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第27期定時株主総会
第27期定時株主総会が、8月11日(日)幕張メッセにて開催されました。
酷暑の中多くの株主サポーターに御来場いただき、第27期の事業に関する報告と決議を行い、また第27期から始まった第四成長期の当社の取り組みについてご紹介しました。
午前中には、当社のサービス、革新的なプロジェクトに関する株主サポーターの皆様との意見交換の場として、
「株主サポーター懇談会」を開催し、さまざまなご意見・アドバイスをいただきました。
開催日時 :2013年(平成25年)8月11日(日)13:34-15:20
出席株主数:2,703名 ※議決権の書面等による行使を含む(うち当日出席株主数412名)
株主総会ダイジェスト動画(約17.5分)
※ブロードバンド環境推奨。再生ボタンを押すと動画が再生されます。
報告および決議事項
事業報告等に関する質問・提案
<業績について>
- 成長市場にいる企業としては、売上の伸びが低いと感じる。社員の対応や雰囲気を見る限り、非常にいい会社という印象はあるが、その中でも売上が伸びないのは、例えば営業力に問題があったりしないのか?
27期は期初計画135億円であったが、航海気象のOSR展開とB to S事業の部分で市場環境に起因する苦戦があった。ただ、市場環境により進捗が遅れている部分と、航海気象についてはある程度組織を巻き込んだ営業が必要であるが故に時間がかかってしまったという側面もあるが、ヨーロッパのマーケット開拓などは進んでおり、カーギルの受注など、今後の横展開に向けたリファード効果も見込める顧客の獲得も出来てきている。 - 自己資本比率が上がってきているが、内部留保を活用した利益増加を目指すのか、配当性向を増やすのか、大きな方針があれば教えて欲しい。
当社は成長企業であるため、成長の原資を確保しつつ、同時に株主へ還元していくという考え方が大前提である。配当性向は30%程度を目安に決定しており、従来からの方針の変更はない。 - 借入金が60百万円に対して支払利息が3百万円、というのは利率が高く感じるがその理由は?
年度末の借入金についてのご指摘だと思うが、期初から全体の利息支払い額と理解して頂ければ適正な数字と思われる。 - 来期の為替の見通しはどう見ているか?
その都度対応した計画としていく。但し、外貨での売上と支払をネットすると、為替が動いたとしても業績に大きなインパクトはないことも併せてご認識頂きたい。 - 株価が下がってきているようだが、売上/収益が期待通り動いていないのではないか。
気象市場全体のポテンシャルを6,000億円と見ている中で、現在手を付けられているのはまだほんの一部というのが現時点での感覚として持っている。そのため、株主の皆様には、今後の成長を見込んでの中長期的な視野で付き合って頂きたい。総花的に事業展開するのではなく、重点事業を定め、コンテンツサービスをやり抜くことを主軸として引き続き邁進して行くことが、ひいては株主の利益になると考えている。 - 業績があまり伸びていないようだが、増配でよいのか?増配の根拠は来期の伸びを見据えたものと考えてよいのか?
配当の考え方は、1期1期の業績もさることながら、配当性向/利回りなどを一つの指標としながら、長期的な見通しを含めて勘案している。今回は、重点事業を中心に来期以降も成長できることが見込めている為、増配とすることにした。
<事業・プロジェクト展開について>
- 日系企業襲撃のケースがいくつかあったが、海外進出、インフラ整備の際のそういったリスクはどう考えているのか?
当社は「Think Global Act Local」という考え方のもと、日本に親和性のある現地国籍のスタッフが現地で営業する方針をとっており、そのようなスタッフに恵まれている。よって、一般的な日系企業の海外進出と聞いて持つイメージとは少し毛色が違い、そこまでのリスクはないと認識している。インフラ整備については、国によっては気象業務法などの制約から、顧客と一緒にやっていく方がやりやすいこともあるので、国に応じてやり方を工夫していきたい。 - TPPがWNIのビジネスに与える影響は?気象業務法をはじめとして国ごとに制度が違うことと思うが、日本の国の機関を通じて同じ仕組みにするよう働きかけをしてはどうか。
気象の分野を民間に開放していない国もまだまだある。特に気象情報を軍事情報として扱う風潮が強い国の場合は特にガードが堅く、それぞれの環境によってアプローチを変える必要があると認識している。仕組み自体を変えて行こうというアプローチもあるというアドバイスとして頂戴する。 - 耐用年数が3年のWNI衛星を11月に打上予定とのことだが、衛星打上の効果はどの程度を見込んでいるか?
北極海航路支援のための衛星として、3年後には100隻程度の北極海航路を利用する船が出てくると見込んでおり、来期で3~50百万円、再来期で100百万円、最終的に年間300百万円のマーケットが生まれると見込んでいる。 - ウェザーニューズのサービスを一因として事故が発生した場合の提訴に対してどの程度対策を講じているか?また、そういった訴訟を起こされたことはあるか?
訴訟を起こされた事例はない。もちろん事故がないように努力をしているが、最終的な意思決定は顧客とし、その旨を相互確認した上でサービスを開始している。契約書上もその主旨で作成されているため問題ない。 - 無料である程度の天気情報が入手できる今、広報は行わないという方針があるようだが、それ以外の有料会員の増加への取り組みはどのように考えているのか?
まず正確に認識して頂きたいのが、広報をやらないのではなく、広告はやらない、というのがウェザーニューズの考え方である。有料化への取り組みについては、サービス自体のフルラインナップ化、サポーターとのコミュニケーション、ノーティフィケーションサービスなどを充実させていくことが重要と考えている。天気にお金を払わないという考えもあるようだが、実際にサポーターも増えているので、そういった取り組みを継続的に行っていくことが重要と認識している。 - 海外進出にあたって、特許などの知的財産権のガードはどうしているか?
展開するエリアによっては特許などの対応は必要と認識している。一方で、民間気象市場はこれからの市場であるため、時にはいい仲間と共に市場自体を活性化させていくことが重要と考えている。事業推進にあたって横槍をいれられないような防御手段という意味での特許取得は行うが、排他的権利独占という形での特許取は想定していない。 - 剰余金がたまってきているが、今後のR&Dへの投資を拡充させていく予定はあるのか?また、オクラホマ大学との共同研究について増員を予定しているのか?幕張とオクラホマの役割分担は?
オクラホマ大学とは年間2~3程度のプロジェクトを走らせている。プロジェクト拡大の方向性は考えているが、テーマ探しの部分で少しスピードが出ていないのが現状である。役割分担としては、オクラホマが基礎研究、日本では応用活用という方針で行っている。 - 太陽光マーケットへの取り組みに関心が高まっているが、どのような展開を考えているか?
自然エネルギー市場は活性化しており、ひとつの大きなテーマと認識している。BY(スマートエネルギー気象)として、個人向けマーケット開拓をソーラーパネル会社と共同で行うなどの取り組みは行っているが、現在はマーケティング中である。
<その他>
- 最近の株主総会が長くなりがちだが、1議題1質問などの株主総会運営方法を検討してはどうか。
様々な株主がいらっしゃる中で、サービスのアドバイスについてもこの貴重な機会に出来る限り頂戴したいという想いから、今回株主サポーター懇談会を別途開催した。一方で、株主総会が長くなりすぎるということも課題として認識しているので、今後の検討課題としたい。 - HP上のIR情報が非常に見づらいことを以前も株主総会の場で指摘したが、リニューアルの予定はないのか?
近々、リニューアルを予定している。
<議案について>
第2号議案に関する質疑
- 現在の本店機能は何があるのか?
23年前に経営機能も含めて、千葉の幕張にグローバルセンターを立ち上げた際に移転している。現在の本店では、仮に幕張に何かあった時のオペレーションバックアップセンターの機能を持っているが、体制を見直す中でバックアップ機能を名古屋とオクラホマに設立したこのタイミングで移転することとしたい。
第3号議案に関する質疑
- 石橋知博氏の経歴にあるWITH Stationとは?
B to S事業の立ち上げのスピードを出すため、WITH Stationという別会社として立ち上げた時期があった。実質的には全て当社社員で構成されていた。その後、B to Sの考え方が根付いてきた段階で、一昨年当社に吸収合併し、一機能として位置付けられた。 - 取締役候補である森田清輝氏は、一度ウェザーニューズの取締役を退任しているがその理由は?
運営を担当していたが、新しいやり方への展開が出来なかったことを受けて一度取締役を退任し、その後運営の新たな取り組みの主責任者として再度取締役に就任した。 - 取締役候補である松尾修吾氏の過去の取締役としての貢献を教えて欲しい。
ソニー時代の経験を活かし、B to S事業を中心にアドバイス、コンプライアンス関連の適切なアドバイスを頂戴していることを受け、来期も継続して社外取締役として貢献して頂きたいと考えている。 - 取締役候補の村上憲郎氏について、B to Sの知見以外に期待するものがあれば教えて欲しい。
直接的にはB to Sの知見の部分での貢献を期待しているが、それ以外にもトップマネジメントとしての経験、外国企業との付き合いにおけるマネジメントについても素晴らしい知見があるので、そこについても期待している。