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ウェザーニューズ「第十回桜開花予想」を発表

桜前線は北海道へ 札幌などゴールデンウィーク前から見頃に

〜全国1,100か所以上のお花見名所の開花・満開予想をウェザーニュースアプリで公開〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は「第十回桜開花予想」を発表しました。2024年の桜前線は津軽海峡を越えて、北海道に到達しています。今週4月18日に札幌、19日には函館で開花する予想で、5月上旬にかけて開花エリアが広がっていく見通しです。
長野県や東北では見頃の桜が多くなっています。桜の見頃は長野県と東北南部では今週末まで、東北北部では来週末まで続く見込みです。北海道の道南や道央では来週には見頃を迎え、ゴールデンウィーク前から満開の桜の下でお花見を楽しめそうです。お花見を予定されている方はタイミングを逃さないよう、最新の開花状況をご確認ください。
なお本発表をもちまして、2024年シーズンの桜開花予想を終了します。全国1,100か所以上のお花見名所の開花・満開予想はウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」からご覧いただけます。

<ポイント>
1. 桜前線は北海道に上陸、今週18日に札幌、19日に函館で開花する予想
2. 東北の桜は見頃ピーク、南部は今週末まで、北部は来週末まで続く見込み
3. 北海道の道南や道央では来週には見頃へ

全国1,100か所以上のお花見名所の開花予想
ウェザーニュース「さくらCh.」
https://weathernews.jp/sakura/

 

2024年「第十回桜開花予想」

<桜前線は北海道へ 札幌などゴールデンウィーク前から見頃に>

今週4月15日に青森、16日に北海道の松前で開花を迎えました。4月上旬は平年よりも暖かい日が多くなったため、桜前線は速度を上げて東北を北上し、早くも津軽海峡を越えて北海道に到達しています。
今後の北海道の天気は周期的に変化します。気温は平年よりも高く、5月並の暖かさとなる日もある予想です。この暖かさに後押しされ、開花に向けたつぼみの生長が進みます。今週4月18日に札幌、19日に函館で開花する予想です。いずれも昨年よりは数日遅くなるものの、平年よりも一週間以上早い開花となります。全国で最も開花の遅い釧路でも5月7日に開花を迎え、桜前線はゴールへと向かいます。

現在、九州から関東南部では見頃を終えたところが多くなっており、関東北部や北陸でもまもなく葉桜シーズンに入る見込みです。長野県や東北では今が見頃のピークです。4月16日に青森県で見頃シーズン、福島県と宮城県で桜吹雪シーズンに入りました。今週末は各地でお花見が楽しめそうです。桜の見頃は長野県と東北南部では今週末まで、東北北部では来週末まで続く見込みです。今週開花が始まる北海道の道南や道央では、来週には見頃シーズンに入る見込みです。

 

<第九回(4/3発表)からの変化点>

北海道では、最新のつぼみの生長具合と今後の高温傾向を加味して、開花予想日を第九回の発表から2〜6日早めました。

 

<「桜のつぼみ調査」による桜の生長状況>

「桜のつぼみ調査」(※)の結果、この一週間でつぼみの生長が一気に進んだことがわかりました。東北では「花の軸が伸び切った」開花秒読みのつぼみの割合が大きく増えて、開花を迎えたものも多くありました。北海道でも「先が緑に」以上のランクに変化したつぼみが4割を越えて、「先がピンク」や「花びらが見えた」など開花まであと少しのつぼみも現れ始めました。先週から今週にかけて季節が進んだような暖かさが、桜のつぼみの生長を後押ししました。この先も高温傾向が続くため、つぼみの生長と開花が進んでいきそうです。

※ 「桜のつぼみ調査」について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、全国のウェザーニュースのユーザーと共に「桜のつぼみ調査」を実施しています。本調査では、つぼみの生長を 7 段階(“まだ小さく硬い”“先が黄色に”“先が緑に”“半分以上が緑に”“先がピンクに”“花びらが見えた”“花の軸が伸びきった”)で写真と共に報告していただきます。つぼみの現在の状態を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。調査結果を加味した最新の開花予想を毎週水曜日に発表します。
つぼみの生長ランク

 

各都市の開花予想日 ソメイヨシノ標本木(*はエゾヤマザクラ)

エリア
都市
開花日
満開日
平年開花日
昨年開花日
平年満開日
昨年満開日
北海道
札幌
4月18日
4月22日
5月1日
4月15日
5月6日
4月21日
稚内(*)
5月5日
5月7日
5月13日
5月3日
5月16日
5月5日
旭川(*)
4月28日
4月30日
5月4日
4月25日
5月7日
4月28日
網走(*)
4月30日
5月2日
5月10日
4月28日
5月13日
5月1日
釧路(*)
5月7日
5月10日
5月16日
5月1日
5月19日
5月4日
帯広(*)
4月25日
4月27日
5月2日
4月20日
5月5日
4月22日
室蘭
4月24日
4月29日
5月4日
4月21日
5月9日
4月27日
函館
4月19日
4月23日
4月28日
4月14日
5月2日
4月20日
東北
青森
4月15日
4月19日
4月22日
4月7日
4月26日
4月11日
秋田
4月10日
4月14日
4月17日
4月4日
4月22日
4月7日
盛岡
4月12日
4月14日
4月18日
4月3日
4月24日
4月6日
仙台
4月2日
4月9日
4月8日
3月26日
4月13日
3月31日
山形
4月7日
4月10日
4月13日
3月31日
4月18日
4月5日
福島
4月3日
4月7日
4月7日
3月24日
4月11日
3月28日

 

名所の開花予想日

エリア
都道府県
スポット名
開花日
満開日
北海道
北海道
五稜郭公園
4月19日
4月23日
二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)
4月26日
4月30日
東 北
青森
弘前公園
4月14日
4月19日
秋田
桧木内川堤のソメイヨシノ
4月14日
4月16日
岩手
北上展勝地
4月10日
4月14日
宮城
白石川堤一目千本桜
4月4日
4月10日
山形
霞城公園
4月8日
4月11日
福島
開成山公園
4月8日
4月10日
※ 上記の表は、全国1,100か所以上のお花見名所から都道府県ごとに1か所(北海道は2か所)をピックアップしています。

 

参考:桜開花予想の定義

平年:1991〜2020年の平均値

非常に早い:基準より7日以上早い
早い   :基準より5〜6日早い
やや早い :基準より3〜4日早い
並    :基準との差が2日以内
やや遅い :基準より3〜4日遅い
遅い   :基準より5〜6日遅い
非常に遅い:基準より7日以上遅い

開花日:標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の開花がピークを迎える日

満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の満開がピークを迎える日

※気象庁の観測基準と同じです。
※独自の取材により、施設管理者などの判断を基準としています。

 

参考:桜開花予想の手法

ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、実況気温・予想気温のデータをもとに開花日を予測しています。

(1) 桜リポートの分析
全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、桜の開花状況を観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。全国各地から届くリポートから桜の生長状況を把握し、開花予想に反映しています。

(2) 全国1,100か所以上の桜の名所への取材データ
全国の桜の名所1,100か所以上に電話などで独自に取材を行い、桜の生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果を統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
桜の開花予想を算出する際、統計データが分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の統計データを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは、気温が上昇傾向にある過去20年間の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは2月後半から3月の気温に大きく影響されます。2月後半から3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。

 

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