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ウェザーニューズ、2014年 第五回桜開花予想発表 来週にかけて、開花前線は東北南部を北上
~今週金曜日、強い雨風により広範囲で桜散る。西~東日本は早めにお花見を~
<対象地点>
全国のお花見名所約700箇所の開花日、5分咲き日、満開開始日、桜吹雪日を発表
サポーターから要望があった12238本の桜(※4月2日9時時点の登録数)
<予想内容>
開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日
・スマートフォン、携帯、インターネットサイトで最新の開花情報を随時更新
・第六回桜開花予想発表は、4月9日(水)予定
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表しました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“ニッポンの桜”を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想の対象となった桜は、全国のお花見名所約700箇所、近所の公園約1万箇所、「さくらプロジェクト」に参加する一般の方の「マイ桜」12238本です。開花予想にあたっては、過去10年間に「さくらプロジェクト」に参加された一般の方から寄せられた桜の開花状況に関する膨大なリポートと、先週土曜日から月曜日にかけて全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。今回のつぼみ調査では、第四回発表の開花予想と大幅にずれていないペースでつぼみが生長していることが確認できたため、前回発表の開花予想日から大きな修正はありません。また、東北南部や北陸の名所もこの先一週間で続々と開花を迎える見込みです。ウェザーニューズは、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の『さくらCh.』にて、全国の桜の最新開花予想(開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日)を随時更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花の最新情報を公開していきます。
2014年の桜開花予想
~桜開花の時期~今年は昨年同様、全国的に気温が低く寒い冬でした。また太平洋側でも記録的な雪になりました。冬らしい冷え込みにより、桜の芽は「休眠」状態から覚め、開花に向かっての生長のスタートをスムーズに切れたと考えられます。生長のスタートを切った後は、気温が上がることで開花にむけてつぼみの生長が促されます。ここ最近は春らしい暖かさの日が続いたため、桜の開花が急速に進み、西~東日本は開花から満開までの期間が平年より2日程度、短くなりました。今週中には、北陸や東北南部太平洋側を中心に続々と開花を迎え、来週中にはお花見を楽しめるようになります。昨年は、3月に入って急激に気温が上昇したため、西~東日本で記録的に早い開花となりましたが、今年は3月前半の気温が昨年より低くなったため、昨年より遅い開花となりました。北日本は昨年、開花直前の気温低下で開花が遅くなりましたが、今年は4月の気温が高めの予想で、昨年に比べるとかなり早めに開花する見込みです。
2014年の開花状況
今年のソメイヨシノの開花ラッシュは、3月20日以降、九州や高知から始まりました。暖かい日が続いたため開花エリアは急速に拡大し、先週までに関東・東海・西日本全域で開花シーズンに入りました。3月前半から気温が高かった昨年に比べると今年の開花は5日前後遅れたところが多くなりましたが、今シーズンは開花時期の気温が高く、開花から満開までの期間がいつもの年より短くなっています。通常、西~東日本で桜が開花してから満開となるまでの日数は約1週間ですが、今年は5日前後で満開になるところが多く、先週までに関東南部や東海、西日本のほとんどのエリアでお花見シーズンを迎えました。
※今週の開花予想は、9日(水)時点において各都道府県内で桜が開花している状態(開花率)の予想割合です。
全国1,432本のつぼみ調査の結果、東北南部以南のエリアでは昨年よりつぼみの生長が遅れていますが、東北北部以北のエリアでは昨年より早いペースでつぼみの生長が進んでいることが分かりました。東北南部は昨年の同じ時期に「花びらが見えた」以上になったつぼみが約20%に達していましたが、今回のつぼみ調査の結果ではまだ2%で、つぼみの生長は昨年より遅れています。一方、東北北部は昨年の同時期、「先が緑に」以上に生長したつぼみは7%でしたが、今回の調査では29%が「先が緑に」以上になっており、昨年より早いペースでつぼみの生長が進んでいることが確認できました。また、北陸は「花びらが見えた」以上のつぼみの割合は25%で、生長の早いつぼみは昨年とほぼ同じペースで生長していることが分かります。ただ、昨年のこの時期に「まだ小さく硬い」つぼみの割合が0%だったのに対し、今年は7%あることから、「まだ小さく硬い」つぼみの変化は昨年より遅い傾向です。甲信地方は、28%のつぼみが「先がピンクに」以上になっていますが、昨年の同時期の調査では「先ピンクに」以上のつぼみが36%になっており、昨年より遅い生長となっています。
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※つぼみ調査について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、3月29日~31日の期間、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査により、つぼみの“今”の状態を細かく把握することで、2月20 日に発表した開花傾向より精度の高い開花日を予想することができます。つぼみ調査では、つぼみの様子を“日当たり”“枝”“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、それをもとに毎週水曜日に最新の予想を発表していきます。
<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今冬は平年より気温の低い期間が長く、休眠打破が順調に行われていると分析できます。北日本の11~12月は平年より気温が高めでしたが、1月上旬~中旬および2月中旬は寒気の流れ込みで厳しい寒さとなり、休眠打破に必要な寒さは十分だったと分析しています。
2月後半以降、あたたかければあたたかいほど開花が早まります。2月上旬前半と2月下旬後半に気温が平年より高くなりましたが、2月上旬後半~2月下旬前半は気温の低い日が多くなりました。2月の1ヶ月間の気温はほぼ全国で平年並で、春先も桜のつぼみの生長は順調に進みました。3月中旬以降は春らしいあたたかさの日が増え、3月下旬以降も気温が高く、西~東日本では桜の開花が急激に進みました。ただ、今年は3月上旬に気温の低い時期があったため、3月の気温が高かった昨年に比べると西~東日本の開花は昨シーズンより数日遅くなりました。4月も全国的に気温は高めとなる見込みで、これから開花を迎える北日本は北海道や東北北部を中心に、開花時期に気温が低かった昨年よりも早い開花となりそうです。
4月の気温は全国的に平年より高めで、これから開花を迎えるつぼみの生長も順調に進みます。今回のつぼみ調査の結果、前回発表の開花予想日に間に合うペースでつぼみが順調に生長していることが確認できたため、前回発表の開花予想日からほとんど変更していません。
下記の予想地点は、全国700箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(https://weathernews.jp/sakura/)または、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト(https://wni.jp)にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花予想の定義について
<名所700箇所の桜開花予想について>ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の複数の桜の木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」を算出しています。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義で行います。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
<各エリアの桜開花予想について>桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象とします。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎える期間として発表しています。
各都市における今年の開花傾向と昨年の開花日
今年の予想:都市内の複数の桜の木のうち、早咲きの桜と遅咲きの桜を除いた開花のピークを迎える期間であるため、日付に幅があります。昨年の開花日:こちらも同様に、都市に咲いた数多くの桜のうち、早咲きと遅咲きを除いた開花のピークを迎えた期間を記載しています。
ウェザーニューズの桜開花予想の手法について
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、1人1本お気に入りの「マイ桜」を登録し、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を共に観察する「さくらプロジェクト」を2004年より毎年実施しています。今日までに合計12238本(現在も登録受付中)の「マイ桜」が登録され、定点での観察結果が日々ウェザーニューズに届いています。昨年は、約1.5万人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去10年で寄せられた180万通以上もの各地点における開花情報が蓄積されています。開花傾向の発表は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行います。また、今後発表する予測に関しても、全国から刻々とリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて反映していきます。
桜の開花傾向を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花傾向の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花傾向の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去5年、過去10年の統計データを応用分析しています。また、より精度の高い開花予想が出来るよう、全国3,000箇所に設置している気象観測機「ソラテナ」の気象データを取り入れ、気温と各エリアの開花状況の分析を実施しています。
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また、開花を促すためには3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がありますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所を開花の実況と併せて提供しています。今年は全国700箇所の情報を公開します。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査して、スマートフォン向けサイト「ウェザーニュースタッチ」の『さくらCh.』、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」(https://weathernews.jp/sakura/)に情報を更新しています。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映しています。
2014年の各都道府県における名所の開花状況と開花予想日
各エリアの桜開花予想
3月20日以降、開花ラッシュとなり、九州全域で桜が続々と開花中です。3月下旬~4月上旬も気温は平年より高く、今後も桜は順調に咲き揃います。福岡市周辺ではこれから4月はじめまでが見頃の時期となり、4月の一週目まで桜を楽しむことが出来そうです。
今週末は強い雨が降る可能性があります。この雨の後も桜は楽しめますが、今週中にお花見を計画するなら、金曜日までがオススメです。