株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開千仁）は、2017年から日本障害者スキー連盟日本代表ノルディックチームのサポートを開始し、2021年12月ノルディックスキーワールドカップ第1戦カナダ大会で始まった2021-22シーズンもサポートしていることを発表しました。
　今シーズンは、ノルディックチームのスタッフが現地で雪のコンディション（温度、雪質など）を観測し、当社のスポーツ気象チームがその観測データを用いてレース時間の気温や雪質の変化を予測しています。アスリート向け気象ウェブサービス「MiCATA」のクロスカントリー専用のシステムを通して、気温や雪質の変化などの気象情報を伝え、ノルディックチームがスキー板やワックス選定に活用します。当社とノルディックチームが連携することで、選手が最良の準備を行い、最高のパフォーマンスを発揮出来るよう最善を尽くします。

　パラノルディックスキーは、競技によってはレース時間が長く、雪の状態が途中で変化することから、コース上の雪質の変化を予測した上でスキー板やワックスを選択することが重要になります。塗り重ねるワックスも100通り以上の組み合わせがあり、ノルディックチームのワックスマンがレースごとに最適なものを選択します。
　当社は、2017年からノルディックチームにとって最良の準備ができるよう支援しています。現地に同行出来る場合にはチームに同行し、レース会場で実際に雪のコンディション（温度、雪質など）を確認することで、雪面がどのように変化するかをより高精度に予報しています。

　今回、2021-22シーズンのパラノルディックスキーワールドカップも第1戦のカナダ大会から支援しています。今シーズンに向けては、アスリート向け気象ウェブサービス「MiCATA」でクロスカントリー専用のシステムを開発したほか、新型コロナウイルスの影響で当社スタッフが同行できないことから、ノルディックチームのスタッフが現地で観測できるよう準備をしてきました。今回は、ノルディックチームが現地で雪のコンディションを観測し、日本にいるスポーツ気象チームがその観測データを用いて作成した気温や雪質などの予測を「MiCATA」とSNSを通して伝えます。スポーツ気象チームは行動が制限された状況ではありますが、ノルディックチームと連携することで最高のパフォーマンスに繋がるようサポートしていきます。

日本障害者スキー連盟日本代表ノルディックチーム荒井秀樹GMのコメント

　『過去の大会で、新田佳浩選手の金・銀メダル獲得は、もちろん本人の最高のパフォーマンスと頑張りで勝利に結びつきました。そして、新田選手を最大限にサポートしたチームスタッフ、特にワックスチームと気象チームの勝利でもありました。次の大会の会場は激しい気象の変化が予想されます。勝敗を大きく左右するワックス・スキー板仕上げが重要です。パラノルディックにおいては世界でも例がないと言われる、チームへの気象面のサポートで、最高のレースをめざしていきます。株式会社ウェザーニューズの社員の皆様に心から感謝を申し上げます。』

2017年から始まったサポート

　ウェザーニューズと日本障害者スキー連盟日本代表ノルディックチームの取り組みは、2017年3月に平昌で行われた世界パラノルディック（WPN）主催のワールドカップ第3戦「韓国大会（平昌）」からスタートしました。実際にチームと一緒にウェザーニューズスタッフも平昌に同行し、チームが戦略を立てる際やワックスコーチがワックスを選定する際に、判断材料となる気温や降雪情報などの気象予測を提供しました。また、戦略を立てる上で必要になるコース上の細かい実況データを得るため、レース会場内の40地点に観測ポイントを設定し、観測結果を毎日チームに共有しました。このような取り組みの成果として、このワールドカップでは新田佳浩選手が金メダルを獲得し、さらに翌年の大会での新田選手のメダル獲得にも繋がりました。

　当社は、気象を味方につけた戦略・戦術の策定につながる情報を提供し、ノルディックチームを支援していきます。

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