株式会社ウェザーニューズ（本社：東京都港区、代表取締役社長：草開千仁）は、12月3日（月）、お天気マガジン『季刊SORA』2012冬号の発売を開始しました。『季刊SORA』は、より多くの方に天気や自然と親しみ、その変化を五感で感じていただくため、どの年代でもわかりやすく、親しめる内容になっています。冬号では、新型の出現でパンデミック(世界的流行)が発生すると大きな被害をもたらす、“インフルエンザ”について特集を組んでいます。2009年、空港検閲や全校封鎖が実施される事態となった新型インフルエンザのパンデミックを振り返り、次のパンデミックへの備えや日本で流行するウィルスの特徴などについて学んでいきます。特集のほかにも「東日本大震災を忘れない」では、多大な被害を受けたにも関わらず、震災からわずか5日後に運転を一部再開させた三陸鉄道の職員達の奮闘を写真と共に振り返ります。さらに、ウェザーリポーターから寄せられた写真を紹介する冬の風景ベストショットでは、厳しい寒さのなかで見つけた、自然と人々の暮らしが作り出す冬の風景を楽しむことができ、様々な角度から季節を感じることができます。

パンデミックの記録やウィルスの特徴から学ぶ、“インフルエンザ”流行への備え

交通や情報のインフラの発展により、世界がより身近に感じられ、利便性が高まった一方で、ウィルスの大流行(パンデミック)などの脅威がさらに増大しました。冬号の特集では、これからの時期特に注意が必要なインフルエンザについて2部に分けて紹介しています。冒頭では、2009年に出現した新型インフルエンザのパンデミック拡大の動きと日本国内の動向について時系列形式で解説しており、わずか2ヶ月で世界中に広まったことが分かります。第1部では、パンデミックの歴史とウィルスの病原性(感染者を重症化・死亡させる能力)、感染メカニズムについて取り上げます。この100年間に起きたインフルエンザ・パンデミックでどのような被害が発生し、どう対応していったのか、一つずつ検証していきながら、今後ウィルスが感染経路を変え、その病原性が高まってしまう可能性について解説します。第2部では、湿度が高いと寿命が短くなるインフルエンザウィルスの特徴や冬に流行する原因などについて取り上げます。手洗いやうがいなどの基本的な対策や、流行期間の予測に関する研究の最前線に触れ、一人ひとりが取り組める正しい感染予防策を学んでいきます。