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ウェザーニューズ、2014年 桜開花傾向発表 今年の桜、全国的に平年並み、北日本はやや早めの開花に
・ 全国のお花見名所700箇所の開花日、5分咲き日、満開開始日、桜吹雪日を発表
・ スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」とインターネットサイトで、最新情報を随時更新
・ 3月5日(水)に、第1回桜開花予想を発表予定
対象地点:各エリア / お花見名所700箇所 / 近所の公園1万箇所 / 要望があった桜の木全て
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、2月20日(木)、来たる桜シーズンに向けて、各都道府県における桜の名所700箇所、及び各エリアの桜開花傾向を発表しました。今年は、1月下旬〜2月初めに気温の高い時期があったことに加え、開花直前の気温上昇によって、全国的に平年並かやや早い時期の開花となりそうです。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、日本の桜を楽しんでもらうことを目的としています。“開花傾向”は、過去10年間に一般の方から寄せられた桜の開花状況に関する膨大なリポートと、今後の気象状況の予測をもとに算出しています。スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」では、本日より開花傾向を随時更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花について、全国の名所700箇所の最新情報を公開していきます。また、「さくらプロジェクト」の参加者から寄せられる観察リポートを取り入れた“開花予想(第1回)”は、3月5日(水)に一斉発表を予定しており、近所の公園、学校、自宅の桜の木など、要望があった桜の木、全ての開花予想を行ない、発表します。
※平年値は、これまで当社が開花予想の対象としていた2万本以上の桜の木における、過去5年の平均開花日から算出しています。
全国の名所700箇所における「桜開花傾向」はこちらから(無料) | ||
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インターネットサイト「さくらCh.」 URL:https://weathernews.jp/sakura/ |
2014年の桜開花傾向
~桜開花の時期~この冬は強い寒波に見舞われ、全国的に平年よりも気温が低い時期がありました。また太平洋側でも記録的な雪になりました。この冬らしい冷え込みにより、桜の芽は「休眠」状態から覚め、開花に向かっての生長のスタートをスムーズに切れたと考えられます。スタートを切った後は気温が上がることで開花にむけてつぼみの生長が促されます。今後は寒暖を繰り返しつつ気温は平年並み〜低くなるところが多い予想ですが、1月下旬〜2月初めに気温の高い時期があったこと、更に開花直前の気温上昇によって、全国的に平年並か少し早い時期の開花となりそうです。昨年は西〜東日本で異常な早さで開花しましたが、それに比べると遅めの開花となりそうです。今年のソメイヨシノの最も早い桜の一輪開花は、3月半ば過ぎから九州・四国の沿岸部で始まり、西日本、東日本へと広がります。都心周辺は3月下旬に開花のピークを迎えそうです。
2014年の各都道府県における名所の桜開花傾向
下記の予想地点は、全国700箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(https://weathernews.jp/sakura/)または、携帯サイト(https://wni.jp)、および、近日公開予定のスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の『さくらCh.』にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花予想の定義について
<名所700箇所の桜開花予想について>ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の桜が開花すると予想されるピーク日」を算出しています。5分咲き日、満開開始日、桜吹雪日も同様の定義で行ないます。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象とします。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎える期間として発表しています。
ウェザーニューズの桜開花傾向の手法について
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花傾向にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花傾向を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析
ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は、約1万5千人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去10年で寄せられた180万通以上もの各地点における開花情報が蓄積されています。開花傾向の発表は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行います。また、今後発表する予測に関しても、全国から刻々とリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて反映していきます。
(2) 近年の統計データを分析
桜の開花傾向を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花傾向の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花傾向の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去10年の統計データを応用し分析しています。また、より精度の高い開花予想が出来るよう、全国3,000箇所に設置している気象観測機「ソラテナ」の気象データを取り入れ、気温と各エリアの開花状況の分析を昨年より実施しています。
(3) 最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花傾向を算出
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また、開花を促すためには3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がありますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
全国700箇所の桜の名所への取材データ
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所の情報(今年は約700箇所)を開花の実況と併せて提供しています。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査して、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」および、近日公開予定のスマートフォン向けサイト「ウェザーニュースタッチ」の「さくらCh.」に情報を更新しています。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映しています。
各エリアの桜開花傾向
ゴールデンウィーク終盤に見頃に
北海道地方では、これから4月の気温は平年並かやや低くなる予想です。ただ4月は気温差が大きく一時的に平年を上回ることもあります。気温の上昇で桜の生長が順調に進み、平年並かやや早め(過去5年平均)の開花となる見込みです。4月末には道南から桜が咲き始め、5月半ばにかけて開花エリアが広がっていきます。札幌周辺では、ゴールデンウィーク中盤から続々と開花が始まり、連休終盤には満開の桜を楽しめそうです。全国で開花が最も遅い根室釧路方面でも5月下旬には満開の桜を楽しむことができそうです。 |
4月中頃から桜満開の季節に
東北地方では、これから4月の気温は平年並かやや低くなる予想です。桜が咲く直前には、気温差が大きくなって一時的に平年を上回ることもあります。開花直前の暖かさで桜の花は平年並かやや早め(過去5年平均)の開花となる見込みです。4月2週目くらいから福島沿岸で開花が始まり、4月下旬にかけて開花前線は順調に北上を続ける予想です。一番の見頃時期を迎えるのは、仙台周辺で4月半ばとなります。青森周辺ではちょうどゴールデンウィークに見頃を迎える名所が多くなりそうです。 |