株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開千仁）は、高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」で熱中症の危険度を判定する『暑さ指数（熱中症リスク）』の提供を開始しました。また、アラート機能にメール通知を追加し、回転灯などの機器との連携も可能になりました。

「ソラテナPro」は、気温・湿度・雨量・風速など7つの気象要素を1分毎に観測する気象観測機です。小型・軽量なため設置が容易で、電源を入れるだけで観測が開始します。災害レベルの大雨（雨量50mm/h）や強風（風速50m/s）も観測できる高い性能に加えて、「ウェザーニュース」アプリやパソコン版の専用ウェブサイトから観測データだけでなく、天気予報や雨雲レーダーまで確認できるため利便性にも優れています。

記録的な暑さとなった昨年は、熱中症搬送者数が9万人を超えました。うち10%は道路工事などの仕事場で発生しており、過去5年間で最多です。今夏も平年より気温が高く危険な暑さが予想されることから、当社は企業の現場の観測データをトリガーにした迅速な熱中症対策を実現するため「ソラテナPro」で暑さ指数の提供を始めました。「ソラテナPro」で観測された気温や湿度、風速などをもとに、環境省熱中症予防情報サイトに示されている屋外でのWBGTの計算式を用いて算出します。

「ソラテナPro」は、気温や暑さ指数などの各種データが設定値を超えた場合に、アプリのプッシュ通知でお知らせするアラート機能を備えていますが、今回新たにメール通知を追加しました。これにより、建設現場で用いられる回転灯のような、メール通知をトリガーにした機器との連携が可能になります。作業現場や事務所など状況にあわせて、回転灯・メール通知・プッシュ通知を使い分けていただくことで、全員への迅速な周知や見逃し防止の実現につながります。

熱中症などあらゆる気象リスクを見える化することで、建設現場や工場、畑・ハウスなどの農場で作業される従業員のほか、動物園やテーマパークなど屋外施設の来場者、学校の児童生徒など、皆さまの安全対策にお役立てください。

「ソラテナPro」で暑さ指数（熱中症リスク）を提供開始　　

総務省によると、2023年（5〜9月）の熱中症による救急搬送数は91,467人となりました。非常に厳しい暑さが長期間にわたって続いたことで、平成20年の調査開始以降2番目に多くなり、2022年より約2万人増加しました。また、仕事場（道路工事現場、工場、作業所など）における熱中症搬送数は9,324人で全体の10％を占めており、過去5年で最も人数が多くなりました（※総務省：令和5年（5月から9月）の熱中症による救急搬送状況より）。今夏の気温も全国的に平年より高い予想で、しっかりとした暑さ対策が必要になります。

熱中症リスクは日向/日陰や風などの環境によっても変わることから、実際の現場の気象条件に合わせて適切な対策を取っていただけるよう、当社は高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」の観測データをもとにした「暑さ指数（熱中症リスク）」の提供を開始しました。現場の熱中症リスクを見える化することで、利用者は実際のデータに基づいて迅速かつ適切な対策を取ることが可能になります。

「ソラテナPro」で1分毎に観測された気温、湿度、風速などをもとに、環境省熱中症予防情報サイトに示されている屋外でのWBGTの計算式を用いて算出し、“注意”、“警戒”、“厳重警戒”、“危険”の4ランクで判定します。利用者は、お天気アプリ「ウェザーニュース」やパソコン版の専用ウェブサイトを通して、リアルタイムや過去の「暑さ指数（熱中症リスク）」のデータを閲覧できます。

また、“厳重警戒”や“危険”など利用者がカスタマイズした条件になった場合に「暑さ指数アラーム」で通知することも可能です。「暑さ指数アラーム」の通知時間や通知条件（注意/警戒/厳重警戒/危険）、通知間隔（一度通知後は1/3/6/12/24時間後は送信しない）はいつでも変更可能です。過去データは1分毎に蓄積されるので、熱中症が疑われた場合の気象条件を後日分析したり、データをもとに通知条件を調整することもできます。

さらに、「ウェザーニュース」アプリの様々な有料コンテンツも利用できるため、1時間毎の気温の予報や熱中症アラーム、熱中症レーダーも合わせて熱中症対策にご活用ください。

アラート機能にメール通知を追加、回転灯などの機器連携が可能に

今回、「ソラテナPro」のアラート機能をバージョンアップし、これまでのアプリのプッシュ通知に加えて、メール通知を追加しました。観測された気温・雨量・風速や寒さ指数（低体温症リスク）・暑さ指数（熱中症リスク）の各種データがカスタマイズした条件を満たした場合に、プッシュ通知とメール通知で気象の変化をお知らせします。

これにより、建設現場からのニーズが高い回転灯（表示灯）のような、各種メール通知をトリガーにした企業側のシステムや機器との連携が可能になります。回転灯などの機器連携・メール通知・アプリのプッシュ通知の3つから最適な方法で注意喚起をすることで、屋外作業中でスマホを触れない状況でも、事務所でパソコン作業中の場合でも、全員が同じリスクレベルを共有することができます。

高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」

「ソラテナPro」は、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの要素を1分毎に観測する小型の気象IoTセンサーです。センサー開発を得意とするオムロン株式会社（本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 辻永順太）と予報精度No.1の技術を有するウェザーニューズが、両社の強みを活かして開発しました（※）。

※2023年7月5日発表：ウェザーニューズとオムロン、大雨や強風を1分毎に観測する、新型気象IoTセンサー「ソラテナPro」を開発

頻発する線状降水帯や台風、ゲリラ雷雨（ゲリラ豪雨)などによる強風や大雨、浸水の対策にもご活用いただけるよう、オムロンのセンシング技術によって、小型ながらも災害リスクが高まる雨量50mm/h、風速50m/sまで観測できるように性能を高めている点が大きな特徴です。また、3,700万ダウンロードのお天気アプリ「ウェザーニュース」と連携させることで利便性にもこだわりました。いつものお天気アプリをそのままビジネスに活用できるSaaS型の新たなソリューションになっており、「ソラテナPro」のリアルタイムや過去の観測データだけでなく、予報精度No.1の天気予報や雨雲レーダーなど、有料機能を含む様々なコンテンツを「ウェザーニュース」アプリ1つでシームレスに確認することができます。加えて、観測された気温・雨量・風速・寒さ指数（低体温症リスク）・暑さ指数（熱中症リスク）がカスタマイズした条件を満たした場合は、アプリのプッシュ通知でお知らせすることで、気象の変化を見逃すことなく、迅速に対応することができます。

PC版も用意しており、1分毎や日毎の過去データをダウンロードして当時の気象と被害状況を分析することも可能です。なお、1分毎の観測データがクラウドに自動保存されるため、企業にデータ自体をクラウド経由でAPIなどで提供し、自社のシステムに組み込んでいただくことも可能です。

ご利用方法はレンタルと購入の2種類からお選びいただけますので、お気軽にお問い合わせください。

▼レンタル・ご購入はこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

▼ソラテナProのサービスサイト
https://wxtech.weathernews.com/soratena.html

当社は、農業・建設・ドローン・物流・スポーツ・電力・食品小売・アパレルなど様々な業界において、作業現場や店舗のピンポイントな観測データの把握を実現し、“気象を見える化”することで企業のお客様・スタッフの安全対策や生産性向上を支援していきます。

「ソラテナPro」の製品仕様

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