株式会社ウェザーニューズ(所在地：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開千仁)は、秋冬の寒さによる人の嗜好や消費行動の変化を明らかにするため『秋冬の鍋事情調査』を実施しました。10月中旬にお天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーに対するアンケート調査を実施し、全国延べ64,902件の回答を集計するとともに、当社による検索ワード分析を行いました。アンケート調査の結果、気温が18度以下まで下がると過半数が鍋を食べたくなることなどがわかりました。また、当社のGoogleトレンドと気象相関分析の結果から、「鍋」の検索は最低気温が19度以下になるタイミングで急増していることが明らかになりました。

鍋の消費タイミングは天気に左右されることから、当社の「WxTech^®︎」サービスでは、製造業・小売業向けに商品と気象データの相関分析をする「気象相関分析」やその分析結果を用いた「天気連動広告」を提供しています。最新のトレンドをビジネスに取り入れていただくことで、生産や販売促進のタイミングの判断などを支援していきます。

 ①鍋を食べたくなる気温は？鍋と気温の関係を調査

当社は秋冬に鍋物調味料（鍋つゆ・つけだれなど）や食材の需要が高まるタイミングを調査するため、2022年10月13・14・18日の3日間、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーに対して「いま、鍋を食べたい？」と質問し、“食べたい”と“食べたくない”の2択で回答いただきました。計24,697件の回答を用いて、回答された場所とその時間の気温の関係性を分析したところ、気温18度で鍋を食べたい人が過半数に達することがわかりました。気温28度では「食べたい」が18%ですが、気温が下がるにつれて増加し、25度で30%を超え、18度で53%になりました。

②Google検索数の傾向と気温の関係を分析
〜「鍋」の検索は最低気温19度以下で急上昇〜

ウェザーニューズは、“鍋”の検索トレンドと天気の関係を調査するため、Googleの検索数の傾向を確認できるGoogleトレンドのデータを用いて「WxTech^®︎（ウェザーテック）」サービスの「気象相関分析」で分析しました。結果、8〜10月の「鍋」の検索は気温と強い相関関係が見られ、特に最低気温が19度以下まで低下するときに急増していることがわかりました。「鍋」の検索は9月に入るとゆっくりと増加していき、10月6日の急激に気温が低下したタイミングで急増し、10月25日の気温低下時が10月の中で最も多く検索されました。

企業のDXを推進する「WxTech^®︎（ウェザーテック）」サービスでは、1kmメッシュの高解像度な気象データを活かし、店舗や自動販売機ごとの商品の売上やGoogleなどが提供しているオープンデータと気象データの相関分析を行っています。企業は、分析結果を生産や販売の戦略にご活用いただくことで、最適なタイミングでの生産や販売促進の実現をサポートします。また、分析結果を月間10億PV以上のアプリ「ウェザーニュース」の天気連動型動画広告サービスに応用することで、効果的な天気の時間やエリアのユーザーに対してターゲティング広告を打つことも可能です。

▼分析や広告サービスに関するお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

③そうだ鍋をしよう！と思う一番のきっかけは寒いとき

当社は天気と需要の関係を調査するため、10月14〜15日に「そうだ鍋をしよう！と思う時は？」と質問し、“寒いとき”、“面倒くさいとき”、“店で鍋つゆや食材を見かけたとき”、“CMや広告を見たとき”の4択で回答いただきました。計10,318件の回答を集計したところ、寒いときが71%、面倒くさいときが14%、店で鍋つゆや食材を見たときが12%、CMや広告を見たときが3%で、寒いときが圧倒的に多い結果となりました。

鍋つゆの製造メーカーやスーパーなどでは、寒いときに商品の広告を打っておき、さらに店舗で鍋つゆや食材を目に入りやすくしておくことで、約9割の人の購入につながるきっかけを作ることができそうです。

当社は、鍋の気分のトリガーとなる「寒いとき」が具体的に気温何度にあたるかを特定するため、①鍋と気温の関係を調べるアンケート調査や②「鍋」の検索トレンドと気象の相関分析を実施しました。

④西日本ほど鍋をよく食べる?!最も食べているのは和歌山県

ウェザーニューズは、10月12〜13日、秋冬の鍋の頻度を調査するため、「例年、秋冬どのくらいの頻度で鍋を食べる？」と質問し、“週に2回以上”、“週に1回程度”、“月に1〜2回程度”、“ほとんど食べない”の4択で回答いただきました。計11,262件の回答を集計した結果、週に2回以上が11%、週に1回程度が29%、月に1〜2回が43%、ほとんど食べないが17%となりました。

調査結果から、4割の人は「鍋を週1回以上食べている」ことがわかりました。また、都道府県別では1位和歌山県（54%）、2位高知県（51%）、3位山口県（47%）、4位広島県（47%）、5位大阪府(47%)、6位石川(47%)となりました。40%以上の回答は西に集まっており、西日本ほど鍋をよく食べる傾向が見られました。また、週に2回以上食べるという鍋が大好きな県は、1位和歌山県（22%）、2位秋田県（17%）、3位高知県（16%）、4位岡山県（16%）となり、きりたんぽ鍋で有名な秋田県も上位にランクインしました。

⑤家の鍋にかける金額は平均1,105円、西日本ほど贅沢な鍋?!

ウェザーニューズは、10月13〜14日、家での鍋にかける費用を調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーに対して「家での鍋、一回に一人当たりどれくらいお金をかける？」と質問し、0〜5000円まで100円刻みで選択してもらいました。計8,198件の回答から、家の鍋に全国平均1,105円をかけていることがわかりました。

全国トップは山口県で1,475円、2位島根県（1,473円）、3位高知県（1,443円）、4位鳥取県（1,431円）、5位奈良県（1,322円）で、上位を西日本が独占する結果となりました。西ほど鍋つゆや食材にかける金額が高い傾向があり、鍋の頻度も週1回以上が多かったことから、西日本では贅沢な鍋を頻繁に食べている家庭が多いのかもしれません。

反対に1,000円未満は北・東日本のエリアが占めており、最も低いのは秋田県（922円）で、次いで岩手県（965円）、滋賀県（970円）、長野県（972円）、富山県（978円）、宮城県（997円）となりました。秋田県は鍋の頻度は全国10位（週に1回以上が45%）で多かったことから、金額をあまりかけずに楽しんでいると言えそうです。

⑥鍋を囲む時の役割は？実は半数が待っているだけの「マチ奉行」

ウェザーニューズは、10月12〜13日、鍋を作るときの役割分担を調査するため、「鍋を囲むときの役職は？」と質問し、具材を入れる順番などを仕切る“鍋奉行”、火加減を調節する“火消し”、灰汁(アク)取りを担当する“アク代官”、出来上がりをただひたすら待つ“マチ奉行・マチ娘”から選択してもらいました。計10,427件の回答を集計したところ、マチ奉行・マチ娘が48%、鍋奉行が28%、火消しが14%、アク代官が10%となりました。

半数が鍋を作り、半数が待機する形で分担されているようです。一緒に鍋を囲むメンバーによっても役職は変わると思いますが、仕切る人が多いと混乱してしまうのでちょうど良いバランスなのかもしれません。また、鍋奉行が多い都道府県は、1位山梨県（43%）、2位岡山県（40%）、3位宮崎県（38%）、4位徳島県（38%）、5位京都府（38%）となり、山梨県には鍋奉行が多いことがわかりました。

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参考資料