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ウェザーニューズ、2017年「第四回桜開花予想」を全国7エリアのマップで発表

関東南部や九州は今週から開花ラッシュ!来週末から満開の予想

福岡・舞鶴公園は24日、東京・上野恩賜公園は26日、京都・清水寺は4月1日に開花の見通し

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、3月16日(木)~18日(土)に4回目の「全国つぼみ調査」を実施し、本日「第四回桜開花予想」を発表しました。先週後半からの春本番の陽気で、3月20日に全国700カ所のお花見名所のトップを切って、日比谷公園(東京都)の桜が開花しました。また本日(21日)、靖国神社(東京都)でも開花の発表がありました。「全国つぼみ調査」から、桜のつぼみは前回の調査から大幅に生長していることがわかりましたが、昨年に比べてつぼみの生長は遅い状況です。3月下旬の西~東日本の気温は平年並かやや低い予想です。このためつぼみの生長はゆっくり進み、九州や東海、関東南部で開花ラッシュとなるのは今週後半から、満開を迎えるのは来週末からとなりそうです。北日本の4月の気温は平年より高い見込みで、桜の開花時期は例年並~やや早い予想です。ソメイヨシノの名所の開花予想日は、舞鶴公園(福岡県)や高知公園(高知県)は24日、上野恩賜公園(東京都)は26日、清水寺(京都府)は4月1日、弘前公園(青森県)は22日に開花の見通しです。本開花予想は、3日間にわたって実施された「全国つぼみ調査」の4,311通の報告、「さくらプロジェクト」の参加者から届く桜リポート、今後の気象予測などをもとに算出しています。全国のお花見名所の予想など最新情報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や、ウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』からご覧いただけます。なお、「第五回桜開花予想」は、3月28日(火)に発表予定です。

▼全国の名所700カ所の桜情報

・スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、『さくらCh.』にアクセス、または
・ウェブサイト「ウェザーニュース」『さくらCh.』
 https://weathernews.jp/s/sakura/

◆2017年「第四回桜開花予想」

<西~東日本は例年よりやや遅い~遅い、北日本は例年並~やや早い予想>

 先週後半からの春本番の陽気で、3月20日に全国700カ所のお花見名所のトップを切って、日比谷公園(東京都)の桜が開花しました。また本日(21日)、靖国神社(東京都)でも開花の発表がありました。
「全国つぼみ調査」の結果から、桜のつぼみは前回の調査から大幅に生長していることがわかりました。ただ、2月から3月中旬まで周期的に寒の戻りがあった影響で、昨年や一昨年に比べて、つぼみの生長は遅い状況です。
 3月下旬の西~東日本は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。このためつぼみの生長はゆっくり進み、九州や東海、関東南部で開花ラッシュとなるのは今週後半から、満開を迎えるのは来週末からとなりそうです。ソメイヨシノの名所の開花予想日は、舞鶴公園(福岡県)や高知公園(高知県)は24日、上野恩賜公園(東京都)は26日、清水寺(京都府)は4月1日に開花の見通しです。北日本は、3月下旬は一時的な寒気の流れ込みがあるものの、開花に大きく関わる4月は平年より暖かい日が多くなるため、桜の開花は例年並~やや早い予想です。弘前公園(青森県)は4月22日に開花し、GW初めが見頃となりそうです。桜前線が津軽海峡を渡り、北海道に上陸するのは、4月26日頃の見込みです。

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北日本

東日本

西日本

開花時期

例年並~やや早い

例年並~遅い

例年よりやや遅い~遅い

開花に影響する時期の気温傾向

3月下旬:平年並かやや低い

4月:平年より高い

3月下旬:平年並かやや低い

3月下旬:平年並かやや低い

※本プレスリリースにおける開花時期の“例年”とは、2012~2016年の過去5年の平均で算出しています。

◆「全国つぼみ調査」による全国の桜の生長状況

 全国4,311本の桜(うちソメイヨシノ3,450本)の「全国つぼみ調査」の結果、西~東日本では「先が黄色に」以上に生長したつぼみが6~9割ほどとなり、関東では「半分以上が緑に」なったつぼみや「先がピンクに」なったつぼみが3割を超えるなど、前回の調査から大幅に生長していることが確認できました。関東をはじめ東日本や西日本の各地で「先がピンクになった」つぼみも現れ、1週間以内に咲き始める桜もありそうです。ただ、開花が早かった昨年に比べると、九州北部や近畿、甲信など、1週間近くつぼみの生長が遅いエリアもあり、全国的に見ても、昨年よりゆっくりとした生長です。北海道は、ほとんどの桜が「まだ小さく硬い」つぼみです。4月に入ると、生長のスタートが確認できると見られます。

「全国つぼみ調査」の報告ランク

※「全国つぼみ調査」について
 ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、毎週木~土曜日の3日間、全国の一般の方と共に「全国つぼみ調査」を行い、つぼみの生長を7段階(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)で写真と共に報告していただいています。全国各地のつぼみの生長状況を細かく把握することで、気温上昇の影響で開花が早まりそうな場合や、寒の戻りで開花が遅れそうな場合も開花予想日を迅速に修正し、より精度の高い開花予想を行うことが可能になります。全国のつぼみの生長を加味した最新の開花予想は翌週火曜日に発表しています。

<3月中旬の実況と今後の予測>

 3月中旬は、前半に寒い日が多くなりました。16日頃から東京や福岡で15℃を超えるなど暖かい日が増えてきたものの、昨年の同時期に比べると、つぼみの生長はゆっくりとしています。
 西~東日本の開花間近となる3月下旬の気温は、平年並かやや低い予想で、天気は周期的に変化し、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、開花を足踏みさせる冷たい雨の降る日がありそうです。このため、西~東日本の桜の開花は、例年よりやや遅い~遅い所が多くなりそうです。北日本の開花に影響する4月は、周期的に雨や雪が降るものの、晴れて気温の高い日が多くなる見込みです。このため、北日本の桜は例年並~やや早い時期に開花する予想です。

<3月14日発表の桜開花予想との相違点>

 気象実況と予測に基づく解析に加え、4回目の「全国つぼみ調査」の結果を踏まえ、最新の開花予想を発表しました。今回の「全国つぼみ調査」によって、桜のつぼみは着実に生長しているものの、引き続き昨年の同時期に比べて遅く、開花までの歩みがゆっくりであることが確認できました。また、3月下旬の気温は、引き続き平年並かやや低い予想です。このため、西~東日本の開花予想日は前回の発表とほぼ同じで、例年よりやや遅い~遅い所が多くなりました。(桜の開花は直前の日差しの有無にも左右されるため、一部の地点について前回より早めたり遅くしたりしています。)北日本については、開花の時期に大きく影響する4月以降の気温が、引き続き平年より高い予想のため、前回と同じく例年並かやや早いとしました。

◆名所の桜開花予想

 以下の表は、全国700カ所の名所から都道府県ごとに1カ所(北海道と東京は2カ所)をピックアップしたものです。全国700カ所の名所の開花予想は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』からご覧いただけます。

エリア

都道府県

スポット名

開花日
(1輪)

五分
咲き日

満開
開始日

桜吹雪
開始日

昨年の
開花日

例年の
開花日

北海道

北海道

五稜郭公園

4/27

4/30

5/1

5/4

4/24

4/28

二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)

5/4

5/6

5/7

5/9

4/30

5/4

東北

青森

弘前公園

4/22

4/25

4/27

4/30

4/18

4/22

岩手

北上展勝地

4/17

4/20

4/23

4/26

4/12

4/17

宮城

白石川堤一目千本桜

4/7

4/11

4/14

4/18

4/1

4/7

秋田

桧木内川堤のソメイヨシノ

4/23

4/26

4/28

5/1

4/20

4/25

山形

霞城公園

4/11

4/14

4/17

4/20

4/6

4/14

福島

開成山公園

4/9

4/12

4/15

4/18

4/4

4/8

関東

茨城

平和通り

4/1

4/5

4/7

4/10

3/29

3/29

栃木

八幡山公園

3/31

4/3

4/5

4/7

3/30

3/31

群馬

前橋公園

3/30

4/3

4/5

4/8

3/23

3/27

埼玉

幸手権現堂桜堤
(県営権現堂公園)

3/31

4/4

4/6

4/9

3/25

3/27

千葉

千葉公園

3/28

4/1

4/4

4/7

3/20

3/25

東京

上野恩賜公園

3/26

3/30

4/2

4/5

3/21

3/24

靖国神社

3/21

3/26

3/29

4/1

3/21

3/23

神奈川

三溪園

3/27

3/31

4/3

4/6

3/23

3/24

中部

山梨

大法師公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/25

3/27

新潟

新潟県立鳥屋野潟公園

4/8

4/11

4/14

4/17

4/3

4/7

富山

松川べり

4/2

4/6

4/9

4/13

3/28

4/1

石川

特別名勝兼六園

4/5

4/9

4/12

4/16

3/31

4/2

福井

足羽山公園

4/4

4/8

4/12

4/16

3/28

4/2

長野

高遠城址公園
(タカトオコヒガンザクラ)

4/11

4/14

4/16

4/19

4/3

4/6

岐阜

新境川堤

3/29

4/2

4/4

4/7

3/22

3/26

静岡

駿府城公園

3/27

3/31

4/3

4/6

3/25

3/23

愛知

鶴舞公園

3/27

3/31

4/3

4/6

3/25

3/25

三重

津偕楽公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/28

3/28

近畿

滋賀

彦根城

4/5

4/9

4/11

4/14

3/29

4/1

京都

清水寺

4/1

4/5

4/8

4/11

3/25

3/29

大阪

大阪城公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/23

3/26

兵庫

姫路城

4/1

4/5

4/8

4/11

3/24

3/28

奈良

郡山城跡

3/31

4/4

4/6

4/9

3/24

3/27

和歌山

和歌山城

3/29

4/2

4/5

4/8

3/23

3/25

中国

四国

鳥取

打吹公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/26

3/29

島根

松江城山公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/23

3/28

岡山

岡山後楽園

3/30

4/3

4/6

4/9

3/22

3/27

広島

平和記念公園

3/29

4/2

4/5

4/8

3/24

3/25

山口

香山公園

3/29

4/2

4/5

4/8

3/24

3/25

徳島

眉山公園

3/31

4/4

4/6

4/9

3/23

3/26

香川

特別名勝栗林公園

3/30

4/3

4/6

4/9

3/26

3/26

愛媛

松山城山公園

3/30

4/3

4/6

4/9

3/24

3/25

高知

高知公園

3/24

3/28

3/31

4/3

3/24

3/20

九州

福岡

舞鶴公園

3/24

3/29

4/1

4/5

3/18

3/20

佐賀

神野公園

3/26

3/31

4/3

4/7

3/23

3/22

長崎

立山公園

3/26

3/31

4/3

4/7

3/23

3/22

熊本

熊本城

3/25

3/30

4/2

4/6

3/20

3/20

大分

平和市民公園

3/27

3/31

4/3

4/6

3/24

3/23

宮崎

西都原古墳群

3/26

3/30

4/2

4/5

3/26

3/21

鹿児島

磯山

3/28

4/2

4/5

4/9

3/29

3/24

※本プレスリリースにおける例年の開花日は、2012~2016年の過去5年の平均で算出しています。

◆全国の主要都市の開花予想(ソメイヨシノ)

※北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなどソメイヨシノ以外も含んでいます。
※開花日はその都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日を記載しています。(気象庁の気象官署とは異なります)

 

今年の

開花予想日

昨年の

開花日

例年の

開花日

例年比

(開花日)

今年の

満開予想日

例年の

満開日

北海道

函館市

4/27

4/24

4/28

並(1日早い)

5/1

5/3

札幌市

4/30

4/25

4/30

5/5

5/3

旭川市

5/5

5/3

5/5

5/9

5/7

稚内市

5/10

5/11

5/12

並(2日早い)

5/14

5/16

帯広市

4/30

4/30

5/1

並(1日早い)

5/4

5/4

釧路市

5/13

5/10

5/13

5/18

5/16

網走市

5/6

5/8

5/8

並(2日早い)

5/10

5/11

東北

青森市

4/21

4/17

4/22

並(1日早い)

4/26

4/26

盛岡市

4/15

4/11

4/16

並(1日早い)

4/21

4/24

秋田市

4/16

4/14

4/18

並(2日早い)

4/21

4/22

山形市

4/11

4/6

4/13

並(2日早い)

4/16

4/17

仙台市

4/5

4/1

4/7

並(2日早い)

4/10

4/12

福島市

4/5

3/30

4/5

4/11

4/11

中部
(日本海側)

新潟市

4/8

4/3

4/7

並(1日遅い)

4/14

4/12

長野市

4/12

4/3

4/8

やや遅い(4日遅い)

4/18

4/12

富山市

4/2

3/28

4/1

並(1日遅い)

4/8

4/6

金沢市

4/3

3/30

4/1

並(2日遅い)

4/9

4/6

福井市

4/2

3/27

3/31

並(2日遅い)

4/9

4/4

関東

宇都宮市

3/29

3/28

3/29

4/4

4/4

前橋市

3/30

3/23

3/27

やや遅い(3日遅い)

4/5

4/3

水戸市

3/29

3/28

3/29

4/4

4/5

東京23区

3/25

3/21

3/23

並(2日遅い)

3/31

3/30

横浜市

3/26

3/22

3/24

並(2日遅い)

4/2

3/31

千葉市

3/28

3/20

3/24

やや遅い(4日遅い)

4/4

3/31

さいたま市

3/29

3/23

3/25

やや遅い(4日遅い)

4/4

3/31

中部
(太平洋側)

甲府市

3/27

3/20

3/24

やや遅い(3日遅い)

4/2

3/31

静岡市

3/26

3/25

3/22

やや遅い(4日遅い)

4/2

3/30

岐阜市

3/27

3/20

3/23

やや遅い(4日遅い)

4/3

3/31

名古屋市

3/26

3/19

3/22

やや遅い(4日遅い)

4/2

3/31

津市

3/31

3/28

3/28

やや遅い(3日遅い)

4/7

4/4

近畿

大阪市

3/28

3/23

3/24

やや遅い(4日遅い)

4/3

4/1

京都市

3/30

3/23

3/26

やや遅い(4日遅い)

4/6

4/2

奈良市

3/30

3/23

3/26

やや遅い(4日遅い)

4/5

4/2

和歌山市

3/27

3/22

3/23

やや遅い(4日遅い)

4/3

3/30

神戸市

3/30

3/25

3/26

やや遅い(4日遅い)

4/6

4/3

大津市

4/1

3/28

3/29

やや遅い(3日遅い)

4/8

4/5

中国

鳥取市

3/30

3/23

3/27

やや遅い(3日遅い)

4/5

4/2

岡山市

3/30

3/22

3/27

やや遅い(3日遅い)

4/6

4/2

松江市

3/31

3/23

3/27

やや遅い(4日遅い)

4/6

4/2

広島市

3/29

3/21

3/24

遅い(5日遅い)

4/5

3/30

山口市

3/28

3/24

3/25

やや遅い(3日遅い)

4/4

3/31

四国

高知市

3/24

3/24

3/20

やや遅い(4日遅い)

3/31

3/26

松山市

3/28

3/23

3/24

やや遅い(4日遅い)

4/5

3/30

高松市

3/29

3/23

3/25

やや遅い(4日遅い)

4/5

4/1

徳島市

3/28

3/23

3/24

やや遅い(4日遅い)

4/4

3/31

九州

福岡市

3/24

3/18

3/19

遅い(5日遅い)

4/1

3/27

佐賀市

3/26

3/23

3/21

遅い(5日遅い)

4/2

3/28

長崎市

3/24

3/22

3/21

やや遅い(3日遅い)

4/1

3/28

大分市

3/27

3/24

3/22

遅い(5日遅い)

4/3

3/31

熊本市

3/25

3/20

3/19

遅い(6日遅い)

4/2

3/27

宮崎市

3/27

3/24

3/20

非常に遅い(7日遅い)

4/4

3/28

鹿児島市

3/26

3/23

3/20

遅い(6日遅い)

4/3

3/26

◆各エリアの桜開花予想

※画像はクリックすると拡大します。

 

札幌はGW前半に開花!後半には見頃へ

 北海道は、ほとんどのつぼみがまだ硬い殻を被ったままです。3月下旬は、一時的に寒気が流れ込むため、つぼみの生長はゆっくりです。ここ数年の生長ペースを参考にすると、硬い殻を脱いで生長がハッキリとするのは4月に入ってからとなりそうです。4月は周期的に雨や雪が降り、一時的な寒の戻りはあるものの、晴れて平年より暖かい日が多くなるため、つぼみの生長がスピードアップします。このため、桜の開花はほぼ例年並となりそうです。

 開花前線は、4月26日頃に津軽海峡を渡り、北海道に上陸します。道内は松前公園から開花が始まり、開花前線は道南を北上。札幌市は4月末頃から咲き始め、GW終盤から見頃となりそうです。その後、5月中旬にかけて、道北や道東エリアへと桜の開花が広がっていきます。5月は平年より暖かい日が多い見込みで、ポカポカ陽気の中でお花見を楽しめそうです。ただ、5月後半は雷雨発生の恐れがあるため、その頃に満開を迎える道北や道東では、見頃が短くなってしまう可能性があります。

 

4月初めに宮城・福島で開花、10日頃には見頃に

 東北のつぼみは、昨年に比べて生長が遅いものの、すでに半数近くが硬い殻を脱いで、前回に比べて着実に生長しています。3月下旬~4月は周期的に天気が変化し、たびたび寒の戻りがあるものの、平年より暖かい日が多くなっていくため、つぼみの生長が加速していきます。このため、桜の開花は例年並~やや早い予想です。特に4月中旬は晴れる日が続くので、青空の下でお花見を楽しめそうです。また、北部の桜のつぼみも、暖かい日差しによって生長が促されそうです。

 信夫山公園(福島県)など福島県の中通りや浜通り、宮城県南部で4月上旬から咲き始め、開花前線はゆっくりと北上していきます。東北南部の早い所では4月10日頃から見頃となり、東北北部は4月下旬にお花見を楽しめる所が多くなりそうです。青森県の弘前公園は4月22日に開花し、GW初めが見頃となりそうです。

 

東京が一番乗り!来週末は関東南部で見頃に

 関東は、すでに「先がピンクに」なったつぼみも現れ、前回の調査より着実に生長しています。ただ、2月~3月中旬まで気温のアップダウンが大きく、数日おきに寒くなったため、昨年に比べると、つぼみの生長は遅くなっています。3月下旬は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。このため、今後もつぼみの生長はゆっくり進み、桜の開花は例年並~やや遅い予想です。

 3月20日に全国700名所のトップを切って、日比谷公園(東京都)の桜が開花しました。また本日(21日)、靖国神社(東京都)でも開花の発表がありました。その他は3月25日前後の晴れた日に、東京都内や神奈川県、埼玉県内など関東南部から咲き始め、4月初めにかけて関東北部へ開花エリアが広がっていきます。関東南部は3月末から4月上旬にかけてお花見を楽しめ、関東北部は入学式や始業式の頃に見頃を迎える所が多くなりそうです。

週末静岡や名古屋で開花、4月初めには満開に

 中部は、2月~3月中旬の寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われたため、昨年に比べるとつぼみの生長が1週間弱遅れています。3月下旬は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。また、北陸や甲信の桜の開花に影響する4月上旬も、天気は周期的に変わり、気温は平年並となりそうです。このため、今後もつぼみの生長はゆっくり進み、中部エリアの桜の開花は例年並~遅い予想です。

 暖かい静岡県内では3月25日前後に開花が始まり、愛知県、岐阜県、三重県などで3月末までに開花が進み、4月中旬にかけて北陸や甲信へと開花エリアが拡大します。東海は4月上旬までお花見を楽しめる所が多く、北陸は入学式の頃から咲き始めて4月中旬に見頃を迎える所が多くなりそうです。

和歌山からスタート!京都の見頃は4月第2週

 近畿は、2月~3月中旬の寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われたため、昨年に比べて、つぼみの生長が1週間ほど遅れています。3月下旬は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。このため、今後もつぼみの生長はゆっくり進み、桜の開花は例年よりやや遅い~遅い予想です。

 3月25日前後に和歌山県から開花が始まり、4月上旬にかけて近畿北部や標高の高いエリアへ広がっていきます。大阪市や京都市などは、4月第1週の週末(1~2日)から早く咲いた桜が見頃となり始め、4月第2週の週末(8~9日)には桜吹雪となる所がありそうです。

 

24日高知で開花!入学式の頃は各地で見頃に

 中国・四国は、2月~3月中旬の寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われたため、昨年に比べて、つぼみの生長が1週間弱遅れています。3月下旬は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。このため、今後もつぼみの生長はゆっくり進み、桜の開花は例年よりやや遅い~遅い予想です。

 暖かい高知県内で、3月24日頃から開花が始まり、3月末にかけて中国エリアまで広がっていきます。4月に入ると中国山地など標高の高い所でも咲き始める見込みです。高知、愛媛県内など3月25日前後に咲き始める桜は、4月第1週の週末(1~2日)に見頃となり、そのほかの市街地も入学式の頃には見頃を迎えている所が多くなりそうです。

 

24日福岡・長崎から開花、4月初めには満開に

 九州は、2月~3月中旬の寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われたため、昨年に比べて、つぼみの生長が1週間ほど遅れています。3月下旬は、開花に必要な日差しがたっぷり降り注ぐ日と、生長を足踏みさせる冷たい雨の降る日が周期的にあり、気温は平年並かやや低い予想です。このため、今後もつぼみの生長はゆっくり進み、桜の開花は例年よりやや遅い~遅い予想です。

 3月24日頃に福岡県や長崎県から咲き始め、その後一気に開花エリアが広がっていきます。熊本城(熊本県)をはじめ九州の多くの名所で3月末~4月初めに満開を迎える所が多く、4月第1週の週末(1~2日)がお花見に良さそうです。

 

◆参考:ウェザーニューズの桜開花予想の定義

<名所700カ所の桜開花予想>
 ウェザーニューズでは、木に“1輪以上”の花が初めて咲いた日を桜の“開花日”と定義しています。また、敷地内に複数の桜の木がある公園などの開花日は、“敷地内の桜の開花(1輪)がピークを迎える日”と定義しており、施設管理者などの判断を基準としています。

<主要都市の桜開花予想>
 同じ地域の桜でも、樹齢や生育環境によって桜の開花日は1本1本異なります。身近な桜の開花日をより感覚に合った形でお伝えするため、各主要都市の開花日は、エリアを代表するある1本の木の開花日を基準とするのではなく、“その都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日”を発表しています。ピーク開始日は、その都市の桜の2割が開花(1輪)する日と定義しています。(気象庁の気象官署とは異なります)

<例年の開花日>
 例年の開花日は、2012~2016年の過去5年の平均で算出しています。近年の桜の開花日が早まる傾向を反映したためです。なお、例年の開花日と予想開花日の差が、±2日の場合は「例年並」、±3~4日は「やや早い」・「やや遅い」、±5日以上は「早い」・「遅い」と表記しています。

<満開開始日>
 8分咲き以上となった日を満開開始日と定義しています。

◆参考:ウェザーニューズの桜開花予想の手法

 ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」に寄せられる桜のリポート、全国700カ所の桜の名所への独自取材をして得られた実況データ、今シーズンの実況気温・予想気温のデータをもとに予測した開花日を、「開花予想」として発表しています。なお、「第五回桜開花予想」は3月28日(火)発表予定で、6回目以降も毎週火曜日に発表していく予定です。

(1) 桜リポートの分析
 ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。2016年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの13年間にのべ約17万人の参加者から寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、1本1本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。

(2) 全国700カ所の桜の名所への取材データ
 ウェザーニューズでは、全国の桜の名所700カ所に電話などで独自に取材を行い、桜のつぼみの生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果も統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
 桜の開花予想を算出する際、過去の統計は分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
 桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。また、全国3,000カ所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。

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