WITH Radar

Mission


急発達する積乱雲をいち早く捕捉、ゲリラ雷雨や竜巻の被害を防ぐ


WITHレーダーは、航空機レーダーを最先端の気象技術を用いて応用し、ゲリラ雷雨や突風・竜巻をもたらす積乱雲を捕捉するために開発されたドップラーレーダーです。従来のレーダーは上空2㎞以上の雨雲しか捉える事ができず、かつ5分に一度の観測頻度であったため、事前にその危険性を伝える事が不可能とされていました。WITHレーダーは、上空2km以下の対流圏下層上空の雨雲を捉えるため、半径50kmの範囲を6秒に一度の超高頻度観測し、“移動速度”、“移動方向”、“雨の強さ”を徹底的に観測します。また、上下左右の3次元観測が可能なため、“発達度合い”も把握することができます。現在は、交通の要所を中心にレーダー数では日本最大規模の全国約80箇所に設置され、各地の雨雲を徹底監視しています。

内部のレーダー部分
高度2km以下の積乱雲も観測可能。ゲリラ雷雨や竜巻、突風などのリスクを事前に検出。

Case Study


雷をもたらす積乱雲を観測

島根県出雲市周辺でWITHレーダーの横切り観測により島根県出雲市付近で局地的な積乱雲の発生を確認


縦切り観測により雲頂高度が発雷の可能性がある高度8000mまで発達していることを確認


WITHレーダーの観測直後、付近の一般ユーザーから発達する積乱雲の写真と、雷に関する報告が届いた

12:03
島根県出雲市東郷町

先ほどからジリジリ感が多く感じられたので窓の外を見ると…何と入道雲が!

12:31
島根県出雲市

海側に怪しすぎる黒雲あり。イナズマが何度か下に落ちています。