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航海気象チーム・サービス開発

1997年入社
福田 正樹
大容量で即時性の高いデータを扱うシステム開発エンジニア
ウェザーニューズに入社して23年になりますが、主にBtoBの開発は一通り経験してきました。ウェザーニューズという社名からは気象に関するサービスをしている会社だという事は分かりますが、意外と社内でソフトウェア開発をしているということは認知されていません。気象に精通した気象オタクな人が多いイメージを持たれていますが、最近はそんな事はなく、データをシステムで解析し、スマートフォンやタブレット等の業務システムの中で提供するような、ソフトウェアエンジニアが活躍できる仕事が沢山あります。

気象予測は、基本的に数値計算のシミュレーションモデルで予測をしているので全てデジタルデータになっています。その気象予測とお客様の業務データを使って、航空・船舶などの交通関係やコンビニエンスストア、建築関係などのあらゆる業界に対して、お客さんの業務との関連性を分析しています。そして、業務の中で活かせるように業務システムの中に組み込んで提供する必要があります。

その中でも気象情報は、ものすごく大容量のデータや即時性の高いデータなどバラエティに富んだデータなので、ITの様々なテクニックを駆使しないと問題が解決できないみたいなところに過去に何度も直面しています。そういう難易度の高い課題をどう解決していくかを考えるのも非常に面白いものです。

こういったシステム開発を我々も世の中の開発ベンダーさんにお願いしようとしたケースもあるのですが、顧客の業務知識やデータの特性などを理解して作る必要があるため、ベンダーさんではなかなか作るのが難しいんです。なので、コアなエンジン部分については結局自分たちで作るという話に戻るケースが多いんですよね。そういうことはある意味大変なところではあるけども、楽しいところだと感じています。
-迅速な意思決定と正しいと思ったことができる環境
私が入社した少し前は、外部に全ての開発をお願いしているケースが多かった時代から、内製化にシフトしている時代でした。

テクノロジーインハウスという言葉がウェザーニューズの中にあるのですが、やはりコアとなるテクノロジーは自分たちでやったほうがいいということで内製化を強く推し進めたんです。亡くなった創業者の石橋が最前線でやっていた時代ですが、そうやって内製化を推し進めていく中に、私もその一環として入社しました。

今年も新入社員の半分は開発者ですが、私が入った頃も新入社員の半分くらいは開発者というくらい大量の新入社員を投入していました。入社して少し後くらいは、ほぼ100%に近い内製状態になっていました。

僕が入った当時は、ウェザーニューズっていう認知度もほぼなくて、私も全然知らなかったし、ほとんど人伝てなんです。友達が友達を呼ぶみたいな感じで、芋づる式に人を呼んで採用していて、私もそのひとりです。私を呼んでくれた人はもういないですけど、その当時に一緒に入ったメンバーもいます。

そもそも、私はウェザーニューズが何をやっているのか、知らないで入社しました。当時はいきなり社長面談で、「気象という世界で俺たちはやってくんだ。世の中を変えてやるんだ」という世界観の話があったのですが、任されるというか、自分の思い通りにやらせてもらえるという部分に僕は魅力を感じました。

前職の時は、正しいことがあっても「でも仕方ないよね、今はこれが会社の方針だから」みたいな話になってしまい、すぐに正しいと思えることをやれない環境でした。ですが、ウェザーニューズの中ではトップと直接話して、「そうだな、じゃあやってみろよ」みたいに即決なんです。やることも止めることも、変えることもすぐにできるんです。

意思決定が非常に速く、かつその中で正しいと思えることは全部やれると感じたので、そこが魅力だなと感じ入社を決めました。入社当時の社員数は250名ほどだったかなと思いますが、フラットな環境で仕事をしていましたね。
-世の中の変化に直接関われるやりがい
印象に残っている変化はいろいろとありますが、やはり一番印象に残っているのは2000年に日本で初めてデジタル放送が導入された変化のタイミングに携われたことです。

今では全てがデジタル放送ですが、地上波は2003年、衛星放送では2000年にデジタル放送が開始されました。その時、ウェザーニューズも自ら放送局としてデータ放送を開始しました。
放送するだけなら良いのですが、放送設備のメーカーが何億という見積りを出してきたので、それなら自分たちで作ろうという事で、その放送設備も自分たちで作り上げました。何しろ初めて日本で開始するということで、受信機器(STB)やテレビのメーカーも手探りで作っていて、放送規格書を読み込んで作り込んで、メーカーから基盤むき出しのプロトタイプを借りて受信試験をしていました。

僕も結構無茶なプロジェクトをたくさん経験しましたけど、その中でもトップスリーぐらいには入るギリギリのプロジェクトでしたね(笑)。放送開始が12月1日と決まっているんですけど、1週間前までは試験放送用の画面であるカラーバーすら送出できなかったので、放送開始のセレモニーに間に合わないのではないかとヒヤヒヤでした。
ただ、2003年の地上波デジタル放送が開始された時にデータ放送の設備にあまりお金をかけられないというローカル局で我々の作った送出設備を導入してもらえたので、苦労した甲斐はあったと思います。

ウェザーニューズで長年働いていますが、こういう世の中の変化に直接関われる事が何度かありました。自分も若い時にいろんなチャレンジをさせてもらうことで、自分の成長につながる良い経験をさせてもらいました。今でも新入社員でも提案してチャレンジできる制度にはなっていますが、より沢山の人ができるような環境作りをしていきたいと考えています。
-開発者が顧客の問題を直接聞き、直接提案できる
ウェザーニューズの魅力としては、気象という、世の中で関係ない人や企業はない商材を扱っていることですね。そもそもすべての通勤通学している人は移動する時点で気象が関係していますし、モノの大小を問わなければあらゆる活動・あらゆる業界に関係しています。

技術的な面ではありませんが、僕もBtoBを中心に20年仕事をしてきましたが、ほとんどの業界の人と接点があるといいますか、関わらせてもらい、かつその人たちとダイレクトで一緒に仕事をしています。つまり、ウェザーニューズのエンジニアは、お客さんの問題を直接聞き、直接提案できる立場にいるということです。

昔は我々も知名度がなく、元請けにベンダーさんが入ってもらって、我々が下請けとして気象システムだけを担当するフォーメーションのビジネスをしているケースもあったんですが、それだと、エンドユーザーのニーズがダイレクトで聞けず、顧客がやりたいと思っているサービスを提供できないということもあり、15年くらい前にWNIが直接顧客に提供するサービスに集中するという舵を切って、現状はほとんどが直接提供の形態になっています。

サービスを利用している顧客と直接確認しているので、ミスをするとこっぴどく怒られますが、逆に役に立った時は感謝の声が直接伝わるのでやりがいがあります。

また、僕が面白いなと思うのは、各業界のトップ企業の役員クラスの人がウェザーニューズのサービスに興味を持ってくれることです。当社では、「Gain Maximum、Loss Minimum」という言い方をしていますが、気象予測という不確定な情報を使って利益の最大化、リスク・損失の最小化ができるのではないかと、経営課題として認識してくれるのだと思います。当社の2年目ぐらいの営業が、一部上場企業の役員にサービス提案を当たり前のようにしているのですが、他の業界ではあまりないのではないかと思います。

僕が入社した頃は営業が引っ張る会社で営業が取ってきた仕事を開発が裏方で作るということで開発者はあまり顧客と直接話をする機会がないということも多かったのですが、それでは最近のDXのスピードについていけなくなるので、最近はデベロッパーがサービス開発の中心になって市場に出していくという形態に変えようとしています。

営業経由で何回聞いても分からなかったことが、一度お客さんのところにいって話を聞いたら、「そうだったんですか。それは解決しますよ」とすぐに終わるというようなことはたくさんあるんです。そういう風に形を変えていこうという感じですね。デベロッパーとエンドユーザーとの立ち位置は、どんどん近くなっていると思います。
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