株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：石橋 知博）は、天候や季節で変わる消費者ニーズを的確に捉えたECサイト運営を支援するため、EC事業向けの気象データセットの提供を本日開始しました。

近年は気候変動の影響で例年と異なる季節の進みが、オンラインの消費行動に大きな影響を与えています。そのため、複数の企業が出店するECモールのほか、アパレルやフードデリバリー、ホテルのECサイトやネットスーパーなど、インターネットを通して商品やサービスを売買するECの分野で気象データのニーズが高まり、気象データの導入が続々と進んでいます。そこで、当社は天気や気温、体感などの予報や過去データ、花粉や乾燥指数など、オンライン消費に影響しやすい気象データをパッケージ化しました。

ECサイト運営者は1kmメッシュの天気や体感の過去データを用いて気象による消費行動の変化を高解像度で分析し、予報精度No.1の予測データを活用して“今”と“今後”の需要を高精度で予測することが可能になります。例えば、1時間ごとの短期予報や10日先までの中期予報をもとに、気温や体感に合わせたコーディネートを提案するほか、花粉飛散量が多いタイミングで花粉ガード効果のあるマウンテンパーカーのような機能性アイテムを紹介するなど、様々なデジタルマーケティング施策に活用できます。また、10分ごとのタイムリーな実況天気や天気予報を、商品の仕入れや配送計画の調整にもお役立ていただけます。

当社はEC事業に特化した様々な気象データを提供することで、ネットショップの売上の最大化や顧客満足度の向上を支援していきます。

EC事業向けの気象データセットを提供開始

当社は気象データ提供サービス「WxTech^®️」において、気温や体感の変化を考慮したプロモーションや商品の仕入れ、配送計画を支援するため、ECサイト運用に影響しやすい気象データをパッケージ化し、「EC向け気象データセット」の提供を開始しました。本データセットでは、1kmメッシュ（四方）の高解像度な「天気・体感予報」、「花粉予報」、「紫外線予報」などの“予測データ”と、2018年以降の1時間ごとの気温や雨量など「過去の天気・体感」を蓄積した“過去データ”、10分ごとの“実況天気データ”をAPIで提供します。

ウェザーニューズの天気予報は1kmメッシュという目の細かさと、予報精度No.1の精度の高さが特徴です（※）。「天気・体感予報」では、72時間先まで1時間ごとの天気、気温、体感指数、体感温度、降水量を予測する「短期予報」と、10日間先まで1日ごとの天気、最 高気温、最低気温などを予測する「中期予報」を揃えています。

当社の体感指数は、過去当社に寄せられた1500万通の体感報告と当時の気象データを分析し、最新の気象データをもとに極寒・寒い・ちょうどよい・暖かい・暑いなど10ランクで予報したものです。花粉ガードやUV対策のような機能性アイテムの販売促進にもご活用いただけるよう、1kmメッシュの花粉予報、乾燥指数、紫外線指数、熱中症情報など生活情報の予測データも揃えています。

「過去の天気・体感」は天気、気温、体感温度、降水量、風速など、様々な気象要素の過去データをラインナップしており、日時や緯度経度を指定するだけでデータを提供することができます。過去データは当社独自の気象予測モデルの計算結果を、全国13,000地点の独自の気象観測網とウェザーニュースアプリのユーザーから1日20万通ほど寄せられる天気報告をもとに1kmメッシュの細かさで再解析したものです。

気象データをマーケティングや商品需要予測などビジネスに活用

ショッピングモール型のECモールのほか、アパレルやフードデリバリー、ホテルなど様々な業界で自社ECサイトが展開されていますが、ECサイト運営者はいずれの場合でも、消費者がいる場所のピンポイントな天気・気温の変化によって生まれる需要を逃さずにアプローチすることで、売上の最大化や顧客満足度の向上を図ることが可能です。

運営者は商品の注文数や閲覧数などのECサイトのデータと1kmメッシュの“過去データ”から、気象条件による『消費行動を高解像度で分析』することができます。

また、短期予報や中期予報の“予測データ”や“実況天気データ”を『商品の需要予測』や『ドライバーの需給調整』に活用することも可能です。天気の影響を加味した商品の仕入れや配送計画の調整にお役立てください。　　　

さらに、天気や気温の“予測データ”を用いて、販売促進につながる商品のレコメンド機能やキャンペーン広告の運用、ECサイトのABテストやレイアウト調整、プッシュ通知やメール配信など、様々な『デジタルマーケティング』の実施に活用できます。

例えば、アパレル系のECサイトでは、「天気予報」や「体感予報」が袖丈やアイテムカテゴリーのおすすめを判別し、気温や体感に合わせたアイテムやコーディネートの提案に活用されています。お天気アプリ「ウェザーニュース」ユーザーからの体感報告と、天気・気温・湿度・風速などの気象データの分析から、“暑い”“寒い” “ちょうどよい”などの体感を10ランクに分けた指数を活用することで、季節の変わり目の買い物や気温の変化が大きい時期のコーディネートを手助けすることが可能です。

EC向け気象データセットのサービス仕様

※6か月先までの長期予報のご提供も可能です。

※「ウェザーニュース」が2年連続で天気予報サービスにおける予報精度No.1を獲得
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