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ウェザーニューズ、2014年 第三回桜開花予想発表
来週にかけて、九州~近畿、東海、関東で続々開花する見込み
~ 上野恩賜公園は27日、大阪城公園は29日、熊本城はまもなく開花の予想 ~
<対象地点>
全国のお花見名所約700箇所の開花日、5分咲き日、満開開始日、桜吹雪日を発表
サポーターから要望があった9063本の桜(※3月19日13時現在の登録数)
<予想内容>
開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日
・スマートフォン、携帯、インターネットサイトで最新の開花情報を随時更新
・第四回桜開花予想発表は、3月26日(水)予定
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表しました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“ニッポンの桜”を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想の対象となった桜は、全国のお花見名所約700箇所、近所の公園約1万箇所、「さくらプロジェクト」に参加する一般の方の「マイ桜」9063本です。開花予想にあたっては、過去10年間に「さくらプロジェクト」に参加された一般の方から寄せられた桜の開花状況に関する膨大なリポートと、先週土曜日から月曜日にかけて全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。先週後半のあたたかさで、つぼみの生長は一気に進み、第二回桜開花予想の発表より1〜2日開花予想日が早まった地域があります。名所約700地点の中では、熊本城が間もなく開花する予想です。そのほか、高知(高知公園18日、荒瀬山16日)、愛媛(和霊神社18日)、熊本(一房ダム湖17日)、鹿児島(大隅湖畔16日、城山公園18日)で開花を確認しました。来週にかけて、九州、中四国、近畿、東海、関東を中心に続々開花する見込みです。スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の『さくらCh.』にて、全国の桜の最新開花予想(開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日)を随時更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花の最新情報を公開していきます。
2014年の桜開花予想
~桜開花の時期~今年は昨年同様、全国的に気温が低く寒い冬でした。また太平洋側でも記録的な雪になりました。冬らしい冷え込みにより、桜の芽は「休眠」状態から覚め、開花に向かっての生長のスタートをスムーズに切れたと考えられます。スタートを切った後は気温が上がることで開花にむけてつぼみの生長が促されます。昨年は3月に入って急激に気温が上昇したため、西〜東日本で非常に早く開花しましたが、今年は3月前半の気温が昨年より非常に低くなったため、昨年より遅めの開花となる見込みです。北日本は、昨年は開花直前の時期の気温低下で開花が遅くなりましたが、今年は昨年ほどの冷え込みはない見込みで、昨年よりかなり早めに開花する予想です。今年は熊本県からソメイヨシノの1輪開花が始まり、九州・四国の沿岸部や紀伊半島南部から少しずつ桜の開花が始まっています。今後、開花エリアは太平洋側から西日本、東日本の広範囲へと次第に広がり、都心周辺は3月下旬の後半に開花のピークを迎えそうです。
全国3,517本のつぼみ調査の結果、前回の調査(3月8日〜10日)に引き続き、開花が記録的に早かった昨年に比べるとつぼみの生長が遅れていることが分かりました。九州・四国・東海・関東・甲信・北陸では、「先が緑に」以上に生長しているつぼみの割合が、昨年の同じ時期に比べて1割以上、関東地方では3割近く減少していました。それでも、前回の調査時に比べると、「先が緑に」以上になったつぼみの割合は九州~関東地方で4割以上増加しており、先週後半の暖かさでつぼみの生長が一気に進んだことが分かります。また、つぼみの生長が早い九州や四国では「花びらが見えた」以上に生長したつぼみが1割を超え、開花シーズンが近づいていることが確認できました。北海道のつぼみにはまだ変化がありませんが、東北地方は3割を超えるつぼみが「先が黄色に」以上になり、つぼみの色で変化が分かる時期を迎えました。
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、3月15日~17日の期間、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査により、つぼみの“今”の状態を細かく把握することで、2月20 日に発表した開花傾向より精度の高い開花日を予想することができます。つぼみ調査では、つぼみの様子を“日当たり”“枝”“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、それをもとに毎週水曜日に最新の予想を発表していきます。
~開花に影響する気温の推移と予測~<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今冬は平年より気温の低い期間が長く、休眠打破が順調に行われていると分析できます。北日本の11~12月は平年より気温が高めでしたが、1月上旬~中旬および2月中旬は寒気の流れ込みで厳しい寒さとなり、休眠打破に必要な寒さは十分だったと分析しています。
<「生長期」 2月以降の実況と今後の予測>2月後半以降、暖かければ暖かいほど開花が早まります。2月上旬前半と2月下旬後半に気温が平年より高くなりましたが、2月上旬後半~2月下旬前半は気温の低い日が多くなりました。2月の1ヶ月間の気温はほぼ全国で平年並で、桜のつぼみの生長は順調に進んでいると分析できます。西~東日本では、3月の気温は平年より低めで、開花時期に気温が急上昇して記録的な早さで開花を迎えた昨年と比べると、数日遅い開花になるところが多くなる見込みです。
~3月12日発表の第一回桜開予想との相違点~3月後半~4月前半の気温の予想が前回の計算時より高くなったことや、最近のあたたかさでつぼみの生長のペースが上がったことを考慮した結果、今回発表の開花予想日は1~2日程度早まった地点が多くなりました。
◆ 2014年の各都道府県における名所の桜開花予想下記の予想地点は、全国700箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(https://weathernews.jp/sakura/)または、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト(https://wni.jp)にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花予想の定義について
<名所700箇所の桜開花予想について>ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の複数の桜の木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」を算出しています。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義で行います。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象としま
す。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎
える期間として発表しています。
各都市における今年の開花傾向と昨年の開花日
ウェザーニューズの桜開花予想の手法について
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、1人1本お気に入りの「マイ桜」を登録し、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を共に観察する「さくらプロジェクト」を2004年より毎年実施しています。今日までに合計9063本(現在も登録受付中)の「マイ桜」が登録され、定点での観察結果が日々ウェザーニューズに届いています。昨年は、約1.5万人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去10年で寄せられた180万通以上もの各地点における開花情報が蓄積されています。開花傾向の発表は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行います。また、今後発表する予測に関しても、全国から刻々とリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて反映していきます。
桜の開花傾向を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花傾向の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花傾向の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去5年、過去10年の統計データを応用分析しています。また、より精度の高い開花予想が出来るよう、全国3,000箇所に設置している気象観測機「ソラテナ」の気象データを取り入れ、気温と各エリアの開花状況の分析を実施しています。
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また、開花を促すためには3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がありますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所を開花の実況と併せて提供しています。今年は全国700箇所の情報を公開します。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査して、スマートフォン向けサイト「ウェザーニュースタッチ」の『さくらCh.』、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」(https://weathernews.jp/sakura/)に情報を更新しています。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映しています。
2014年の各都道府県における名所の開花状況と開花予想日
各エリアの桜開花予想
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4月中頃から桜満開の季節に 東北地方では、3月下旬~4月の気温は平年より高め~平年並の予想です。桜が咲く直前には気温差が大きくなり、気温の上がる日は花芽の生長が一気に進みそうです。開花直前の暖かさで桜の花はほぼ例年並(過去5年平均)の開花となる見込みですが、福島県では過去5年平均より数日遅い開花になるところもあります。4月2週目くらいから福島沿岸で開花が始まり、4月下旬にかけて開花前線は順調に北上を続ける予想です。一番の見頃時期を迎えるのは、仙台や福島周辺で4月半ばとなります。青森周辺ではちょうどゴールデンウィークに見頃を迎える名所が多くなりそうです。 |
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