“減災プロジェクト”の取り組みは千葉市(2011年2月2日)からはじまり、名古屋市、神奈川県、大阪府、習志野市、京都市、香川県、鈴鹿市、埼玉県、福井市、京田辺市、船橋市、京都府、滋賀県、郡山市と続き、今回で16例目(6府県10市)となりました。
　“ひめじ減災プロジェクト”では、大雨や雪などあらゆる気象災害に伴う被害状況の報告を募集しています。「自宅付近の道路が冠水しています」など、気象が原因で起きた災害を“減災リポート”としてインターネットサイトや携帯サイト、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」から送ることができます。これらの情報は、貴重な被害データとして蓄積され、発生時の気象条件とともに“ひめじ減災プロジェクト”のマップ内で公開されます。より多くの市民が参加するほど、発生した災害情報が詳細にわかるようになります。また、今回新たに市民との情報共有の強化を目指し、防災関係機関から発信された“減災リポート”が一目でわかるように改良しました。

　姫路市民が自ら参加し、災害の状況をリアルタイムに伝えることができる機能として“減災リポート”があります。“減災リポート”は、インターネットサイト、携帯電話やスマートフォンから誰でも無料で送信可能です。インターネット利用者はサイト内の“減災カード送信”から、スマートフォン利用者はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」内の「減災Ch.」から送ることができます。
　インターネットサイトや携帯サイトから投稿された報告は、ウェザーニューズの予報センターによって“道路冠水”や“強風被害”、“河川増水・氾濫”など全19種類のカテゴリーに分類されます（スマートフォンの場合は、送信時にカテゴリーから選択していただきます）。過去の“減災カード”を事前に見ておくことで、大雨や台風のときに“河川増水・氾濫”が発生しやすいアンダーパスなどの危険なエリアを把握することができます。

ウェザーニューズでは、自宅から見える空の様子や体感などを、コメントや写真・動画と合わせて報告し、全国の人と共有する「ウェザーリポート」という参加型のコミュニティーを2005年より展開しています。姫路市の利用者からもこれまでにたくさんの報告をいただいています。2015年7月16日、大型で強い勢力の台風11号が近畿に接近した際に河川の増水や鉄道の運転見合わせなどの報告が寄せられました。また、2014年8月10日、強い勢力の台風11号が姫路市付近に再上陸した際、姫路市には大雨・洪水・暴風・波浪・高潮・土砂災害警戒情報が発表され、市民から報告が多数届きました。

“ひめじ減災メール”（無料）は、気象災害が発生する可能性がある場合や被害が発生した場合に、予め登録されたメールアドレス（携帯メール、PCメール両方可）へ、ウェザーニューズからメールを送信するサービスです。エリア設定は、過去の気象災害の発生状況を加味して分類した3つのエリア（※）から1つを選択することができます。外出先で自宅周辺の様子がわからないときや、家族にすぐに注意喚起を行いたいときなどに“ひめじ減災メール”が役立ちます。
※ひめじ減災メール登録地点
①南部（旧姫路市）
②北部（旧夢前町、旧香寺町、旧安富町）
③家島