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ウェザーニューズとオムロン、“花粉とねむり”に関する調査結果を発表

花粉症でつらい鼻づまりの人は、眠るまでにかかる時間が通常の2倍!?

~鼻づまりの人は寝付きに1時間かかる一方で、大丈夫な人は約30分と判明~

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、今年で10年目を迎える『花粉プロジェクト』において、将来的には花粉症による不眠を軽減することを目的とし、今年は体温計でお馴染みのオムロンヘルスケア株式会社と共に、“花粉とねむりの関係”に関する調査を実施しました。全国のウェザーリポーター協力のもと、2月5日〜3月31日に調査を行い、花粉症と睡眠に関係があることが明らかになりました。本調査結果は、ウェザーニューズに寄せられた症状報告、睡眠計を通してオムロンヘルスケア株式会社に寄せられた睡眠データ、ウェザーニューズが独自に開発し、全国1000カ所に設置されている花粉観測機「ポールンロボ」によって観測された花粉飛散量の分析結果より明らかになりました。詳細は、スマホアプリ「ウェザニュースタッチ」のおしらせや携帯サイトにて公開しています。ウェザーニューズは、今後もオムロンヘルスケア株式会社と協力して“花粉とねむり”の解明に努め、コンテンツ化を検討することで、花粉症に悩む方の力になれるよう努力していきます。


花粉症と睡眠は関係ある! 重い症状の人の4割が“寝付きが悪い”と自覚

 ウェザーニューズは、睡眠時のつらい花粉症に悩んでいる方を救うため、2月5日〜3月2日、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターと共に花粉症の症状と寝付きについて調査しました。症状は、“非常につらい”“つらい”“ややつらい”“大丈夫”の4択から、寝付きや目覚めは“悪い”“普通”“良い”の3択から選んでもらいました。全国から52,251件の回答が寄せられ、“非常につらい”症状の人の4割以上(42%)は“寝付きが悪い”と感じ、半分以上(51%)は“目覚めが悪い”と感じていることが明らかになりました。
 花粉症と寝付きに関する調査では、“寝付きが悪い”と感じた人は、症状が出ていない人で11%、“非常につらい”症状の人で42%となりました。また、花粉症と目覚めに関する調査では、“目覚めが悪い”と感じた人は、症状が出ていない人で17%、“非常につらい”症状の人で51%となりました。これらの結果から、花粉症と睡眠は大きく関係していることがわかりました。

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鼻に重い症状が出る人は、ねむるまでに通常の2倍の時間がかかる

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 オムロンの睡眠計の利用者の協力を得て、2月15日〜3月31日、症状が出ている部分(鼻、喉、目、肌)とねむりの関係を調査しました。結果、鼻や喉に重い症状が出ている場合、睡眠に大きな影響を受けていることが判明しました。
 オムロンの睡眠計(HSL-101)のデータを用いて、寝付きにかかる時間を分析した結果、鼻に症状が出るケースでは、“非常につらい”症状が出ている人は58分の時間を要し、“大丈夫”と答えた人の1.9倍も時間がかかっていることが明らかになりました。また、喉に症状が出るケースでは、“非常につらい”症状が出ている人は66分の時間を要し、“大丈夫”と答えた人の1.4倍の時間がかかっていることが判明しました。一方、目や肌に症状が出るケースでは、“非常につらい”症状が出ている人と“大丈夫”と答えた人の間に、大きな差が見られませんでした。また、睡眠中に起きてしまう時間や睡眠効率(睡眠時間÷就床時間)に関する調査結果でも、同様の傾向が見られたことから、鼻や喉に症状が出る人で“非常につらい”症状を発症している人は、ねむりに大きな影響を受けていることが明らかになりました。

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花粉飛散量とねむりは関係ない!?

花粉症に悩む方のねむりが、花粉飛散量に左右されるかどうか調査するため、寝付きや目覚めと花粉飛散量の関係を調べました。ウェザーニューズが独自に開発し、一般家庭や企業、病院などに協力を求め、全国に1000台ほど設置されている花粉観測機「ポールンロボ」によって観測された花粉飛散量のうち、3月3日〜3月24日の8都府県(埼玉、千葉、大阪、神奈川、東京、愛知、京都、兵庫)の花粉飛散量と、寝付きや目覚めのデータ(3月3日〜3月24日)を比べました。
 結果、最も花粉飛散量が多かった埼玉と最も少なかった兵庫県で、寝付きや目覚めが“悪い”と回答した人の割合を比較しても、大きな差が見られなかったことから、花粉飛散量はねむりに大きく影響しないことが明らかになりました(棒グラフ:花粉飛散量、折れ線グラフ:寝付きや目覚めが悪いと回答した人の割合)。

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