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航海気象チーム・サービス開発

2013年入社
野村 あゆみ
つくっておわりではなく、
つくってからがはじまり。
-顧客の課題に向き合い一緒につくり上げる──海運業を支えるWebサービス開発の裏側
つくっておわりではなく、つくってからがはじまり。ウェザーニューズは顧客の声を聞きながら、課題解決のためのシステムをつくっています。2020年7月現在、海運市場向けの開発チームでプロジェクトの推進を担っています。開発未経験からのスタートでした。
-気象情報は、インフラ。甲子園での感動が自分の就活の軸に
大学では、地学を専攻していました。理由は中学・高校で一番興味を持った分野ってなんだろう?と振り返ったときに、頭に浮かんだのが地学だったからです。また、空が好きだったということもあり、幅広い地学の分野の中でも気象学を選択しました。
とはいえ、就職活動を始めたころは、気象に関連する職業に就職しようとは思っていませんでした。なるべく多くの業種に目を向けながら自己分析を重ねるにつれて、自分がインフラに興味を持っていることに気づいたんです。
インフラに興味をもった理由は、高校生時代の経験が影響しています。私は兵庫県西宮市の出身で、高校2年生のときに夏の甲子園の開会式でプラカードを持って選手と一緒に行進したことがあるのですが、その際に、甲子園の舞台裏で多くの人が大会を支えている光景を目の当たりにしました。就職活動で悩んでいたときに、そのときの光景や感動したことを思い出して、「私もなにか支えるような仕事がしたい!」と思ったんです。
「なるべく多くの人の支えになるものってなんだろう」と考える中で、自分が専攻していた気象に立ち戻りました。世界中どんなところにいても天気は大切なはずだ、と思ったからです。ウェザーニューズの会社説明会で、気象情報はインフラだという話を聞いて、「これだ」とピンときました。気象情報を通して世界中の人々の生活を支えたいと思い、入社を決めました。
-入社一年目の絶望。「やるしかない」と取り組んだプログラミング
2013年にウェザーニューズに入社し、3カ月の研修後に開発チームに配属されました。海運業界向けにwebサイトを提供・運用していくチームなのですが、今まで触れたこともないプログラミングに配属当初は絶望しました(笑)。
何がわからないかも、どう考えればいいかもわからず、当時はよく半泣きになっていたのを今でも覚えています。先輩からちょっとした課題をもらって、自分でやってみる。できたら次の課題、といった具合にプログラムの書き方を学んでいきました。
同じく開発未経験で配属された同期たちと「とにかくやるしかない!」と励まし合って頑張る、そんな毎日でしたね。でも、配属されて2, 3カ月ほど経ったある日、前はできなかったことができるようになっていることに気づいたんです。プログラミングの感覚というか、考え方のようなものがわかったタイミングでした。それからは、プログラムを書くことにおもしろみを感じるようになりました。
-つくってからがはじまり。T-Maxプロジェクトで学んだ相手の立場で考えること
入社3年目の秋に、あるプロジェクトの開発担当としてアサインされることになりました。海運業の中でも、ばら積み船やタンカー船を主に扱っている船会社さんに対して、彼らのビジネスモデルに沿って業務をサポートする。そのためのwebサイトを立ち上げ、運用していくこと。これが、プロジェクトの大きなテーマでした。 マーケティング担当の先輩と二人三脚で、初期バージョンは、仕様検討や設計 ー 開発 ー リリースまで1年くらいかかりましたね。仕様検討の際には、ユーザーであるお客様の声を聞くことがとても大切なので、先輩と一緒に日本国内のみならず海外の船会社さんも訪問させていただきました。
仕様が決まってからも、デザイン会社や社外の開発会社とやりとりしつつ、自分でもプログラムを書きつつであのころは目まぐるしい毎日でした。ウェザーニューズのシステム開発はつくって終わりではなく、つくってからがはじまりであることが多く、T-Maxも例外ではありません。日々新たな要望があがってくるので、なぜその機能が必要なのか、お客様のどういう課題をこの要望では解決できるのかを探りながら、お客様と一緒に仕様を考えて形にしていきます。コンサルタントに近いですね。
航海前には、ある港まで荷物を運搬するのに気象・海象を考慮して何日見積もっていればよいのか。航海中には、運航している船がどういうリスクに遭遇しているのかを把握したい。航海後には、次の航海のために最新の船の性能を知っておきたい。お客様のこういったニーズに応えるサービスを、T-Maxでは弊社の海運業者さん向けサービスと組み合わせながら提供しています。
T-Maxは今では200顧客以上にご利用いただいていますが、残念ながらすべての要望にお応えすることはできません。顧客ごとにカスタマイズしていくのではなく、全顧客共通機能としてwebサイトをアップデートしていくためです。
ある顧客の課題は別の顧客も抱える課題であることも多く、そういうものにフォーカスして取り組んでいきます。だいたい3社から同じことを要望されたら、業界を代表する課題だと判断し対応していきますね。実際にお客様にお会いして要望の整理を一緒に行った方がスムーズではありますが、利用者のほとんどは海外のお客様なので都度顧客訪問することもできず、現地の営業スタッフを通してやりとりをするケースが多いです。要望に応えられない場合は、その理由や代替案をご理解いただくまで説明する、応えられる場合は、より具体的な情報収集と仕様の検討を行う──物理的な距離や言語の違いもあって、こういったやりとりはなかなか大変でした。 私は、仕事をする上で、なるべく相手の立場に立って考えることを心がけています。当たり前のことではあるのですが、以前はなかなかできなくて先輩にもよく注意されていました。T-Maxプロジェクトを進める上で、うまくいかないことも多々あったのですが、そのときはたいていコミュニケーションに問題があるときでした。
勝気な性格も相まって、ストレートに発言してしまうことも多かったのですが、失敗するたびに同じことを話すにしても伝え方を工夫してみたり、相手に何が伝わっていないのかを考えたり、相手に合わせて伝えるポイントを変えてみたりしました。
たとえば、対営業であれば「いつリリースできるのか、顧客への影響範囲はどこか」、マネージャー層に対してであれば「コストやスケジュールの超過はない」など相手が気にするポイントを想像し、なるべく聞かれる前にこちらから伝えるようにしています。こうした変化がよかったのか、プロジェクトも前半に比べると後半はとてもスムーズに進められるようになりましたね。
-フットワークの軽さと幅広いマーケット展開がウェザーニューズの魅力
これまで働いてきて感じたウェザーニューズの良さは、フットワークが軽いところです。新たな要素技術の取り込みにも垣根が低く、まずやってみよう!という文化はいいところだと思っています。ついていくのは大変ですが(笑)。
また、幅広いマーケットに展開しているところも魅力的です。マーケットごとに課題はさまざま。まず課題に対してウェザーニューズは何ができるのか考える。そして気象をベースに、マーケット特有の課題解決策をサービスとして展開していく──そういうサービス形態は、働いていてもおもしろいなぁと思っています。
コンシューマー(私たちはサポーターと呼んでいますが)向けのお楽しみ情報から、安全性やお客様の利益につながる情報まで、取り扱う情報が多種多様なところも醍醐味のひとつですね。
2020年7月現在は、T-Maxプロジェクトがひと段落し、また別のプロジェクトをいちから取り組み始めています。
今後もまだまだ海運業界に携わっていきたいですが、開発未経験からスタートしてこれまで取り組んできたことがひとつの糧になっているので、どんなテーマであっても与えられたことを柔軟な姿勢で取り組んでいきたいと思っています。
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