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日本初、天気の変化による体調不良“天気痛”の予測データをAPIで販売

医師と共同開発した「天気痛予報®︎」のデータ提供開始

予報連動型の頭痛薬の広告、病院のサイネージやテレビ放送への活用を通して患者をサポート

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、企業のDXを推進する気象データ提供サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」において「天気痛予報®︎」のデータ提供を開始しました。

天気の変化で体調不良に陥る“天気痛”に悩まされる人は、潜在的な人数も含めると1,000万人以上存在するとも言われています。当社は天気痛の情報をビジネスにご活用いただけるよう、今回、気圧医学の第一人者である天気痛ドクター®︎の佐藤純医師と共同開発した「天気痛予報®︎」のデータを法人向けにAPI化しました。「天気痛予報®︎」は3時間ごとの天気痛リスクを“安心”、“やや注意”、“注意”、“警戒”の4段階で予報します。データはクラウドを経由してAPIで提供されるため既存システムとの連携が容易です。例えば、企業は病院のサイネージや医療系アプリでの表示や、「天気痛予報®︎」と連動させた頭痛薬の広告配信の他、テレビ放送にも活用することができます。

当社は気圧医学の専門家の知見と高精度な天気予報を元に開発した「天気痛予報®︎を企業に提供していくことで、天気に起因する体の不調にお悩みの方をサポートしていきます。

「WxTech®︎」のデータラインナップはこちら天気痛予報®︎データのお問い合わせはこちら
https://wxtech.weathernews.com/services.html
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

天気痛予報®︎」の予測データをAPI提供

当社は、日本で初めて「天気痛予報®️」のデータのAPI提供を開始しました。本サービスは、最長36時間先まで3時間ごとの予測データを“安心”、“やや注意”、“注意”、“警戒”の4段階で提供します。「天気痛予報®︎」のデータはクラウドを経由してAPIで提供されるため、既存システムと連携させて必要な地点のデータを簡単に入手できます。

データの活用例としては、病院のサイネージや医療系アプリに表示して、患者に「天気痛予報®︎」を提供したり、放送局がテレビ番組のお天気コーナーで放送したり、頭痛薬の広告を天気痛予報®︎と合わせて配信することが可能です。

医師と共同開発した「天気痛予報®︎」を法人向けに高解像度化

「天気痛予報®︎」は、気圧医学の第一人者である天気痛ドクター佐藤純医師とウェザーニューズが共同開発した、“天気痛”が起こりやすいタイミングの予報です。天気痛は、気圧の変動や天候の変化に敏感に反応して発生する身体の不快感や痛みのことを指します。潜在的な人数も含めると1,000万人以上になると言われていますが、社会的認知度はまだ十分とは言えず、原因のわからない痛みに悩まされている方も多くいます。

そこで、当社は天気と体の不調の関係を調べるため、2018年に佐藤医師とタッグを組みました。まず、お天気アプリ「ウェザーニュース」で体調に関するアンケート調査を行い、台風や発達した低気圧の接近時に症状を報告していただきました。

2018年9月〜2019年10月の期間に合計35回の調査を実施し、のべ15.8万人の症状報告を集めて詳細に分析したところ、台風本体が接近する2〜3日前から痛みや体調不良を感じる方がいることが明らかになりました。また、気象現象のなかでも、積乱雲周辺の小さな気圧変動「微気圧変動」が大気の条件によって遠く離れた台風から伝播してくる時や、1日2回の周期で繰り返される「大気潮汐」の変動が通常より大きくなる時に天気痛の症状が出やすくなる可能性があることがわかりました。

これらの結果から、天気痛の発症に影響しやすい気圧変化パターンを抽出して指数化し、2020年に「天気痛予報®︎」を開発しました。

当社は、このようにして共同開発した「天気痛予報®︎」を、2020年3月よりお天気アプリ「ウェザーニュース」で一般ユーザーに提供しています。そして、今回はビジネスにご活用いただけるよう、「天気痛予報®︎」を法人向けにAPI化したデータを用意しました。

天気痛予報®︎APIのサービス仕様

データ種別天気痛予報®
ランク1 安心 / 2やや注意 / 3注意 / 4 警戒
空間解像度市区町村
提供期間通年
時間解像度3時間毎、最長36時間先まで
更新頻度1回/日

一般向けに発症リスクを提供、アプリで体調管理をサポート

お天気アプリ「ウェザーニュース」では、6日先まで日毎の週間天気痛予報®︎や、36時間先まで3時間ごとのピンポイント天気痛予報®︎をご覧いただけます(*1)。ユーザーはリスクを事前に把握できるため、症状に対する心構えや薬の準備などの事前対策や、薬を飲むタイミングの参考にしていただけます。また、過去1週間分のデータを確認することができるので、どんな時に天気痛が起きやすいのか症状の振り返りにも便利です。

*1  2020年3月2日発表:“天気痛予報”をアプリ「ウェザーニュース」で提供開始
/news/31009/

 

今年は台風が平年より多い見込み、台風接近時は要注意

2023年に当社がアプリユーザーと実施した「天気痛調査2023」(*2)によると、天気痛に影響する気象要素は8割が「気圧」で、天気痛の方の8割以上が「台風接近時」に体の不調を感じていることがわかりました。症状としては、頭痛や肩こり、倦怠感、めまいなどがみられることがありますが、「頭痛」が8割で最も多くなりました。

 

今年の台風発生数は、平年より多い29個前後の予想で、日本の南〜東日本太平洋側に接近しやすい傾向です(*3)。台風の接近時は頭痛の症状が出やすい傾向があるので、最新の「天気痛予報®︎」をご活用ください。

*2 2023年6月8日発表:天気痛調査2023 /news/43580/

*3 2023年6月6日発表:台風傾向 /news/43566/

 

佐藤 純(さとう じゅん)医師

 


医師/医学博士
愛知医科大学客員教授、中部大学生命健康科学部教授
パスカル・ユニバース(株)代表
気象変化と慢性疼痛、自律神経の関係が専門
愛知医科大学病院 疼痛緩和外科・いたみセンターにて 2005年より天気痛・気象病外来を開設
気圧医学の第一人者、日本疼痛学会理事、日本運動器疼痛学会理事、日本生気象学会理事などを歴任
「天気痛ドクター®︎」としてTV、雑誌等マスコミで活躍中、著書多数

 

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