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ウェザーニューズ、全国2.4万人に聞いた“第一回花粉症調査”の結果発表
花粉症の人の9割が飛散ピーク前に発症! 若年層ほど重い症状
~ 対策費用は大量飛散の2013年より1,000円アップ!最高金額は石川県で4,692円 ~
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、花粉症の症状の実態を調査するため、2月27日〜3月3日、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通して全国のウェザーリポーターと“花粉症調査”を実施しました。5日間で延べ23,744人から回答が寄せられ、花粉症の方の9割が飛散ピーク前の2月末までに発症しており、若年層ほど重い症状がでていることがわかりました。また、花粉症の方の2人に1人が2月前半までに事前対策を始め、年齢が上がるほど早めに対策を始める方が多い結果となりました。対策にかける費用は3,323円で大量飛散時の2013年と比べて1,000円以上も上昇し、最高金額は石川県で4,692円となりました。さらに、“自分と子ども”や“自分と親”の花粉症を調査した結果、花粉症の方の2人に1人はお子さんも花粉症を発症し、花粉症の方の3人に1人は親も花粉症を発症していることから、親世代より子どもの世代で花粉症の方が増えている傾向が見られました。ウェザーニューズは、本調査結果をスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」内で公開するとともに、今後のサービスに活用していきます。
花粉症の人の9割が2月末までに発症!若年層ほど重い症状
2月27日、花粉が飛び始めて間もない2月中の症状の実態を調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を利用するウェザーリポーター(花粉症の方のみ)に“花粉症の症状は出ていますか?”と質問をし、「出ているが、まだ軽い」「出ていて、既に重い」「出ていて、いつも通り」「出ていない」から選択してもらいました。全国2,075人から寄せられた回答を集計した結果、「出ているが、まだ軽い」が57%、「出ていて、既に重い」が10%、「出ていて、いつも通り」が23%、「出ていない」が10%となり、花粉症の方の9割が2月末までに花粉症を発症していることがわかりました。エリア別に分析した結果、東海では「出ていて、既に重い」と感じている方が他のエリアよりも多いことがわかりました。
また、年代別では、年齢が高くなるにつれて「出ていて、既に重い」と感じている方の割合が減少する傾向が見られました。20代以下では2割以上の方に重い症状が出ているのに、60代では6%の方しか重い症状が出ておらず、若者と年配の方の間に大きな差が見られることが明らかになりました。花粉観測機「ポールンロボ」を設置し「花粉プロジェクト」にご協力いただいている医師によると、若い時期に発症したほうが強いアレルギー反応が出る傾向が見られることや、 50歳を過ぎると加齢現象としてアレルギー反応が弱くなる傾向があることが理由として考えられるそうです。
今年の花粉シーズンは早い?
~全国は例年通りと感じる人が半数も、東北の人は早いと感じる人が多い結果に~
3月1日、今年の花粉シーズンが例年と比べて早いと感じているか調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を利用するウェザーリポーター(花粉症の方のみ)に“花粉シーズン、早い?遅い?”と質問をし、「早いと感じる」「遅いと感じる」「例年とかわらない」から選択してもらいました。全国4,243人から寄せられた回答を集計した結果、「早いと感じる」が31%、「遅いと感じる」が21%、「例年とかわらない」が48%となり、2人に1人はいつも通りと感じている結果となりました。
エリア別に分析すると、花粉観測機「ポールンロボ」で観測された花粉数が昨シーズンより早く基準を超え、早めに花粉シーズンに入った東北では、花粉シーズンの到来が早いと感じている方が特に多いことがわかりました。
花粉が飛び始める前に、2人に1人がバッチリ対策!
2月28日、早めに事前の対策を始めたかどうか調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を利用するウェザーリポーター(花粉症の方のみ)に“花粉症の事前対策はいつから?”と質問をし、「1月以前」「2月前半」「2月後半」「まだしていない」から選択してもらいました。
全国2,161人から寄せられた回答を集計した結果、「1月以前」は23%、「2月前半」は32%、「2月後半」は28%、「まだしていない」は17%となり、多くのエリアで花粉シーズンに突入した2月前半までに、半数の人が事前に対策を始めたことがわかりました。エリア別では、花粉が飛び始める2月前半までに対策された方の割合が最も多かったのは九州、続いて2位関東、3位東海となりました。一方、花粉シーズンにまだ入っていない北海道を除くと、東北、北陸、四国ではまだ対策を始めていない方が3割います。年代別で分析してみると、年齢が上がるほど早めに対策を始める方が多く、30代以上の方の半数は花粉が飛び始める2月前半までにバッチリ対策しているようです。
事前対策はいつから始めた?(%) | ||||
1月以前 | 2月前半 | 2月後半 | まだ | |
北海道 | 7 | 14 | 7 | 72 |
東北 | 15 | 21 | 31 | 33 |
関東 | 25 | 33 | 28 | 14 |
北陸 | 19 | 21 | 30 | 30 |
甲信 | 24 | 18 | 41 | 17 |
東海 | 25 | 31 | 29 | 15 |
近畿 | 22 | 32 | 27 | 19 |
中国 | 17 | 38 | 26 | 19 |
四国 | 26 | 23 | 19 | 32 |
九州 | 22 | 43 | 22 | 13 |
全国 | 23 | 32 | 28 | 17 |
親子の花粉症を調査!親世代より子ども世代のほうが花粉症が多い!?
下記の2つの調査結果から、親世代より子ども世代のほうが花粉症の方が増えている傾向が見られました。
~花粉症の方の2人に1人はお子さんも花粉症に~
3月3日、親子の花粉症の割合を調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」のウェザーリポーターの内、子どもを持つ花粉症の方を対象に“自分と子ども、花粉症事情は?”と質問をし、「自分だけが花粉症」「自分も子どもも花粉症」から選択していただきました。全国2,632人の花粉の方から寄せられた回答を集計した結果、「自分も子どもも花粉症」が53%、「自分だけが花粉症」が47%となり、花粉症の方の2 人に1人はお子さんも花粉症を発症していることが明らかになりました。エリア別では、東海・甲信・四国で「自分も子どもも花粉症」の割合が6割と高く、北日本ほど低い結果となりました。
また、「自分も子どもも花粉症」の割合を男女別で比較したところ、女性61%、男性44%となり、女性が花粉症の場合、3人に2人はお子さんも花粉症であることがわかりました。花粉観測機「ポールンロボ」を設置し「花粉プロジェクト」にご協力いただいている医師によると、男性よりも女性で確率が高くなった理由としては、胎児がお腹にいる間に既に花粉に対してアレルギー反応を持つようになる、あるいは母乳を通して母親と体質が似てくるという可能性があると考えられるそうです。
~花粉症の方の3人に1人は親も花粉症を発症!?~
同じく3月3日、親子の花粉症の割合を調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」のウェザーリポーターの内、花粉症の方を対象に“自分と親、花粉症事情は?”と質問をし、「自分だけが花粉症」「自分も親も花粉症」から選択してもらいました。全国9,237人から寄せられた回答を集計した結果、「自分も親も花粉症」が35%、「自分だけが花粉症」が65%となり、花粉症の方の3人に1人は親も花粉症であることが判明しました。世代別では、若年層ほど「自分も親も花粉症」の割合が段々と高くなっており、日本人の花粉症人口が年々増えている様子が伺えます。エリア別に分析したところ、「自分も親も花粉症」の割合が高いのは東海となり、その他、関東、甲信、近畿、中国でも花粉症の方の4割弱が親も花粉症を発症していることがわかりました。
花粉症対策にかける金額は全国平均3,323円、大量飛散の一昨年より1,000円以上増加!
3月2日、花粉症対策にどれくらいお金をかけているか調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を利用するウェザーリポーター(花粉症の方のみ)に“花粉症対策の費用は?”と質問をし、金額(0円、500円、1,000円、1,500円…10,000円)を選択してもらいました。全国3,396人から寄せられた回答を集計した結果、全国平均3,323円となりました。大量飛散となった2013年(2,171円)と比べても、1,152円と大幅に増加していることがわかります。舌下免疫療法や最新の市販薬の登場、年々改良される空気清浄機、花粉対策メガネの流行など、対策の選択肢が増えたことが要因として考えられます。対策費用が高額な都道府県は、1位石川県4,692円、2位鳥取県4,050円、3位鹿児島県3,938円、4位京都府3,811円、5位東京3,712円となりました。最もお金をかけない県は佐賀県1,000円で、1位石川県との差は3,692円となりました。