陸上気象運営の中でも、「リスクコミュニケーター」という役割を担っており、主な仕事は電話やテレビ会議を通して、お客様ひとりひとりにとっての気象リスクをお伝えすることです。
気象会社といえば「天気予報をする会社」と思われがちですが、ただ予報を伝えるだけでなく、予報した天気を通して、お客様にどういうリスクが出てくるのか?そのリスクに対し、どのような対策を打てばいいのか?など、天気予報の「ソノサキ」をご支援することが使命です。
-ウェザーニューズに入社してどのような仕事をしてきましたか?
一番印象に残っているのは2017年7月に発生した九州北部豪雨です。
当時、九州地方のお客様と直接やり取りをさせて頂いていましたが、あの日のお客様の声色は今でもはっきりと覚えています。自分のひと声でインフラや地方自治体が講じる対策が左右されるので、非常に強い緊張感と責任感を持ちました。
この経験を機に、改めて災害における被害を少しでも小さくしたいと願い、「いざというとき、人の役に立ちたい」という気持ちが強くなりました。
「『類似日から学ぶ気象予測』を深掘りすること」
この仕事を通して面白いと感じたことは、気象予測(=未来の予測)と過去の類似日の関連性です。コミュニケーションの中でお客様に「過去の類似している天気の話」や「その荒天により、どんなことが発生したのか」をお伝えすると、「あぁ、あの日と似た天気か!」「あの日、大変だったのよね・・・」と様々な反応をいただき、天気概況の規模感を共有しやすくなることを実感しています。
そういった経験から、過去のデータベースから似た事例を抽出し、「過去事例」からアプローチすることで減災に努めたい、という想いが生まれました。