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2024年のスギ・ヒノキ花粉はどうなる?ウェザーニューズ「第二回花粉飛散傾向」を発表

【第二回花粉飛散傾向】スギ花粉は1月下旬から飛散開始、暖冬で飛散開始が早まる予想

〜夏の高温・多照で雄花の生長が促され、飛散量は広範囲で平年並〜平年を上回る予想〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区 代表取締役社長:草開 千仁)は、2024年春の花粉シーズンに向け、「第二回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。
花粉の飛散開始時期に影響する12月から2月の気温は全国的に高い傾向で、飛散開始が早まる見通しです。1月下旬には九州や東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬にかけて全国で飛散が始まります。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からの予想です。
飛散量は北日本の一部を除いた広範囲で2023年春よりも少なくなるものの、平年(過去10年の平均)と比べると平年並〜平年を上回るエリアが多い予想です。2023年夏は全国的に記録的な暑さとなり、東日本と北日本を中心に日照時間が平年を上回ったことで、雄花の生長に適した天候となりました。2023年春に飛散量が多かった反動で2024年春は飛散量が少なくなる「裏年」傾向のエリアでも、平年並〜平年を上回る飛散量を予想しているところが多くなっています。油断せずに対策をシッカリと行ってください。
なお、次回の「第三回花粉飛散傾向」は1月中旬の発表を予定しています。
<ポイント>
1. 暖冬で飛散開始が早まり、1月下旬から九州や東海、関東の一部でスギ花粉の飛散開始
2. スギ花粉は2月中旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散
3. 夏の高温・多照で雄花の生長が促され、飛散量は全国的に平年並〜平年を上回る予想
▼ウェザーニュースウェブサイト「第二回花粉飛散傾向」
https://weathernews.jp/s/topics/202312/050075/

2024年「第二回花粉飛散傾向」

<暖冬で飛散開始が早まる、1月下旬から九州や関東・東海の一部でスギ花粉の飛散開始>

スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右します。
花粉の飛散開始時期に影響する2023年12月〜2024年2月の気温は全国的に高い傾向となります。断続的に寒気が流れ込むため休眠打破は適度に起こる見込みで、2024年春の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとほぼ全国的に早くなると予想しています。
1月下旬には九州や東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まり、2月上旬には西日本と東日本の太平洋側を中心に広範囲で飛散が開始する予想です。2月中旬には北陸や東北南部、2月下旬から3月上旬には東北北部でも飛散が始まるとみています。なお、詳細な飛散開始時期は1月以降の気象動向に大きく左右されるため、最新の情報をご確認ください。
 

<スギ花粉は2月中旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散>

スギ花粉が本格的に飛散するのは九州で2月中旬〜3月上旬、中国・四国や東海、関東・山梨は2月中旬〜3月中旬、近畿では2月下旬〜3月中旬の予想です。北陸・長野や東北南部では2月下旬〜3月下旬、東北北部では3月上旬〜4月中旬になるとみています。九州など早い所では3月中旬に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が増えていきます。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州で3月中旬〜4月上旬、中国・四国で3月中旬〜4月中旬、近畿から関東・山梨で3月下旬〜4月中旬、東北南部は4月上旬〜中旬とみています。ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みです。
北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬〜5月中旬の予想で、ちょうどゴールデンウィークと重なる可能性があります。
なお、スギ花粉の本格飛散開始は、2月頃の気象動向に大きく左右され、気温が高い状態が継続すると、飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。最新の情報をご確認ください。
 

<飛散量:全国的に平年並〜平年を上回る予想>

2024年春の花粉飛散量は、平年(2014〜2023年の平均飛散量)と比べると、近畿から東北では平年をやや上回るエリアが多く、九州南部と中国・四国では平年並のエリアが多くなっています。北海道では平年の約2倍と飛散量が多くなる予想です。全国平均では平年比で128%となる予想です。
2023年と比べると、北日本の一部では2023年を大きく上回るものの、その他のエリアでは広範囲で2023年を下回る予想です。2023年の飛散量が記録的に少なかった北海道ではその反動で2023年の約6倍の飛散量になる予想です。一方、2023年に飛散量が多かった西日本や関東では飛散量が減少し、2023年の半分程度になる地域もあるとみています。全国平均では2023年比で69%となる予想です。

 

<雄花調査の結果>

ウェザーニューズでは2023年夏の天候や年毎の飛散量傾向、雄花調査の結果などを総合的に考慮して2024年春の花粉飛散量を予想しています。本発表では11月4~19日にウェザーニュースアプリのユーザーと行なった「スギの雄花調査(北海道はシラカバ)」の結果を活用しています。雄花調査では、ユーザーからスギの雄花の写真を送っていただくとともに、写真の雄花がどんな状態かを4つの選択肢(全体に雄花が出来ており、密度も高い/全体に雄花が出来ている/雄花はまばらに出来ている/雄花が観察されない)から答えていただきました。
雄花調査の結果、雄花の付き方について「全体に雄花が出来ている」という回答が最も多くなりました。また「全体に雄花が出来ており、密度も高い」という回答は、「雄花が観察されない」という回答より3倍近く多くなり、雄花の量が当初予想を上回るエリアがありました。本発表では雄花調査の結果を考慮し、2024年春の飛散量予想を前回発表(10/3発表)から一部更新しています。
 

エリア別の2024年花粉飛散傾向

北海道:前年比6倍の大量飛散予想、4月中旬に飛散開始
冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとやや早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、その他のエリアでも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみています。本格飛散は道南や道央でゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月上旬〜中旬頃で、5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく下回りました。このため、2024年は飛散量が前年より多くなる「表年」になると見込んでいます。2024年春のシラカバ花粉の飛散量は、2023年の593%、平年の202%になる予想です。飛散量が多くなり、花粉症の症状が重くなる可能性があります。特に晴れて風が強い日には花粉が大量に飛散するため、しっかりと対策をするようにしてください。
なお、雄花調査では、雄花の量が当初予想を上回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも多く見積もっています。
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東北北部:2月下旬から飛散開始、飛散量は2023年比で大幅増
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散開始時期に影響が大きい2月から3月初めの気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月下旬~3月上旬に花粉シーズンに入ると予想しています。本格飛散は3月上旬〜4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年は青森県や秋田県では飛散量が平年、前年を下回った一方、岩手県では平年を上回ったものの前年より少なくなりました。このため、2024年は飛散量が前年より多くなる「表年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の142%、平年の138%になる予想です。特に青森県や秋田県では2023年の2倍近い飛散量になる予想です。晴れて風が強い日には一段と多くの花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心となり、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。
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東北南部:2月中旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬~下旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月下旬〜3月下旬、ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の59%、平年の128%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年よりはやや多くなる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。なお、東北南部ではスギ花粉の飛散が中心となり、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向にあります。
なお、雄花調査では、福島県の雄花の量が当初予想を下回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも少なく見積もっています。
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関東・山梨:1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、早いところでは1月下旬から、広範囲では2月上旬から花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の62%、平年の121%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年に比べると同程度かやや多くなる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。
なお、雄花調査では、千葉県・栃木県での雄花の量が当初予想を上回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも多く見積もっています。
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北陸・長野:2月中旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月下旬〜3月下旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の64%、平年の144%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年に比べると多くなる予想です。油断することなく、シッカリとした花粉症対策が必要になります。なお、北陸エリアではスギ花粉の飛散が中心となり、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向にあります。
雄花調査では、北陸の雄花の量が当初予想を下回る傾向があったことから飛散量を前回発表よりも少なく見積もっています。
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東海:1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、早いところでは1月下旬から、2月中旬にかけて広範囲で花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べて高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を上回りました。そのため、2024年は「裏年」傾向となりますが、雄花の生長に適した天候となったため、飛散量の減少は限定的になるとみています。2024年春の飛散量は2023年の94%、平年の140%になる予想です。2023年と比べると同程度ですが、夏の高温・多照が影響し平年と比べると多くなる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。
なお、雄花調査では、岐阜県の雄花の量が当初予想を下回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも少なく見積もっています。
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近畿:2月上旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬~2月中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月下旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は気温・日照時間ともに平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の67%、平年の139%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年に比べると同程度かやや多くなる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。
雄花調査では、雄花の量が当初予想を上回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも多く見積もっています。
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中国・四国:1月下旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減も平年並の予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、早いところでは1月下旬から、広範囲では2月中旬には花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は気温が平年を上回り、中国地方では日照時間も平年をやや上回りました。一方、台風などの影響で湿った空気が流れ込みやすくなった四国地方では、太平洋側を中心に日照時間が平年をやや下回りました。また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の53%、平年の110%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、平年と同程度となる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。
雄花調査では、山陽地方の雄花の量が当初予想を上回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも多く見積もっています。
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九州:1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
この冬の気温は平年より高くなる傾向ですが、断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温も平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、1月下旬~2月上旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月上旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2023年の夏は暖かな空気が流れ込みやすくなったため気温は平年を上回りましたが、湿った空気や台風などの影響を受けたことで日照時間は北部で平年並、南部では平年よりやや少なくなりました。また、2023年の飛散量は平年、前年を上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2024年春の飛散量は2023年の77%、平年の120%になる予想です。2023年に比べると北部では概ね同程度、南部では半分程度になる予想です。平年比では北部はやや多く、南部では同程度となる予想です。前年より少ない飛散量になる地域が多い予想ですが、特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。
雄花調査では、福岡県、大分県、宮崎県では雄花の量が当初予想を上回る傾向があったことから、飛散量を前回発表よりも多く見積もっています。
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都道府県別の2024年花粉飛散傾向

エリア
都道府県
花粉飛散量
(2023年比:%)
花粉飛散量
(平年比:%)
花粉シーズン
開始予想
花粉シーズン
終了予想
北海道
北海道
593
202
4月中旬
6月上旬
東北北部
青森県
186
140
3月上旬
4月下旬
岩手県
85
120
2月下旬
4月下旬
秋田県
197
158
2月下旬
4月下旬
東北南部
宮城県
71
149
2月中旬
4月下旬
山形県
74
122
2月下旬
4月下旬
福島県
46
118
2月中旬
4月下旬
関東・山梨
茨城県
53
122
2月上旬
4月下旬
栃木県
48
123
2月上旬
4月下旬
群馬県
51
112
2月上旬
4月下旬
埼玉県
88
121
2月上旬
4月下旬
千葉県
75
122
2月上旬
4月下旬
東京都
72
117
2月上旬
4月下旬
神奈川県
59
113
2月上旬
4月下旬
山梨県
80
137
2月上旬
4月下旬
北陸・長野
長野県
106
145
2月中旬
4月下旬
新潟県
61
146
2月中旬
4月下旬
富山県
65
146
2月中旬
4月下旬
石川県
54
148
2月中旬
4月下旬
福井県
52
133
2月中旬
4月下旬
東海
静岡県
107
143
2月上旬
4月下旬
愛知県
116
131
2月上旬
4月下旬
岐阜県
100
145
2月中旬
4月下旬
三重県
69
138
2月上旬
4月下旬
近畿
滋賀県
87
139
2月中旬
4月下旬
京都府
64
144
2月中旬
4月下旬
大阪府
69
139
2月中旬
4月下旬
兵庫県
55
134
2月中旬
4月下旬
奈良県
62
152
2月中旬
4月下旬
和歌山県
76
122
2月上旬
4月下旬
中国・四国
岡山県
51
118
2月中旬
4月下旬
広島県
52
121
2月上旬
4月下旬
鳥取県
42
111
2月中旬
4月下旬
島根県
47
106
2月上旬
4月下旬
山口県
68
111
2月上旬
4月下旬
徳島県
53
115
2月上旬
4月下旬
香川県
48
109
2月中旬
4月下旬
愛媛県
55
99
2月上旬
4月下旬
高知県
85
98
2月上旬
4月下旬
九州
福岡県
105
141
1月下旬
4月中旬
佐賀県
85
131
2月上旬
4月中旬
長崎県
83
132
2月上旬
4月中旬
大分県
72
122
2月上旬
4月中旬
熊本県
80
114
2月上旬
4月中旬
宮崎県
66
99
2月上旬
4月中旬
鹿児島県
51
97
2月上旬
4月中旬
全 国
69
128
-
-
※ 平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2014〜2023年の過去10年平均
※ 飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測データをもとに予想を算出
※ 花粉シーズンの定義:花粉観測機「ポールンロボ」の観測に加え、ユーザーからの症状報告を加味
花粉シーズン開始:3割以上のポールンロボが1日10個以上の花粉を観測。症状が重い人、敏感な人に症状が出始める目安
花粉シーズン終了:7割以上のポールンロボが1日10個以下の花粉を観測

 

参考:ウェザーニューズの花粉の取り組みについて

<花粉飛散傾向>

ウェザーニューズでは花粉シーズンに向けて花粉の飛散量や飛散時期を予測し、花粉飛散傾向を発表しています。第二回花粉飛散傾向では、これまで「花粉プロジェクト」で蓄積してきた花粉の観測データや年ごとの飛散量傾向、夏の天候、冬〜春の天候の予想、さらに11月に全国のウェザーニュースアプリのユーザーと実施した「雄花調査」の結果をもとに花粉の飛散量や飛散時期についてまとめています。なお、雄花調査の結果を考慮し、2024年の花粉の飛散量予想を前回発表(10/3発表)から一部更新しています。
 

<ウェザーニュース「花粉プロジェクト」と花粉対策情報の発信について>

「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測します。
1月中旬にはウェザーニュースのアプリとウェブサイトにて「花粉Ch.」をオープンし、全国各地の詳細な花粉情報の提供を開始します。「花粉Ch.」では、1時間ごとの花粉飛散予報やリアルタイムの飛散状況を発信し、花粉症の方がつらい季節を少しでも楽に過ごせるよう、対策をサポートします。
花粉観測機「ポールンロボ」
1時間ごとの花粉飛散予報
リアルタイムの飛散状況
 

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