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ウェザーニューズ、2015年 第四回桜開花予想発表
春の陽気復活で開花ラッシュ!東京・名古屋・大阪でも今週末見頃に
〜3月中に九州〜関東南部で9割以上の桜が開花、お花見チャンスは来週まで〜
<対象地点>
全国のお花見名所700カ所、全国47都道府県の主要都市
サポーターから要望があった11,200本の桜(※3月25日現在の登録数)
<予想内容>
開花日、五分咲き日、満開開始日、桜吹雪開始日
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、インターネットサイトで最新の開花情報を随時更新
第五回桜開花予想は、4月1日(水)発表予定
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向け、桜の開花予想を発表しました。予想の対象となる桜は、全国の桜の名所700カ所、近所の公園1万カ所、および「さくらプロジェクト」に参加する一般の方の“マイ桜”約11,200本です。開花予想は、過去11年間に「さくらプロジェクト」に参加した14万人を超える方から寄せられた190万通以上の桜リポートと、3月20日〜22日に全国から届いた5,676通のつぼみの報告、今後の気象の予測などをもとに算出しています。先週は平年より気温が高く、つぼみの生長が急速に進み、九州や静岡県で開花シーズンを迎えました。今後、週末にかけて気温が上がり、つぼみの生長が進みます。西〜東日本ではさらに開花が進み、週末には九州や東名阪でも見頃の桜が増える見込みです。全国の桜開花予想は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や、携帯およびインターネットサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』で公開しています。
全国の桜開花予想はこちらから | ||
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2015年の桜開花予想
~桜の開花時期~3月前半の気温は、西〜東日本では平年並〜低めで経過し、つぼみの生長は昨年の同時期より遅れていましたが、3月中旬は平年より気温が高い日が多く、つぼみの生長が急激に進み、九州や四国太平洋側、静岡県、関東南部から続々と開花の便りが届きました。26日以降は平年より気温が高くなって開花のペースが上がる予想で、今週末から4月初めにかけて西〜東日本の太平洋側では見頃のピークを迎えます。北陸でも4月初めには開花が始まり、北日本でも4月の気温は平年より高めの予想で、例年より早めに開花する予想です。
2015年の開花状況
今年は3月18日にソメイヨシノの開花リポート第1号が静岡県から届きました。その後、九州各地や高知県で開花ラッシュとなり、22日には静岡県、24日には和歌山県・神奈川県で開花シーズンに入りました。昨年と比較すると、九州、高知県、和歌山県は昨年とほぼ同じ、神奈川県では昨年よりやや早い開花シーズンインとなりました。
各都道府県における開花実況(3月24日時点)
※“今週の開花予想”は、各都道府県で3月31日までに開花が予想される桜の割合です。
都道府県 | 開花実況 | 今週の開花予想 | 都道府県 | 開花実況 | 今週の開花予想 |
北海道 | 0.0% | 0.0% | 三重 | 7.3% | 44.7% |
青森 | 0.0% | 0.0% | 滋賀 | 0.0% | 13.6% |
岩手 | 0.0% | 0.0% | 京都 | 2.5% | 31.3% |
宮城 | 0.0% | 0.9% | 大阪 | 11.7% | 89.6% |
秋田 | 0.0% | 0.0% | 兵庫 | 3.9% | 69.3% |
山形 | 0.0% | 0.0% | 奈良 | 2.5% | 44.7% |
福島 | 0.0% | 0.0% | 和歌山 | 24.3% | 93.2% |
茨城 | 0.0% | 40.6% | 鳥取 | 0.0% | 16.8% |
栃木 | 0.0% | 26.1% | 島根 | 4.0% | 28.9% |
群馬 | 0.0% | 32.5% | 岡山 | 0.0% | 27.0% |
埼玉 | 7.8% | 84.1% | 広島 | 2.0% | 40.4% |
千葉 | 4.7% | 99.3% | 山口 | 2.2% | 42.1% |
東京 | 12.8% | 98.8% | 徳島 | 9.5% | 95.4% |
神奈川 | 20.1% | 94.4% | 香川 | 2.4% | 92.4% |
山梨 | 3.2% | 44.2% | 愛媛 | 6.2% | 66.0% |
新潟 | 0.0% | 0.0% | 高知 | 50.0% | 100.0% |
富山 | 0.0% | 0.0% | 福岡 | 22.6% | 87.5% |
石川 | 0.0% | 0.0% | 佐賀 | 31.5% | 68.9% |
福井 | 0.0% | 0.0% | 長崎 | 29.6% | 95.2% |
長野 | 1.5% | 1.4% | 熊本 | 44.4% | 76.1% |
岐阜 | 4.8% | 34.2% | 大分 | 12.1% | 84.8% |
静岡 | 34.2% | 81.6% | 宮崎 | 36.8% | 93.1% |
愛知 | 9.2% | 57.1% | 鹿児島 | 26.4% | 54.9% |
全国の桜5,676本の「つぼみ調査」の結果、西〜東日本の太平洋側は前回よりも「先がピンク」以上に生長したつぼみが3〜5割増加しているところが多く、先週、気温が高かった影響でつぼみの生長が急激に進んでいることがわかりました。北陸では前回に比べ生長が進み、「半分以上が緑に」のつぼみが約4割になりました。甲信では特に山梨県から「花びらが見えた」つぼみの報告が多く届きました。また、北日本でもつぼみの生長が進んでおり、東北では、「先が緑に」以上に生長したつぼみの割合が約半数になりました。北海道では、届いた報告のほとんどが「まだ小さく硬い」でした。
東北 | 関東 | 東海 |
北陸 | 甲信 | 近畿 |
中国 | 四国 | 九州 |
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、3月20日〜22日の期間、全国の一般の方と「つぼみ調査」を行いました。「つぼみ調査」では、つぼみの生長ステージを7段階(※表1参照)から選んで写真とともに報告していただきます。全国各地のつぼみの生長状況を細かく把握することで、気温上昇の影響で開花が早まりそうな場合や、寒の戻りで開花が遅れそうな場合も開花予想日を即座に修正し、より精度の高い開花予想を行うことが可能になります。ウェザーニューズでは毎週、金〜日曜日に「つぼみ調査」を行い、全国のつぼみの生長状況を加味した最新の開花予想を毎週水曜日に発表します。
表1 : 「つぼみ調査」の報告ランク
まだ小さく 硬い |
先が 黄色に |
先が 緑に |
半分以上が 緑に |
先が ピンクに |
花びらが 見えた |
花の軸が 伸びきった |
桜の順調な開花には、春の暖かさだけではなく、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。桜は前年の夏に翌年咲く花のもとになる“花芽”を形成します。夏が終わって気温が下がると花芽は休眠に入り、しばらく生長を止めます。この冬は強い寒波に何度も見舞われ、全国的に平年より気温の低い時期がありました。低温の時期が十分にあったため、休眠打破は順調に行われ、つぼみが生長しました。このつぼみは先週の暖かさに促され、急激に開花に向けて生長してきました。
3月下旬は平年に比べて気温が高い日が多く、北海道と東北を除き、来週は全ての地域で開花を迎える見込みです。4月上旬も気温は平年よりやや高めで開花が進み、続々と見頃となりそうです。北日本では、4月は寒暖の変化が大きいものの、気温は平年より高くなる予想で、桜は例年より早めに開花する見込みです。
前回の発表時は3月下旬の気温が平年より低くなる予想でしたが、寒の戻りは一時的で、平年より気温が高い予想に変わりました。また、先週の暖かさでつぼみの生長が急激に進んだことを考慮し、北日本や北陸では開花予想日を3〜5日程度早めたところがあります。
各都道府県における名所の桜開花傾向
下記の表にある名所は、全国700カ所の名所から都道府県ごとに1カ所(北海道は2カ所)を取り上げたものです。全国700カ所の名所の開花予想は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯およびインターネットサイト「ウェザーニュース」で公開しています。また、昨年の開花日および5年平均の開花日は、各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花日の定義について
<名所700ヵ所の桜開花日について>ウェザーニューズでは、木に“1輪以上”の花が初めて咲いた日を桜の“開花日”と定義しています。また、複数の桜の木がある公園などの開花日は“敷地内の2割以上の桜が開花する日”と定義しており、五分咲き日、満開開始日、桜吹雪開始日も同様の定義で予想しています。各名所における開花の判断は、施設の管理者などの判断を基準としています。
<各エリアの桜開花日について>同じエリア内でも、桜の開花日は樹齢や生育環境によって1本1本違います。ウェザーニューズは、身近な桜の開花日をより感覚に合った形でお伝えするため、代表する1本の木の開花を開花日の基準にせず、“そのエリア内で多くの桜が開花(1輪)する期間”を発表しています。
ウェザーニューズの桜開花傾向の手法
ウェザーニューズでは、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。昨年のプロジェクト参加者は1.4万人にのぼり、過去11年間で14万人を超える参加者から寄せられた190万通以上の桜リポートが当社には蓄積されています。今回の開花予想は、これらの桜リポートと、今年全国から寄せられたつぼみの実況や開花のデータを地点ごとに細分化して分析し、1本1本の木に対してピンポイントに開花予想を算出して発表しています。
桜の開花予想を算出する際、過去の統計は分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。当社では気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。
(3) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加えて、つぼみが「休眠打破」するために前年の秋〜冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前の「つぼみ調査」や全国3,000カ所に設置している気象観測機システム「WITHセンサー」の気象データを取り入れた独自の予報を開花予想に反映します。
(4) 全国700ヵ所の桜の名所への取材データウェザーニューズでは、全国の桜の名所に電話などで独自に取材を行い、最新の桜の開花状況を調査しています。調査結果と過去の取材データを分析に活用し、開花予想に反映しています。