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ウェザーニューズ、全国約2,500本の桜の健康状態を調査

【桜の健康診断2020】桜の健康状態は昨年に引き続き悪化、樹勢の衰退傾向が続く

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、毎年美しい姿で楽しませてくれる桜を見守り、桜を大切にする気持ちを広く育むことを目的として、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通じて桜の健康状態をチェックする調査「桜の健康診断2020」を実施し、本日、結果を発表しました。桜の健康診断では、桜の健康状態に関する6つの質問に答えていただき、その結果から健康度を指数化し、「優良(+)」から「生育不良(-)」の12段階で判定します。

▼『桜の健康診断2020』結果詳細はこちら
スマホアプリ「ウェザーニュース」をダウンロード後「さくらCh.」にアクセス
または
ウェザーニュースウェブサイト「桜の健康診断2020」
https://weathernews.jp/s/topics/202006/060085/

◆「桜の健康診断」概要

・エリア:46都道府県(沖縄を除く)
・調査期間:2020年3月15日〜5月28日
・参加人数:2,589人
・質問項目:6項目
(「日当たり」、「樹形」、「花の咲き方」、「幹の状態」、「樹皮の状態」、「花数」)
・評価:12段階
(優良(+):1.00~1.25/優良:1.26~1.50/優良(-):1.51~1.75/正常(+):1.76~2.00/正常:2.01~2.25/正常(-):2.26~2.50/やや生育不良(+):2.51~2.75/やや生育不良:2.76~3.00/やや生育不良(-):3.01~3.25/生育不良(+):3.26~3.50/生育不良:3.50~3.75/生育不良(-):3.76~)

※対象とする桜は、エゾヤマザクラやチシマザクラなどソメイヨシノ以外も含んでいます。

◆桜の健康状態は調査開始以来最悪に、樹勢の衰退傾向が続く

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 全国2,589人から寄せられた回答を集計した結果、今年の桜の健康度は全国平均で1.74となり、「優良(-)」の判定でした。2013年からの健康度の変化を見てみると、桜の健康状態が悪化傾向にあることがわかります。2015年の1.65と比較すると2020年は健康度が0.09悪化しており、樹勢の衰退傾向が続いています。
 健康度が低下しても、1〜2年単位ではほとんど変化に気が付きませんが、衰退が5年も続くと太い枝が2〜3本は枯れるなどの影響があります。そのため、来年以降も引き続き桜の健康状態の変化に注意が必要です。

 桜の健康度の12段階評価を細かく分類して昨年と比較してみると、「優良(+)」、「優良」、「優良(-)」、「正常(-)」、「やや生育不良」、「生育不良」の比率についてはほぼ変化はみられませんでした。
 しかし、「正常(+)」が昨年よりも8%減少し、代わりに「正常」が9%増加しており、このことが、全体として桜の健康度を引き下げる結果となりました。
 都道府県ごとの桜の健康度のランクをみると、宮城県や鳥取県で「優良(-)」から「優良」へランクが上がっているほか、西日本を中心に8つの県で「正常(+)」から「優良(-)」へとランクが上がりました。一方、北海道は「正常(+)」から「正常」へとランクを落とし、他に6つの県では「優良(-)」から「正常(+)」へとランクを下げる結果となりました。

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※2020年について報告が一定数に満たないエリアは灰色で表示しています

 ソメイヨシノの寿命は60年と言われています。ソメイヨシノは戦後に多く植えられたため、当時植えられたものはすでに寿命を過ぎており、弱った桜・病気の桜が増えるのは自然のことです。しかし、病気の治療や土のマッサージなど適切な手当てを行うことで、桜の寿命を延ばすこともできます。
 今年は新型コロナウイルスの影響でお花見などを思うように楽しめず、その分、身近な桜の大切さや想いを感じたという声が多く寄せられました。ウェザーニューズでは今後も、ユーザーの皆さんと一緒に桜の健康状態の変化を追いながら、桜を大切にする輪を広げていきます。

◆参考:『桜の健康診断2020』項目別の結果

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<日当たり:「日当たりの良さ」が過去最低に>
 日当たりについて、“一日中よくあたる” “半日以上あたる” “半日あたらない” “ほとんどあたらない”の4項目から選択して頂きました。
 集計の結果、最も割合の高かった“一日中よくあたる”に注目すると、2020年は59%となり、過去8年で初めて60%を下回りました。




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<樹形:「自然樹形を保っている」が若干回復>
 樹形(樹の立ち姿)について、“自然樹形を保っている” “自然樹形に近い” “樹形が崩れてきている” “自然樹形がほとんど崩れてる”の4項目から選択して頂きました。
 集計の結果、“自然樹形を保っている”の項目に注目すると、2013年から減少傾向でしたが、今年は47%と2019年よりも1%ほど回復しています。




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<花の咲き方:「木全体にまんべんなく花が咲いている」が7割以下>
 花の咲き方について、“木全体にまんべんなく花が咲いている” “所々咲いていない枝がある” “特に上部に咲いていない枝が目立つ”の3項目から選択して頂きました。
 集計の結果、“木全体にまんべんなく花が咲いている” という回答が、5年続けて70%を下回っています。“所々咲いていない枝がある”と“特に上部に咲いていない枝が目立つ”の回答を併せると30%を超えるため、咲き方にまばらな木が一定数あることがわかります。


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<幹の状態:過半数が不健康>
 幹の状態について、“穴や切られたアト、窪みは無い” “穴や切られたアト、窪みなどが少しある” “穴や切られたアト、窪みなどがかなり目立ち、もしくはキノコが生えている” “大きく切られたり、などがかなり目立ち、もしくはキノコが生えている”の4項目から選択して頂きました。
 集計の結果、穴や切られたアト、窪み、キノコなど、不健康な状態の回答が、5年続けて5割を超え、今年が最も悪い結果となりました。
 健康そうに見える幹でも、キノコが生えているものは中が腐っている可能性があり、専門家による診断が必要になります。

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<樹皮の状態:約2割が不健康>
 樹皮の状態について、“生き生きしていて光沢がある/盛り上がるような部分があり、縦に割れている” “傷などほとんどない” “苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている” “苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい” の4項目から選択して頂きました。
 集計の結果、“苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている”と“苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい”の合計が 、5年続けて2割を超えました。
 苔はあまり害にならないと思われますが、樹皮がはがれてカサカサしていたり、損傷が激しい場合、土の中の通気性が悪く、桜の生長が止まっている可能性があります。

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<花数:「5個以上」の割合が3割以下に>
 花の数について、“5個以上” “3〜4個” “2個” ”1個”の4項目から選択して頂きました。
 集計の結果、昨年より”5個以上”の割合が減少し、2013年に次ぐ健康状態の悪さとなりました。




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