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【スクリプト】2027年5月期 第1四半期決算説明会

【スクリプト】2027年5月期 第1四半期決算説明会

開催日時

2026年10月8日

概要

2027年5月期 通期決算説明会のスクリプトです
資料のダウンロードはこちら

社長の石橋です。第1四半期の決算の説明会をさせていただきます。

本日のアジェンダですが、まず決算の概要、そして通期の予想という流れで進めさせていただきます。

まず第1四半期の決算ですが、計画通り売上高は前年同期比で5.5%の増収、広告投資もしっかりと実施した形です。

詳細は後ほど説明しますが、今期から粗利率も掲載しておりまして、粗利率については8.6ポイント増加の54.8%と大幅改善となっております。

こちらは営業利益の増減のチャートです。当社のビジネスは販売促進費と通信費、人件費の影響が大きい構造となっておりますが、しっかりと売上を伸ばし、そして広告投資をしっかり実施し、その他の費用は前年同期と比べ大きな変化はなく、営業利益は前年同期比でほぼ同益という状況でございます。

一方で、粗利率に関しては大幅改善となっています。当社の中期ビジョンで2029年5月期末には粗利率を60%以上にする計画を掲げておりますが、現段階で既に54.8%まで達成しております。

前々期より継続してAI等を活用して原価の改善を進めてきました。具体的には、顧客向け予報の作成といった現場業務をAIで自動化にしたことで人的リソースを創出し、その人員を戦略的に再配置しております。業務削減分を単純にリストラするわけではなく、CS(カスタマーサクセス)へと大きく振り分けを始めつつあるということです。

CS業務としてお客様のサービスの導入(オンボーディング)をサポートしたり、サービスの深い部分の活用方法までお伝えしたり、既存のお客様に対するアップセルを推進する業務を強化するなど、今後の売上成長に貢献する人員になる準備が進んでおります。Landなど一部のDomainでは既に結果も出始めている状況でございますので、より一層粗利率は改善していくことになると思っています。

続きまして、Domain別の売上です。後ほど個別で詳細を説明しますが、Sea Domain、Land Domainが7.9%、Skyは好調で引き続き2桁(11.4%)の成長をしています。インターネットは、自社コンテンツによる売上は伸びましたが、それ以外の部分の減収もあり全体では微増という状況になっております。なお、Sea Domainに関しては、為替の影響もございます。

Sea Domainの詳細です。前期までと比べて売上構成に変化があります。これまでは中小型船向けサービスの売上がSea Domain売上に含まれていましたが、今期よりLand Domainに移行しております。

その理由ですが、主に中小型船が占める内航船のお客様は日本の近海内での航行が多く、実際に港が土砂降りだった場合は荷積みができない、といった港湾作業における気象情報のニーズが大きいです。そのため、ルーティングサービスではなくウェザーニュース for businessの内航船向けのプロダクトを通じて沿岸部の気象情報を提供しています。
本プロダクトの販売についてはLand Domainでの対応がより効率が良いため、今期より内航船の売上区分はLand Domainになっております。Seaに関しては長期間の外洋を航海する外航船向けビジネスに絞っている状況でございます。

Sea Domainに関しては、これまでのルーティング会社から、今後はより大きなソリューションを提供する会社になるという変革が始まっています。これまでの「1航海ごとにスポットで売上をいただく」ビジネスから「常にAIが顧客の管理する船を全船を見ている」ビジネスに転換しつつあります。

今期の後半には、このビジネスモデルの変革への移行の一つを予定しており、売上も伸ばしていく計画になっています。AIが全船を常時監視しており、何か問題を検出したら顧客にアラートを飛ばすとともに航海プランの変更を提案するようなプロダクトです。現在既に実証実験を開始しており、その後に様々なお客に展開する計画をしておりますので、ぜひこの今期後半に注目ください。

続いてSkyです。こちらのDomainは好調に推移しており、主力プロダクトであるSkyAviatorsが世界の14,000空港をサポートするようになっております。また国内では、ドローン市場に対するデータ提供サービスも始まりつつあります。

続いてLand Domainです。過去最高の売上を更新しております。Landコアプロダクトの売上が非常に好調です。

コアプロダクトというのは、観測器の販売であったり、データ提供だったり、ウェザーニュース for businessという「天気アプリがビジネスシーンにも使えて、パソコンとアプリの両方を使える」サービスの総称です。資料のグラフの濃い青の部分がLandコアプロダクトの売上です。

コアプロダクトの契約数もID数も順調に伸びており、最近では大型のお客様に対しても、ウェザーニュース for Businessの受注が入りつつありますので、コアプロダクトは今後ますます伸びてくる領域だと思っております。

続いて、Landのトピックです。現在開催中のアジア大会、アジアパラ競技大会で、4万人に対してウェザーニュース for businessを通じて情報提供を行っています。なお、スポット契約につき先ほどの黄色いグラフで示したID数の中にはこの4万という数は入れていません。

長年提供してきた道路市場向けのサービスに関しても、徐々にウェザーニュース for businessとしてサービスへと置き換えが進んでおります。このような形もあり、利用規模はどんどん拡大していくと見ています。

最後に、Internet Domainです。今年はしっかり梅雨もあったので、Q1の累積DAU(デイリーアクティブユーザー)が初めて10億の大台を突破しました。それに伴いまして、売上グラフの「広告」(棒グラフ水色部分)もしっかり伸びている状況でございます。

一方で、前年同期比で「その他」と「通信キャリア向け」(棒グラフ灰色と緑色)が減少してきております。キャリア向けのデータ提供や一部端末メーカー向けにデータ提供していた部分が減少してきているためです。今後、当社としては自社のアプリ、自社のウェブサイトをしっかりと伸ばして、その中で広告ビジネスもサブスクも伸ばしていくという戦略を進めていきますが、今期はその転換の年になるのだろうと考えております。

トピックとしては、既にプレスリリースさせていただいておりますが、ウェザーニュースのアプリが全世界で使えるようになりました。全世界、どこにいっても各地の天気予報が1kmメッシュの高精度で見えるようになっています。警報のデータ、アラートのデータについても全世界の98%の人口をカバーしているところまで来ております。もちろんウェザーリポートも送れる形になっております。

この部分は日本の売上に比べるとまだまだインパクトはありませんが、着実に世界に向けて進出していく準備を進めている状況でございます。

そして最後に、新しいサービスであるROI Generatorの告知になります。

これはウェザーニューズのサービスを利用することで、いくらの投資に対していくら返ってくるのか、お客様の業務を分析して、投資(当社のサービス利用料)に対するリターンを分析できる仕組みです。過去や将来の気象災害に対して「いくらの投資でどれだけの効果が得られるか」を明確な数値で提示してあげることで、サービス販売も加速していくと見ています。

本サービスは専任チームが開発を推進しており、学術論文や国が示す算定式などをAIが吸収・分析することで、顧客ごとの業務に応じたROIを瞬時に算出できるのが強みです。今後も機能改善を重ねながら、営業および売上拡大を推進する重要なソリューションとして活用していきます。

通期の業績予想、こちらに関しては、前回お伝えしたものから変化はありません。

売上高は18期連続増収の258億円、営業利益は54億円です。広告も含めてしっかり成長投資を実施していく計画です。

Domain別の売上に関しても変更はありません。Sea Domainに関しては後半に予定している「SeaNavigator」のバージョンアップについてぜひ期待してください。
Sky Domainの「SkyAviators」に関しても、引き続きアジアを中心にどんどんサービスを展開していきます。
Land Domainは絶好調のウェザーニュース for businessなどのコアプロダクトをどんどん拡散します。Internet Domainも、自社のメディアを成長させ、さらにグローバルにも投資を進めていく予定です。

最後に配当方針です。こちらも変更なく、今期に関しては普通配当を5円へ増配し、1年間の年間配当は50円です。この先も毎年増配をしていく計画でございます。

説明は以上です。

質疑応答

[Q1]:通期業績についてアップサイド・ダウンサイドリスクはあるか。

石橋 [A]:現時点においては地政学的なリスクはビジネスに大きな影響を与えておりません。為替の影響などはコントロールできない部分はもちろんありますが、それ以外の部分については、下期の伸びに向けて各Domainで準備を進めることで十分に達成可能な計画であると見ており、業績予想も据え置きとしています。

[Q2]:Sea Domainのアジア地域でのセールス進捗はどうなっているか。また、SeaNavigatorバージョンアップになると、値段は相当上がるのか。

石橋 [A]:今回の第1四半期に関してはまずヨーロッパの部分で売上に貢献しており、アジアはその後に来る計画です。SeaNavigatorの価格については、バージョンアップした途端に値上げというする予定は現時点ではありません。まず我々のAIプロダクトを顧客に導入いただき、いかに顧客側の業務を効率化できるか体感していただき、その評判をもとに競合からのスイッチを加速させる形で考えています。プロダクト導入顧客が十分に増える頃にはAIによるさらなる付加価値コンテンツも徐々に充実してくると見ており、その際にしっかりアップセルを目指します。

[Q3]:Sea Domainの第1四半期でサービス提供隻数が微減の理由は。

石橋 [A]:市況の変化で船舶の貸し借りが鈍化したことが理由です。同じ船にサービスを提供していても運用する顧客が変わると隻数カウントも変わります。その結果として隻数は微減となりましたがサービス提供数はしっかり維持しています。

[Q4]:Sky Domainについて、アジアのエアライン獲得の進捗状況は。

石橋 [A]:Skyのエアライン顧客の獲得はSeaなどと比較すると時間がかかる特徴がありますが、年間を通じた獲得計画をしっかりと進めております。

[Q5]:Land Domainの大型受注というのは具体的にどういうものか。

石橋 [A]:インフラ会社や電力会社、物流会社など既存の大手顧客です。当該顧客向けにこれまで専用サービスを作成・提供していた部分のコアプロダクトへの置き換えが始まりつつあります。

[Q6]:Internet Domainは年間成長計画に比して伸びが鈍いが、どう評価しているか。

石橋 [A]:第1四半期に関しては出遅れているという感覚はありません。他方で今期後半戦については、広告収入をさらに成長させる計画になっているため、自社のメディア力を強化し、コンテンツ閲覧数を増やし、しっかり広告収入に繋げることがチャレンジだと思っています。

[Q7]:Internet Domainの海外展開の手応えは。始まったばかりだが話せる範囲で。

石橋 [A]:来期以降に向けて、今期は多くの国に対してマーケティングをしている状況です。実際に各国の広告収入や広告単価などが少しずつ見え始めています。その結果をもとに次の投資の方向性が見えてくるかなと思っております。

[Q8]:AI活用による運営時間の削減状況が、徐々に伸びが小さくなってきた感覚。まだ削減余地はあるか。

石橋 [A]:今期はちょうど転換期の認識です。今期は既存の顧客対応業務全てをAI化することにフォーカスするのではなく、AI自動化で捻出できたリソースをカスタマーサクセス機能の強化に再配置して再教育することに力を入れています。3年間の中期ビジョンの計画では、既存業務は原則的に全てAI化する計画ですので、長期的な目線で見ると、まだまだ削減は続きます。

[Q9]:粗利率の改善の背景について、もう少し具体的にイメージできるような説明をお聞きしたい。どういったスタッフの方がAI活用によって手が空き始めて、どこに再配置されて、その効果はどう見えてきているのか、など。

石橋 [A]:顧客向け業務の具体例では、各マーケット向けの予報のカスタマイズ作業や顧客向けサービス評価資料作成などでして、こうした業務のAI自動化が進んでいます。

これらを担当していたスタッフがCS(カスタマーサクセス)機能に再配置されることで、顧客のサービスのオンボーディングのサポートが強化されます。もちろんある程度その再教育やそのマーケットの再学習にもある程度時間は要するものの、そのマーケットに対してこれまでサービスを提供してきており一定以上の知見があり全くの初心者ではないため、立ち上がりはかなり早いと見ています。

[Q10]:Internet Domainの通期予想について、海外事業は織り込まれているか。

石橋 [A]:全く含めておらず、基本的には国内のみの売上計画になってます。

[Q11]:販促費の使い方について、考え方の詳細を聞きたい。予算ありきの使い方なのか、費用対効果が見えればアクセルを強く踏むこともあるのか。

石橋 [A]:Internet DoainについてはCACやCPIといった指標は追いかけているので、ある程度費用対効果が見えており、それに基づく販促費の計画になっています。ただし、BtoBに関わる販促費は新しい取り組みのため、そのあたりの数値を読み解くためのマーケティング投資の段階です。

[Q12]:新サービスのROI Generatorについて。もともと既存顧客へのサービス提供のROIは10%などある程度の感覚があったと思うが、このROI Generatorにより具体的に可視化されることでさらにクロスセルやアップセルなどの余地が見えてくることはあるか。

石橋 [A]:ROI Generatorの目的は新規契約の締結スピードを早めるツールの位置づけなので、まずはそこに注力するつもりです。ただ、これまで顧客にサービスを提供してきたデータがあり、それに基づいて既存顧客のコスト構造を分析することでアップセルやクロスセルにも十分使えるツールになると考えています。