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ウェザーニューズ、2013年 第一回桜開花予想発表
今年の桜、全国的に平年並みの開花に
<対象地点>
・お花見名所730箇所、各都市
・サポーターから要望があった5千本の桜(※3月4日現在の登録数)
<予想内容>
・開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日
<配信媒体>
・スマートフォン、携帯、インターネットサイトで最新の開花情報を随時更新
※第二回桜開花予想発表は、3月11日(月)13時発表予定
株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向けて、桜の名所などを対象とした桜の開花予想を発表しました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、"日本の桜"を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想の対象となった桜は、全国のお花見名所730箇所(昨年660箇所)「さくらプロジェクト」に参加する一般の方の「マイ桜」約5千本です。開花予想にあたっては、過去9年間に一般の方から寄せられた170万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な"観察リポート"、先週全国で一斉調査した"つぼみリポート"、今後の"気象状況の予測"などをもとに算出しています。スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の『さくらCh.』では、全国の桜の最新開花予想(開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日)を随時更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花の最新情報を公開していきます。
全国有数の名所の桜開花予想は下記から確認できます(無料) |
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「スマートフォンアプリケーション |
携帯サイト |
インターネットサイト「さくらCh.」 |
2013年の桜開花予想
~桜開花の時期~今シーズンも冬はたびたび強い寒波に見舞われ、全国的に平年よりも気温が低くなりました。この冬らしい冷え込みにより、桜の芽は「休眠」状態から覚め、開花に向かっての生長のスタートをスムーズに切れたと考えられます。スタートを切った後は気温が上がることで開花にむけてつぼみの生長が促されます。2月以降は気温の変動が大きく、南風が吹いて春の暖かさになった日もあれば、寒波が襲来して強い冷え込みとなった日もありました。今後も天気は周期変化し、寒暖を繰り返しながら春本番に向かいます。昨年は寒さが長引いて開花が遅れましたが、今年は暖かくなるタイミングもあるため昨年のように遅れることなく、全国的に平年並か少し早い時期の開花となりそうです。今年のソメイヨシノの最も早い桜の一輪開花は、3月下旬から九州・四国の太平洋側の沿岸部で始まり、西日本、東日本へと広がります。都心周辺は3月下旬に開花のピークを迎えそうです。
全国約1,000本を超えるつぼみ調査の結果、現在の桜の生長状況は、開花が遅かった昨年のこの時期より全般に早いことが分かりました。東北~九州では「先が黄色に」の割合が昨年よりも増えており、特に成長が早い九州や四国では、昨年と比べて九州は18%、四国では12%増えています。ただ、近畿や東海では1%程度の増加に留まりました。一方、北海道のつぼみはまだ変化が見られず、昨年と同様に100%のつぼみが「まだ小さく硬い」状態でした。
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、先週の2月28日~3月2日の期間、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査により、つぼみの“今”の状態を細かく把握することで、2月18日に発表した開花傾向より精度の高い開花日を予想することができます。つぼみ調査では、つぼみの様子を“日当たり”“枝”“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、それをもとに毎週月曜日に最新の予想を発表していきます。
~開花に影響する気温の推移と予測~<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年も強い寒気でしっかり冷え込んで、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていたことが見込まれます。
<「生長期」 2月以降の実況と今後の予測>2月~3月初めは南風が強く吹いて平年よりも気温が上がった日もあれば、寒波の影響で強く冷え込んだ日もあり、つぼみの生長は進んだり足踏みしたりを繰り返していたと考えられます。今後も天気は周期変化し、3月中旬は春本番の暖かさになる日もありますが、下旬は寒気の影響で寒の戻りもあり、つぼみの生長は一進一退を繰り返しながら開花に向かいます。寒さが長引いた昨年と比べると全般に開花は早く、平年並みか一部で少し早い開花となる予想です。
~2月18日発表の桜開花傾向との相違点~2月18日に発表した桜開花傾向は、気象の実況と予測、過去9年に一般の方から寄せられた桜の生長状況に関する観察リポートなどの解析をもとにして“傾向”として発表したものです。今回は、最新の実況、予想に基づく解析に加え、一般の方によるつぼみ調査結果を反映させた“予想”として発表しています。その結果、平年並み~少し早い開花は大きく変化ありませんが、「先が黄色に」の割合が1%程度の増加に留まった近畿・東海では開花予想日を1日遅らせることにしました。
◆ 2013年の各都道府県における名所の桜開花予想下記の予想地点は、全国730箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(https://weathernews.jp/sakura/)または、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト(https://wni.jp)にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花予想の定義について
<名所730箇所の桜開花予想について>ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の桜が開花すると予想されるピーク日」を算出しています。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義で行ないます。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
<各エリアの桜開花予想について>桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象とします。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎える期間として発表しています。
ウェザーニューズの桜開花予想の手法について
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポート・さくらミッションの分析ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を共に観察する参加型企画「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は、約1万5千人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去9年で寄せられた170万通以上もの各地点における開花情報が蓄積されています。開花傾向の発表は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行います。さらに今年は新たに、各エリアの開花状況をリアルタイムにより詳しく把握するため、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて“さくらミッショ ン”を今後展開する予定です。“さくらミッション”では、「現在のつぼみの様子は?」など日々変わるお題に対し、選択肢から回答するなどして、身 近な桜の状況を簡単に報告できます。報告数が多ければ多いほど、各エリアの状況を正確に把握することが可能で、ウェザーニューズでは、得られたリ アルタイム情報を解析し反映させることで、より精度の高い情報を提供していきます。
(2) 近年の統計データを分析桜の開花傾向を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花傾向の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花傾向の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去5年、過去10年の統計データを応用分析しています。また、より精度の高い開花予想が出来るよう、全国3,000箇所に設置している気象観測機「ソラテナ」の気象データを取り入れ、気温と各エリアの開花状況の分析を昨年より実施しています。
(3) 最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花傾向を算出桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また、開花を促すためには3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がありますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
(4) 全国730箇所の桜の名所への取材データウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所を開花の実況と併せて提供しています。今年は、昨年から70箇所追加した730箇所の情報を公開します。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査して、スマートフォン向けサイト、携帯サイト、インターネットサイトに情報を更新しています。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映しています。
各エリアの桜開花予想
ゴールデンウィーク終盤に見頃に |
ゴールデンウィークの初めに見頃に |
関東南部は入学式の頃、満開の桜に |
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