強入りを決めたフランス戦では、試合時間帯に雨が降ることをお伝えしました。ラグビーは雨による中止がない競技です。予報を受けた代表チームは、ボールが滑りやすい状況でミスをしないようボールを持って走る戦略に変え、スタミナのある選手を起用し、後半に相手選手の体力が低下したところを狙って逆転勝利につなげることができたと伺っています。

2018年3月の平昌パラ大会では、パラノルディックスキー日本チームを現地でサポートし、新田選手が10kmクラシカル立位で8年ぶりの金メダル、1.5kmスプリントクラシカル立位で銀メダルを獲得する結果につながりました。雪上のマラソンと言われるクロスカントリーは競技時間が長いため、雪質を考慮しながら何層にも塗り重ねるワックスがレース展開に大きく影響します。スポーツ気象チームは、レース時間帯の雪温予報を日本チームに提供し、最適なワックス選定にご活用いただきました。

また、2020年に向けた取り組みとしては、筑波大学とともに都市気象を予測する新たな気象予測モデルの構築を行っています。東京都内のビル街を走るマラソンやトライアスロン、自転車競技で必要とされるビル風の予測への活用が期待されます。
アマチュア選手も
天気を当たり前に
活用する時代へ
選手は日本代表・プロ・アマチュアに関わらず、皆同じように気象リスクを抱えています。むしろ、アマチュア選手や学生など一般の人の方が、管理を徹底しているプロ選手よりも熱中症などの気象リスクが高いと考えています。公園でウォーキングをする方からアマチュア選手まで、スポーツをより安全に楽しんでいただくために“気象を味方に付ける”サービス「MiCATA(ミカタ)」を開発しました。

「MiCATA」は、代表選手やプロ選手をサポートする中で培った気象活用のベストプラクティスを盛り込んでおり、トレーニングや試合の日程・場所をカレンダー登録するだけで、スケジュールに合わせた気象情報をご覧いただけます。一人一人が天気を味方につけて、最良の準備につなげてください。

Service 2 大会運営支援 レースや大会の開催可否判断をサポート 1983年に野球場からはじまり、サッカー場やレッドブルエアレースなど様々支援 ニュース

Roots

大会運営支援は、悪天候による中止がある競技の大会・試合を運営する主催者を気象面からサポートするサービスです。ルーツは1983年、当時はドームではなかった後楽園球場に対して、野球試合が開催できるか否かの情報をお伝えしたことがはじまりです。

野球は、試合中に雨が降っても、地面がかすかに濡れる程度であれば続行できますが、それ以上では中断となります。中断すると払い戻しのほか、観戦者への応対などの負担がかかるため、開催できるかだけでなく中断のリスクがあるかどうかもポイントになります。近年はざっと降ってすぐ止むことも多いため、予測は難しくなってきています。
大会運営支援の
サポート実績
ウェザーニューズは、プロ野球、Jリーグ、ラグビー、熱気球、エアレースなど様々な大会の運営をサポートしています。2016年と2017年に千葉で開催されたレッドブル・エアレースにおいては、会場選定の段階から気象情報を提供し、当日はレース開催の可否判断を現地でサポートしました。レース開催には、安全確保のためドクターヘリが離着陸できることと、パイロンを立てる作業ができることが必須になります。6月4日は午前中から風が強く、当社は午後も強風と高波が見込まれ、安全確保に影響が出ると予想しました。実行委員会は、2.5mの高波は安全な運営に支障をきたすと判断し、16時の予選レースを中止することを決定しました。翌5日は午前中には天気が回復すると予想し、決勝レースは予定通りに開催されました。

スポーツはデータ戦の時代
気象も上手く活用して
勝ちの一手を
チームや選手の強化策は、根性論からはじまり、トレーニング方法の改善や食事、リカバリー、分析、心理と様々な観点で多岐に渡り、日々進化しています。近年はこれらに加えて、情報(データ)の活用も取り入れられています。特に、ゲリラ豪雨や熱中症などの気象リスクが多い日本においては、安全にスポーツを行い、また戦略的に勝利する上で重要な要素であるという観点から、「気象情報」が注目され始めています。

天気は変えられませんが、予め把握することで最良の準備が行えます。プロ・アマ問わずスポーツ選手が、安全にスポーツをする、そして最高のパフォーマンスを発揮するための最良の準備を、気象の観点からサポートしていきます。
スポーツ気象チーム 浅田佳津雄

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