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NEXCO中日本と「越波リモート監視システム」の実証実験を開始

〜AI画像解析技術を用いて越波を自動検出〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市、代表取締役社長:草開 千仁)は、中日本高速道路株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長CEO:宮池 克人、以下NEXCO中日本)とともに、「イノベーション交流会(※)」において、11月より画像解析技術を用いた「越波リモート監視システム」の実証実験を開始しました。「越波リモート監視システム」は、現場のスタッフが目視で監視している越波の発生状況を、AIを導入した画像解析技術を用いることで、より効率的に発見する新たなシステムです。本取り組みでは、独自のAI画像解析技術によって、現地のライブカメラ画像から波の大きさや越波の有無をリモートで監視します。システムはウェザーニューズが開発し、両社で有効性について検証していきます。 
 ウェザーニューズはNEXCO中日本とこれからも協力し、安全・安心な高速道路空間の提供を目指します。

※本実証実験は、「i-MOVEMENT(アイ・ムーブメント)」の実現に向けて、2019年7月にNEXCO中日本が設立したコンソーシアム方式でオープンイノベーションを推進する「イノベーション交流会」における取り組みです。
 

 

◆AI画像解析技術を用いた「越波リモート監視システム」

 海岸を走る東名高速道路(由比付近)や西湘バイパスは、台風や低気圧接近時には越波の状況を監視し、通行止めにするなどの対策が必要になります。現在は職員が現地に向かい、越波の頻度や規模、飛来物の状況を目で監視することで、最適な通行規制を実施していますが、これは同時に監視員の危険を伴います。
 そこで、ウェザーニューズは現地監視員およびリモート環境における監視業務の省人化・省力化を目的として、AI画像解析技術を用いた「越波リモート監視システム」を開発し、NEXCO中日本とともに実証実験を行います。
 本システムはライブカメラと通信環境があれば、どこでも低コストで解析することが可能です。現地のライブカメラ画像から東名高速道路(由比付近)、西湘バイパス付近の波の大きさや越波の有無を自動監視・検出することで、効率的な状況把握を実現します。さらに、越波規模に応じてアラート通知することで、リモート環境における監視業務の省力化も目指します。

「越波リモート監視システム」実証内容

◆今後のスケジュール

~2021年03月「AI画像解析」精度検証
~2021年06月「越波リモート監視システム」開発
2021年07月~「越波リモート監視システム」試運用


 

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