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ウェザーニューズ、超小型独自衛星「WNISAT-1」の地磁気データを公開
地磁気の乱れをモニタリングし、磁気嵐の発生有無を検証
~ 北極域を航行する航空機や船舶の安全運航支援に活用 ~
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は2月10日(火)、同社が2013年11月に打ち上げた超小型独自衛星「WNISAT-1」によって観測された地磁気データをインターネットサイトを通じて公開しました。衛星の運用を行うウェザーニューズの“Space Vehicle Operation Center”は、「WNISAT-1」の地磁気データをモニタリングし、磁気変動(磁気嵐)の監視を行っています。磁気嵐は太陽フレアに伴って放出される太陽プラズマが地球に向かって吹き付けられることにより、地磁気が通常の状態から激しく変動する現象で、通信機器障害を引き起こしたり、特に変動が大きくなる北極など高緯度地域では、航空機や船舶の安全運航に影響を及ぼす恐れがあるものです。当社は今後、実際に磁気嵐が発生しているかどうかや地磁気への影響の大きさの検証を進め、北極域における航空機や船舶の安全運航の支援に役立てていきます。
下記サイトにて地磁気データを公開 |
https://weathernews.com/SVOC/wnisat/index.html?ln=ja |
「WNISAT-1」の地磁気データ公開!磁気嵐の発生を監視、航空機の安全運航を支援
超小型独自衛星「WNISAT-1」の運用を行うウェザーニューズの“Space Vehicle Operation Center”(SVOC)では、昨夏より観測を行ってきた地磁気データの公開を開始しました。
サイトでは、「WNISAT-1」により観測された地磁気データとIGRF(国際標準地球磁場)モデルとの差分を調整し、ウェザーニューズ独自のインデックス(GMI:Geomagnetism Index)として表示しています。通常時を“0”とし、 値が“0”から離れれば離れるほど地磁気の乱れが大きいことを示しています。
現在、大規模な太陽フレアが発生すると、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の Space Weather Prediction Center より磁気嵐を警告するアラートが発表され、北極域を飛行する航空機は重大な事故を防ぐため、ロシア上空などの迂回経路の飛行を余儀なくされています。今後、ウェザーニューズでは「WNISAT-1」の観測データから磁気嵐発生時の地磁気の乱れをモニタリングすることにより、実際に磁気嵐が発生していたかどうかや、地磁気への影響の大きさの検証を行い、さらなる航空機の安全運航支援に役立てて参ります。また、航空機のみならず地上の通信インフラへの影響軽減や船舶の運航支援における活用なども検討していきます。