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天気や自然を感じて五感を磨く、お天気マガジン

富士山登頂に潜む気象リスクを学ぶ『季刊SORA』2013夏号発売

~伝統を守りつつ新しいものを創造することで、開花した江戸小紋の魅力を紹介~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、8月1日(木)、お天気マガジン『季刊SORA』2013夏号の発売を開始しました。『季刊SORA』は、多くの方に天気や自然の移ろいを感じていただくため、どの年代でもわかりやすく、親しめる内容になっています。夏号では、富士山の気象に注目して特集を組み、富士山での遭難の特徴や雲の見分け方、富士山の湧水や植物分布などを徹底解説しています。また、「第21回五感と伝統」では、染物文化の継承者が伝統を守りつつ新しいものを創る挑戦をし、世界で魅力を開花させた江戸小紋について特集しています。さらに、「認知症老人から学ぶこと」と題した特別寄稿や、三浦雄一郎のエベレスト登頂の全記録のほか、ウェザーニュースの会員であるサポーターから寄せられた、夏空の写真も楽しむことができ、様々な角度から季節や自然を感じ取る事ができる1冊となっています。

富士山の気象

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富士山が6月にユネスコの世界文化遺産に登録され、「八面玲瓏」と評される美しい山容がますます注目を集めることとなりました。富士山に登る人は毎年7~8月だけで30万人を超えますが、標高が3775.63mと高いため、山頂付近は夏でも冬並の気温になることがあり、特有の気象が招いた遭難事故は少なくありません。CHAPTER1では、低温・突風・雨・霧・低酸素・雷・吹雪といった気象リスクごとに、富士山での遭難の特徴を紹介します。CHAPTER2では、麓の住民が天気を予測する指標になっている笠雲と吊るし雲など、富士山ならではの雲をまとめました。CHAPTER3では、独特の地形と地質が生み出す富士山の湧水の不思議に迫るとともに、近年指摘されている地球温暖化や気候変動と植物の生態との結びつきを探るため、富士山の森林限界と植物分布についてご紹介します。

五感と伝統の継承者 「甦る江戸小紋」

着物文化が衰退していくなか、江戸小紋という染物の魅力を伝える機会もめっきり減りました。そんな中、廣瀬染工場の4代目として江戸小紋を継承する染職人の廣瀬雄一さんは、伝統を守りつつ新しいものを創りだす方法を模索し、世界を舞台に江戸小紋の魅力を甦らせる決断をしました。古くから継承されている江戸小紋の染め上げは、糊の乾き具合によって思い通りの色が出せるかどうか決まるため、天気や季節に合わせて染め上げの段取りを決めているそうです。そんな伝統を守りつつ、江戸小紋が得意とする見えないところに創意を凝らす「粋」を、現代人が慣れ親しんだ「ストール」に染め上げ、ニューヨークで評価されたことをきっかけに、江戸小紋は海外進出を果たしました。ここでは、“さりげなさ”で再び開花した江戸小紋の魅力について紹介します。


その他、『季刊SORA』夏号では、熊谷市が日本一暑い理由や、サポーター投稿企画としてウェザーニュースの会員の方から寄せられた写真などを紹介しています。もくもくと発達した入道雲や、雲の間から差し込む光明、夕陽に照り映えて美しい夕映えなど、変化が多い夏の空を楽しめます。また、三浦雄一郎さんがエベレストを登頂するまでの全記録も掲載しています。三浦さんが「1日でも登頂日がずれたら、命の危険もありました」と感じたように、登山において天気予報は重要な鍵となります。ここでは、三浦雄一郎さんの挑戦と、それを支えたウェザーニュースの気象情報について、余すところなくご紹介しています。

日本の“空”や“自然”をみんなで楽しむ『季刊SORA』

『季刊SORA』は、季節ごとに移り変わる各地の自然や天気を感じて、これから迎える季節をより一層興味深く感じていただくために作られています。科学的に気象を予測する数値予報技術が発達した今、昔から人々の中で行われてきた観天望気(空や雲の動きを観察することによって天気を感じ予測すること)の機会が減っています。『季刊SORA』は、季節を代表する雲の様子や、めったに目にすることのできない自然現象などについて、その“読み方”、“感じ方”をわかりやすく解説したり、季節ごとに起こる災害の事前対策に役立てる情報を、読者や当社のスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の利用者と共に伝え合うことにより、天気や自然に関する“五感”を鍛えることを試みています。また、読者から空の写真の寄稿を募ったりする読者投稿企画も多数予定しており、投稿された各地の空の写真などは随時紹介していきます。

本誌概要
書名 『季刊SORA』夏号
発行 株式会社ウェザーニューズ
価格 雑誌:300円(税込)
発売日 2013年8月1日(次号は10月1日発売予定)