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京都市民の自助・共助活動を支援し、気象災害の軽減を目指す官民共同プロジェクト

ウェザーニューズと京都市と市民で取り組む“きょうと減災プロジェクト”スタート

~ インターネットサイトと携帯サイトで、京都市の災害情報をみんなで共有可能に ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、京都市(市長:門川大作)と共に、個人や地域のコミュニティーでの減災意識を高め、気象災害による被害を少しでも軽減するため、京都市民の自助・共助活動を支援する“きょうと減災プロジェクト”を6月14日(木)より開始しました。“きょうと減災プロジェクト”は、市内で観測された雨や風などの気象情報や地震情報、それに伴って発生した近所の冠水や浸水、ライフラインの停止などの情報を市民から随時報告いただき、インターネットサイトと携帯サイトにリアルタイムに反映し、市民の減災活動や市の防災活動に役立てていく取り組みです。サイトでは、災害情報のほか、京都市の避難所や浸水想定区域も合わせて確認でき、災害の発生場所とどこに避難すれば良いのかを一目で把握することが可能です。“減災プロジェクト”の取り組みは、千葉市、名古屋市、神奈川県、大阪府、習志野市に続き6件目になり、市民参加型の減災活動が広がっています。ウェザーニューズでは、市民自らが参加し、地域のきめ細かい情報を共有し合えるよう、京都市と市民と共に“きょうと減災プロジェクト”に取り組んでいきます。“きょうと減災プロジェクト”は、誰でも全て無料で利用、閲覧することができます。

“きょうと減災プロジェクト”の利用、閲覧はこちら
インターネットサイト
https://weathernews.jp/gensai_kyoto/
携帯サイト
https://wni.jp/?kyoto

京都市民と共に取り組む“きょうと減災プロジェクト”

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※“きょうと減災プロジェクト”インターネットサイトのイメージ図

“きょうと減災プロジェクト”は、大雨や突風などのあらゆる気象災害による被害状況の報告を随時募集しています。「街路樹が倒れるほどの風が吹いています」や、「自宅付近の道路が冠水しています」など、気象が原因で起きた現象であれば、サイト画面にある“減災カード”としてその内容を送ることができます。これらの情報は、貴重な被害データとして蓄積され、発生時の気象条件に基づいて“きょうと減災プロジェクト”のマップ内で公開します。より多くの市民が参加すれば参加するほど、今、どこで何が発生しているのか詳細な災害情報を確認することができるようになります。“減災カード”は、インターネット利用者、携帯電話利用者であれば誰でも無料で送信することが可能で、送られた“減災カード”は“過去のリポート閲覧”でいつでも確認することができます。

被害の状況や避難場所、浸水想定区域を一目で確認できる“マップオプション”

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※“きょうと減災プロジェクト”インターネットサイトのイメージ図

“きょうと減災プロジェクト”のマップでは、被害の内容を表示したアイコンで、どのような被害報告がどの場所から送られてきたかを一目で把握することができます。そのほか、京都市の避難所もマップ上に反映でき、自宅以外で災害に遭遇しても、すぐに一番近い避難所を確認することができます。また“きょうと減災プロジェクト”のマップでは、現在他の地域で展開している減災プロジェクトには無い、大雨による河川の氾濫を想定した浸水区域やその水深を確認することができます。避難を考える時には、浸水が想定されるエリアや水深を知っておくことで、より安全なルートや場所を選択することができます。いざという時に慌てないよう、自宅・学校・会社などの普段の生活の場と避難所について把握しておくと安心です。

「ウェザーリポート」の災害情報も掲載

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ウェザーニューズでは、毎日自宅から見える空の様子や体感などを、コメントや写真・動画と合わせて報告し、全国の人と共有する「ウェザーリポート」という参加型のコミュニティーを2005年より展開しています。これまで、「ウェザーリポート」として京都市の利用者からたくさんの報告をいただいており、2009年10月に台風18号が日本に上陸した際は、「マンションのゴミ入れ用コンテナが風で飛ばされて道路を塞いでいます」や「トタン屋根がバタバタして眠れない。一部めくれて飛んでいった模様です」など、地元の人ならではの目線での情報が寄せられました。“きょうと減災プロジェクト”では、京都市から寄せられた「ウェザーリポート」の過去3年分を「減災リポート」として掲載しています。また、「過去のリポート閲覧」では、その日がどのような気象状況だったのかを画面左下の解説ボタンから振り返ることも可能です。規模が大きい災害から、自宅周辺で起こった小さな災害まで、利用者は自由にリポートを送り、近所の方と情報を共有する事が可能です。

自分の地域専用の減災情報が入手できる“きょうと減災メール”

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※“きょうと減災メール”イメージ図

“きょうと減災メール”は、過去にあった被害と同じ被害を出さないために、過去に災害が起きた時と同じような気象条件になった場合、またはその可能性がある場合に、予め登録されたメールアドレス(携帯メール、PCメール両方可)へ“きょうと減災メール”を送信するプッシュ通知サービスです。登録は、過去の気象災害の発生状況を加味して分類した計12カ所(北区・上京区・左京区・中京区・東山区・山科区・下京区・南区・右京区・右京区京北・西京区・伏見区)から選択して登録する事ができます。外出先で自宅周辺の様子がわからない時や、家族にすぐに注意喚起を行いたいときなど、“きょうと減災メール”を利用する事で、早急に対応する事ができます。

ウェザーニューズでは、市民一人ひとりの減災意識を高め、自らが主体的に情報を収得し、減災活動に役立てる『自助』及び、地域やコミュニティー内で行われる『共助』の活動の輪を今後も広げていきます。