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ウェザーニューズ、2023年の「第一回紅葉見頃予想」を発表

【第一回紅葉見頃予想】2023年の紅葉、高温傾向で一部の色付きに遅れも広範囲で見頃は平年並

~全国の名所約900か所の紅葉情報を「紅葉Ch.」で公開~

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、秋の紅葉シーズンをお楽しみいただけるよう、「第一回紅葉見頃予想」を発表しました。今年の紅葉は、平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響で平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、晴れた日の放射冷却で葉の色付きが進んでいくとみています。
全国的に厳しい残暑が続いていますが、標高が2,000mを超える室堂平(富山)などでは徐々に色付きが始まってきています。北海道の大雪山旭岳(姿見の池付近)では9月20日頃から見頃となる予想で、いよいよ今年の紅葉シーズンが始まります。東北では10月上旬から、東日本、西日本では10月中旬から、標高の高い山から見頃の紅葉を楽しめそうです。
気象情報サービス「ウェザーニュース」のアプリやウェブサイトでは、本日より「紅葉Ch.」をオープンし、全国の名所約900か所の見頃予想日やスポット情報を公開します。なお、「第二回紅葉見頃予想」は10月中旬の発表を予定しています。

<ポイント>
1. 高温傾向で一部の色付きに遅れも、広範囲で見頃は平年並
2. 天気が周期変化し、晴れた日の放射冷却で葉の色付きが進む
3. 東北や北陸の一部で夏の高温や少雨が葉の状態に影響
全国約900か所の紅葉名所の見頃予想はこちら
第一回紅葉見頃予想の一般向けサイト
スマホアプリ「ウェザーニュース」
https://weathernews.jp/app/
ウェザーニュース「紅葉Ch.」
https://weathernews.jp/koyo/
 
「第一回紅葉見頃予想」
https://weathernews.jp/s/topics/202309/070085/

 

2023年「第一回紅葉見頃予想」

<見頃時期:高温傾向で一部の色付きに遅れも広範囲で見頃は平年並>

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。今秋は11月にかけて全国的に平均気温が高い傾向となりますが、東日本や西日本を中心に晴れる日が多くなるため、朝晩は放射冷却により冷え込みます。葉が色付くために必要な気温低下が見込めることから、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、平年10月に見頃を迎える名所など、一部ではやや遅い見頃となる可能性もあります。

<夏の天候の影響は?:一部に高温や少雨の影響も、全国的に葉の状態は良い傾向>

夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。今夏は北日本を中心とした記録的な猛暑や、台風6号・7号の影響が懸念されました。そこで、お天気アプリ「ウェザーニュース」を通じて8月24日~25日に葉の状態を調査し、全国1,350人に回答をいただきました。
調査の結果、全国的な傾向としては葉への大きな影響はなく、今年も鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、東北や北陸では今夏の高温や少雨の影響で葉の色や形が昨年よりも悪い傾向でした。全体の見栄えを損なうほどではないものの、一部に影響が出る可能性があります。四国では昨年雨が少なく一部で見栄えが損なわれたところがありましたが、今年は雨が多かったため葉の状態が昨年よりも良い傾向で、美しい紅葉が期待できそうです。

<鮮やかさ:今後の台風進路に注意も、周期的な天気の変化で鮮やかな色付きに期待>

葉が鮮やかに色付くためには、夏の天候だけでなく秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。今秋は全国的に天気が周期変化し、特に10月から11月にかけては東北南部・東日本・西日本で晴れる日が多い予想です。葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが十分に見込まれるため、鮮やかな紅葉が期待できます。
ただ今週末は台風13号が本州に接近し、関東や東北、北陸で影響を受ける可能性があります。また、10月前半にかけて本州付近に台風が接近するおそれがあります。台風の影響次第では紅葉の見栄えや名所へのアクセスに影響が出る可能性があるため、随時最新の情報をご確認ください。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃開始日の平年:2004〜2022年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日の平均
※ 天候の平年:1991〜2020年の過去30年平均

 

各エリアの紅葉見頃予想

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見頃は平年並、大雪山旭岳は9月20日頃から見頃
北海道では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、11月上旬にかけて天気が周期変化し、晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみています。大雪山旭岳(姿見の池付近)では9月20日頃から見頃を迎える予想です。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
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見頃は平年並、一部で夏の高温・少雨の影響あり
東北では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月は南部を中心に晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、10月上旬から磐梯吾妻スカイラインなど標高の高い名所で見頃を迎える予想です。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、今夏の高温と少雨の影響で葉の状態がやや悪く、一部の紅葉の見栄えに影響する可能性があります。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
関東甲信では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、上高地(河童橋付近)では10月17日頃から、いろは坂は10月26日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
北陸では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
今夏は記録的な高温となりましたが、標高が2,000mを超える室堂平では朝晩の気温が徐々に下がってきたことで平年通り色付きが始まっています。11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月前半にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、特別名勝兼六園では11月18日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、今夏の高温と少雨の影響で葉の状態がやや悪く、一部の紅葉の見栄えに影響する可能性があります。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
東海では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、香嵐渓では11月19日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
近畿では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、嵐山では11月23日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
中国・四国では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、宮島では11月16日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
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見頃は平年並、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
九州では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。ただ、一部では高温の影響を受けて平年よりも見頃が遅れるところがある見込みです。
11月にかけて気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、特に10月から11月にかけて晴れる日が多くなる予想です。晴れた日の放射冷却によって葉の色付きが進むとみており、雲仙(仁田峠)では11月1日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めるため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

 

全国の名所約900か所の見頃予想日やスポット情報は、「ウェザーニュース」のスマホアプリとウェブサイト「紅葉Ch.(https://weathernews.jp/koyo/)にて公開しています。

 

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