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ウェザーニューズ、2017年「第五回桜開花予想」を全国7エリアのマップで発表

【第五回桜開花予想】九州~関東の桜は週末にかけて続々開花!来週はお花見ウイークに

満開は東京・上野恩賜公園は4月2日、京都・清水寺は10日、青森・弘前公園は27日の予想

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、3月23日(木)~25日(土)に5回目の「全国つぼみ調査」を実施し、本日「第五回桜開花予想」を発表しました。「全国つぼみ調査」から、桜のつぼみは前回の調査から大幅な生長がみられましたが、周期的な寒の戻りで昨年に比べてつぼみの生長は遅れています。加えて、今週の西~東日本の気温も平年並~低い予想です。このため、桜の開花前線の北上はゆっくりではありますが、今週末にかけて九州~関東の桜は続々と開花しそうです。関東南部や九州北部などで先週から咲き始めている桜は、花冷えのためゆっくりと咲きそろい、今週末になると見頃を迎える所が出始めそうです。休日のお花見は、上野恩賜公園(東京都)は4月第1週の週末(1~2日)、清水寺(京都府)は4月第2週の週末(8~9日)、弘前公園(青森県)はGW初め頃がよさそうです。 本開花予想は、3日間にわたって実施された「全国つぼみ調査」の4,559通の報告、「さくらプロジェクト」の参加者から届く桜リポート、今後の気象予測などをもとに算出しています。全国のお花見名所の予想など最新情報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や、ウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』からご覧いただけます。なお、「第六回桜開花予想」は、4月4日(火)に発表予定です。

▼全国の名所700カ所の桜情報

・スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、『さくらCh.』にアクセス、または
・ウェブサイト「ウェザーニュース」『さくらCh.』
 https://weathernews.jp/s/sakura/

 

◆2017年「第五回桜開花予想」

<桜の開花前線はゆっくりと北上、来週はお花見ウイークに>

「全国つぼみ調査」の結果から、桜のつぼみは前回の調査から大幅に生長していることがわかりました。ただ、2月からこれまで周期的に寒の戻りがあった影響で、昨年や一昨年に比べて、つぼみの生長は遅れています。 このあとも今週は暖気が入りにくく、西~東日本の気温は平年並~低い予想です。このため、桜の開花前線の北上はゆっくりではありますが、今週末にかけて九州~関東の桜は続々と開花しそうです。関東南部や九州北部などで先週から咲き始めている桜は、花冷えのためゆっくりと咲きそろい、今週末に見頃を迎える所もありそうです。その後は来週から暖かくなる見込みで、4月上旬~中旬に北陸・甲信北部・東北南部でも桜の開花が始まり、4月中旬~5月上旬に東北北部や北海道で桜が咲き始めそうです。 休日のお花見は、上野恩賜公園(東京都)は4月第1週の週末(1~2日)、清水寺(京都府)は4月第2週の週末(8~9日)、弘前公園(青森県)はGW初め頃がよさそうです。

桜名所の開花予想 (クリックすると拡大します)
主要都市の満開予想 (クリックすると拡大します)
主要都市の開花予想 (クリックすると拡大します)
桜名所の満開予想 (クリックすると拡大します)

 

北日本

東日本

西日本

開花時期

例年並

例年並~遅い

例年より遅い~非常に遅い

開花に影響する時期の気温傾向

3月末:平年並

4月:平年より高い

3月末:平年並~低い

4月:平年並

3月末:平年並~低い

4月:平年並

<早咲き常連県の桜の開花が遅い、その理由は?>

例年、全国的にも開花が早い高知県や鹿児島県、宮崎県では、昨年に続いて、今年も例年より大幅に遅い開花となっています。理由として2つ考えられます。大きな要因として考えられるのは、3月の低温と日照不足です。3月に入って天気は周期的に変化し、日によって寒暖の変化が大きくなりました。特に、例年なら開花間近になる3月中旬以降、日本の南岸付近を低気圧がたびたび通過し、雲の広がる日が多くなりました。このため、日照時間が平年の7~8割と少なく、日中の気温は平年より5℃以下の日もありました。桜の開花は、開花直前の日差しや暖かさが大きく影響します。3月後半になっても本格的に暖かくならないため、つぼみの生長が足踏み状態となっているようです。もう1つは休眠打破の遅れです。休眠打破は、冬に一定期間の厳しい寒さにさらされることで花芽が目覚め、生長を始めることです。今年の冬は、1月上旬まで暖かい日が多かったため、休眠打破が少々遅れた可能性があります。(ただ、1月中旬以降、たびたび寒波に見舞われたため、休眠打破は遅れながらも行われたと考えられます。)

◆「全国つぼみ調査」による全国の桜の生長状況

全国4,559本の桜(うちソメイヨシノ3,699本)を対象とした「全国つぼみ調査」の結果、春分の日の頃の暖かさが後押しして、桜のつぼみの生長が大幅に進んだことがわかりました。東京都や埼玉県、福岡県で開花が始まっているほか、「先がピンクに」となった以降のつぼみが関東では5割を超え、九州や東海などでも2~3割に達しました。ただ、21日以降は低気圧の影響で冷たい雨が降り、気温が低くなる日が多かったため、つぼみの生長には厳しい条件となりました。このため、昨年に比べて生長は1週間ほど遅れていることがわかりました。

※「全国つぼみ調査」について ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、毎週木~土曜日の3日間、全国の一般の方に「全国つぼみ調査」の中で、つぼみの生長を7段階(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)で写真とともに報告していただいています。全国各地のつぼみの生長状況を細かく把握することで、気温上昇の影響で開花が早まりそうな場合や、寒の戻りで開花が遅れそうな場合も開花予想日を迅速に修正し、より精度の高い開花予想を行うことが可能になります。全国のつぼみの生長を加味した最新の開花予想は翌週火曜日に発表しています。
「全国つぼみ調査」の報告ランク

<3月下旬の実況と今後の予測>

画像はクリックすると拡大します

3月下旬は、春分の日の頃は4月頃の暖かさになったため、日比谷公園(東京都)を皮切りに、東京都、埼玉県、福岡県で桜の開花が始まりました(“開花シーズン”イン)が、それ以降は日差しが少ない日や気温の低い日が多くなったため、全国的にみても、昨年の同時期に比べてつぼみの生長はゆっくりとしています。 今週も暖気が入りにくく、気温は平年並~低い予想のため、つぼみの生長は引き続きゆっくりになりそうです。このため、桜の開花は、西日本で例年より遅い~非常に遅い予想、東日本で例年並~遅い予想となる所が多くなります。ただ、開花間近の桜も増えており、開花前線はゆっくりではありますが北上し、今週末にかけて九州~関東で続々と桜が咲き始めそうです。来週からは暖かい日が増え、4月の気温は西~東日本で平年並の予想です。このため、桜の開花が加速し、4月上旬には見頃を迎える所も増えそうです。4月上旬~中旬には、北陸や甲信北部のほか、標高の高いエリアの桜も咲き始める見込みです。 北日本は、つぼみの生長が目覚ましくなる4月に、周期的に雨や雪が降るものの、晴れて気温の高い日が多くなります。このため、桜の開花は例年並で、東北南部で4月上旬~中旬、東北北部や北海道で4月中旬~5月上旬に咲き始める所が多くなりそうです。

※都道府県ごとの桜開花状況マップについて:“開花シーズン”は、「さくらプロジェクト」でユーザーが見守る桜の2割が開花した日と定義しています。

 

<3月21日発表の桜開花予想との相違点>

気象実況と予測に基づく解析に加え、第5回「全国つぼみ調査」の結果を踏まえ、最新の桜開花予想を発表しました。今回の「全国つぼみ調査」によって桜のつぼみは着実に生長し、開花が近くなっているものの、昨年に比べ1週間ほど遅れているエリアが多いことがわかりました。また、今週も気温が平年並~低い見込みのため、西~東日本の開花予想日を前回より2~3日、最大で5日遅らせ、西日本では例年より遅い~非常に遅い予想、東日本では例年並~遅い予想としました。北日本については、東北のつぼみの生長が昨年より遅れ気味ですが、4月の気温が平年より高いと見込まれるため、前回と同じか1日ほど遅くし、桜の開花は例年並の予想としました。

◆名所の桜開花予想

以下の表は、全国700カ所の名所から都道府県ごとに1カ所(北海道と東京は2カ所)をピックアップしたものです。全国700カ所の名所の開花予想は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』からご覧いただけます。

エリア

都道府県

スポット名

開花日
(1輪)

五分
咲き日

満開
開始日

桜吹雪
開始日

昨年の
開花日

例年の
開花日

北海道

北海道

五稜郭公園

4/27

4/30

5/1

5/4

4/24

4/28

二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)

5/4

5/6

5/7

5/9

4/30

5/4

東北

青森

弘前公園

4/22

4/25

4/27

4/30

4/18

4/22

岩手

北上展勝地

4/18

4/21

4/24

4/27

4/12

4/17

宮城

白石川堤一目千本桜

4/8

4/12

4/15

4/19

4/1

4/7

秋田

桧木内川堤のソメイヨシノ

4/24

4/27

4/29

5/2

4/20

4/25

山形

霞城公園

4/12

4/15

4/18

4/21

4/6

4/14

福島

開成山公園

4/10

4/13

4/16

4/19

4/4

4/8

関東

茨城

平和通り

4/3

4/7

4/9

4/12

3/29

3/29

栃木

八幡山公園

4/3

4/6

4/8

4/10

3/30

3/31

群馬

前橋公園

4/2

4/6

4/8

4/11

3/23

3/27

埼玉

幸手権現堂桜堤
(県営権現堂公園)

3/27(開花)

4/1

4/3

4/6

3/25

3/27

千葉

千葉公園

3/30

4/3

4/6

4/9

3/20

3/25

東京

上野恩賜公園

3/23(開花)

3/31

4/2

4/5

3/21

3/24

靖国神社

3/21(開花)

3/30

4/2

4/4

3/21

3/23

神奈川

三溪園

3/27(開花)

4/1

4/4

4/7

3/23

3/24

中部

山梨

大法師公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/25

3/27

新潟

新潟県立鳥屋野潟公園

4/8

4/11

4/14

4/17

4/3

4/7

富山

松川べり

4/4

4/8

4/11

4/15

3/28

4/1

石川

特別名勝兼六園

4/7

4/11

4/14

4/18

3/31

4/2

福井

足羽山公園

4/6

4/10

4/14

4/18

3/28

4/2

長野

高遠城址公園
(タカトオコヒガンザクラ)

4/14

4/17

4/19

4/22

4/3

4/6

岐阜

新境川堤

4/1

4/5

4/7

4/10

3/22

3/26

静岡

駿府城公園

3/29

4/2

4/5

4/8

3/25

3/23

愛知

鶴舞公園

3/30

4/3

4/6

4/9

3/25

3/25

三重

津偕楽公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/28

3/28

近畿

滋賀

彦根城

4/5

4/9

4/11

4/14

3/29

4/1

京都

清水寺

4/3

4/7

4/10

4/13

3/25

3/29

大阪

大阪城公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/23

3/26

兵庫

姫路城

4/2

4/6

4/9

4/12

3/24

3/28

奈良

郡山城跡

4/1

4/5

4/7

4/10

3/24

3/27

和歌山

和歌山城

4/1

4/5

4/8

4/11

3/23

3/25

中国

四国

鳥取

打吹公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/26

3/29

島根

松江城山公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/23

3/28

岡山

岡山後楽園

4/1

4/5

4/8

4/11

3/22

3/27

広島

平和記念公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/24

3/25

山口

香山公園

4/2

4/6

4/9

4/12

3/24

3/25

徳島

眉山公園

4/2

4/6

4/8

4/11

3/23

3/26

香川

特別名勝栗林公園

3/31

4/4

4/7

4/10

3/26

3/26

愛媛

松山城山公園

4/1

4/5

4/8

4/11

3/24

3/25

高知

高知公園

3/28

4/1

4/4

4/7

3/24

3/20

九州

福岡

舞鶴公園

3/27(開花)

4/1

4/4

4/8

3/18

3/20

佐賀

神野公園

3/28

4/2

4/5

4/9

3/23

3/22

長崎

立山公園

3/31

4/5

4/8

4/12

3/23

3/22

熊本

熊本城

3/29

4/3

4/6

4/10

3/20

3/20

大分

平和市民公園

3/29

4/2

4/5

4/8

3/24

3/23

宮崎

西都原古墳群

3/31

4/4

4/7

4/10

3/26

3/21

鹿児島

磯山

4/1

4/6

4/9

4/13

3/29

3/24

※本プレスリリースにおける例年の開花日は、2012~2016年の過去5年の平均で算出しています。
※開花した名所は“開花日(開花)”と表記しています。

 

◆全国の主要都市の開花予想(ソメイヨシノ)

※北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなどソメイヨシノ以外も含んでいます。
※開花日はその都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日を記載しています。(気象庁の気象官署とは異なります)
※開花した主要都市は“開花日(開花)”と表記しています。
 

今年の

開花予想日

昨年の

開花日

例年の

開花日

例年比

今年の

満開予想日

例年の

満開日

北海道

函館市

4/27

4/24

4/28

並(1日早い)

5/1

5/3

札幌市

4/30

4/25

4/30

5/5

5/3

旭川市

5/5

5/3

5/5

5/9

5/7

稚内市

5/10

5/11

5/12

並(2日早い)

5/14

5/16

帯広市

4/30

4/30

5/1

並(1日早い)

5/4

5/4

釧路市

5/13

5/10

5/13

5/18

5/16

網走市

5/6

5/8

5/8

並(2日早い)

5/10

5/11

東北

青森市

4/21

4/17

4/22

並(1日早い)

4/26

4/26

盛岡市

4/16

4/11

4/16

4/22

4/24

秋田市

4/17

4/14

4/18

並(1日早い)

4/22

4/22

山形市

4/12

4/6

4/13

並(1日早い)

4/17

4/17

仙台市

4/6

4/1

4/7

並(1日早い)

4/11

4/12

福島市

4/6

3/30

4/5

並(1日遅い)

4/12

4/11

中部
(日本海側)

新潟市

4/8

4/3

4/7

並(1日遅い)

4/14

4/12

長野市

4/13

4/3

4/8

遅い(5日遅い)

4/19

4/12

富山市

4/4

3/28

4/1

やや遅い(3日遅い)

4/10

4/6

金沢市

4/5

3/30

4/1

やや遅い(4日遅い)

4/11

4/6

福井市

4/4

3/27

3/31

やや遅い(4日遅い)

4/11

4/4

関東

宇都宮市

4/1

3/28

3/29

やや遅い(3日遅い)

4/7

4/4

前橋市

4/2

3/23

3/27

遅い(6日遅い)

4/8

4/3

水戸市

3/31

3/28

3/29

並(2日遅い)

4/6

4/5

東京23区

3/23(開花)

3/21

3/23

4/2

3/30

横浜市

3/27(開花)

3/22

3/24

やや遅い(3日遅い)

4/4

3/31

千葉市

3/27(開花)

3/20

3/24

やや遅い(3日遅い)

4/4

3/31

さいたま市

3/23(開花)

3/23

3/25

並(2日早い)

4/3

3/31

中部
(太平洋側)

甲府市

3/28

3/20

3/24

やや遅い(4日遅い)

4/3

3/31

静岡市

3/28

3/25

3/22

遅い(6日遅い)

4/4

3/30

岐阜市

3/30

3/20

3/23

非常に遅い(7日以上遅い)

4/6

3/31

名古屋市

3/28(開花)

3/19

3/22

遅い(6日遅い)

4/4

3/31

津市

4/2

3/28

3/28

遅い(5日遅い)

4/9

4/4

近畿

大阪市

3/30

3/23

3/24

遅い(6日遅い)

4/5

4/1

京都市

4/1

3/23

3/26

遅い(6日遅い)

4/8

4/2

奈良市

3/31

3/23

3/26

遅い(5日遅い)

4/6

4/2

和歌山市

3/30

3/22

3/23

非常に遅い(7日以上遅い)

4/6

3/30

神戸市

3/31

3/25

3/26

遅い(5日遅い)

4/7

4/3

大津市

4/3

3/28

3/29

遅い(5日遅い)

4/10

4/5

中国

鳥取市

4/1

3/23

3/27

遅い(5日遅い)

4/7

4/2

岡山市

4/1

3/22

3/27

遅い(5日遅い)

4/8

4/2

松江市

4/2

3/23

3/27

遅い(6日遅い)

4/9

4/2

広島市

3/27(開花)

3/21

3/24

やや遅い(3日遅い)

4/3

3/30

山口市

4/1

3/24

3/25

非常に遅い(7日以上遅い)

4/8

3/31

四国

高知市

3/28

3/24

3/20

非常に遅い(7日以上遅い)

4/4

3/26

松山市

3/30

3/23

3/24

遅い(6日遅い)

4/7

3/30

高松市

3/31

3/23

3/25

遅い(6日遅い)

4/7

4/1

徳島市

3/30

3/23

3/24

遅い(6日遅い)

4/6

3/31

九州

福岡市

3/25(開花)

3/18

3/19

遅い(6日遅い)

4/3

3/27

佐賀市

3/28

3/23

3/21

非常に遅い(7日以上遅い)

4/5

3/28

長崎市

3/29

3/22

3/21

非常に遅い(7日以上遅い)

4/6

3/28

大分市

3/29

3/24

3/22

非常に遅い(7日以上遅い)

4/5

3/31

熊本市

3/29

3/20

3/19

非常に遅い(7日以上遅い)

4/6

3/27

宮崎市

4/1

3/24

3/20

非常に遅い(7日以上遅い)

4/9

3/28

鹿児島市

3/30

3/23

3/20

非常に遅い(7日以上遅い)

4/7

3/26

 

◆各エリアの桜開花予想

画像はクリックすると拡大します
 

札幌はGW前半に開花!後半には見頃へ

北海道の桜のつぼみは、前回より生長し、1割近いつぼみが硬い殻を脱ぎ始めました。この先3月末~5月は、周期的に雨や雪が降り、一時的な寒の戻りはあるものの、晴れて平年より暖かい日が多くなるため、つぼみの生長は順調に進むものと見られます。このため、桜の開花はほぼ例年並となりそうです。

開花前線は、4月26日頃に津軽海峡を渡り、北海道に上陸します。道内では、松前公園から桜の開花が始まり、開花前線は道南を北上。札幌市は4月30日に咲き始め、GW後半に見頃となりそうです。その後、5月中旬にかけて、道北や道東エリアへと開花が広がっていきます。例年、桜前線は釧路市・根室市など道東でゴールを迎えます。釧路市の春採公園の開花は5月17日の見込みです。

5月は平年より暖かい日が多い予想のため、ポカポカ陽気でお花見を楽しめそうです。ただ、5月後半になると雷雨発生の恐れがあるため、その頃に満開を迎える道北や道東では、お花見の時期が短くなってしまう可能性があります。

 
画像はクリックすると拡大します

来週仙台・福島で開花、4月中旬には見頃に

東北の桜のつぼみは、前回に比べて着実に生長し、「先がピンクに」なり始めたつぼみもあります。ただ、現段階では、昨年に比べ1週間ほど生長が遅くなっています。今週末にかけても、低気圧の通過や寒気の流れ込みによって、気温が平年並~低いため、つぼみの生長は引き続きゆっくりです。来週以降、天気は周期的に変化し、一時的な寒の戻りはあるものの、平年より暖かい日が多くなるため、つぼみの生長は加速します。このため、桜の開花は例年並の予想です。

桜の開花は、4月上旬に信夫山公園(福島県)をはじめ福島県の中通りや浜通り、宮城県南部からスタートする見込みです。4月中旬は、東北南部で見頃を迎える桜が増えていきます。高気圧に覆われて晴れる日が多くなる見込みのため、青空の下でお花見を楽しめそうです。東北北部は、4月中旬~下旬に開花前線がゆっくり北上。4月下旬には見頃を迎える所が多くなります。弘前公園(青森県)は4月22日に開花し、GW初めには満開になりそうです。

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今週末から来週末にかけてお花見ピーク!

春分の日の頃の暖かさをきっかけに、3月20日に日比谷公園(東京都)でスタートした桜の開花は、東京都内や埼玉県内、神奈川県内へとゆっくり広がっています。つぼみの生長は、昨年の同時期に比べるとやや遅いものの、花びらが見え始めたり、花の軸が伸びきった桜が3割近くになるなど、開花間近の桜が増えています。これから4月初めにかけて関東南部で開花が進んでいきますが、今週末にかけても、低気圧や前線の影響で、日差しが少なく気温が平年並~低い予想のため、開花前線の進みはゆっくりとなりそうです。すでに咲き始めた桜も、いわゆる“花冷え”のため、咲きそろうまで時間がかかりそうです。ただ、来週からは暖かい日が多くなる予想のため、開花が加速します。関東北部は4月上旬に咲き始める所が多い見込みですが、開花前線はスピードアップしそうです。

三溪園(神奈川県)は4月1日に五分咲き、上野恩賜公園(東京都)は2日に満開を迎えるなど、関東南部では4月第1週の週末(1~2日)以降、お花見を楽しめる所が増えてきそうです。ただ、今週後半は花曇りとなり気温もあまり上がらない予想のため、お花見の際は暖かな服装でお出かけください。前橋公園(群馬県)は4月初めに咲き始め、4月第2週の週末(8~9日)から見頃を迎えそうです。

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東海は今週開花ラッシュ!来週はお花見へGO

中部は、春分の日の頃に暖かくなったこともあり、東海や甲信で花びらが見え始めるなど、この1週間で桜のつぼみの生長が進んでいます。ただ、2月からこれまで寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われているため、昨年に比べると、つぼみの生長が1週間近く遅くなっています。今週末にかけても、低気圧や前線に影響で、日差しが少なく気温が平年並~低い予想のため、桜の開花は例年並~非常に遅い見込みです。

東海エリアは、駿府城公園(静岡県)や名古屋城(愛知県)で桜が間もなく開花となりそうです。4月初めにかけて、静岡県や愛知県、三重県、山梨県で咲き始め、来週の後半にはお花見を楽しめる所も増えそうです。来週からは寒さも解消し、平年並に暖かい日が多くなる予想のため、つぼみの生長も加速します。4月上旬~中旬は、岐阜県や長野県、北陸各地で咲き始める見込みです。特別名勝兼六園(石川県)や鳥屋野潟公園(新潟県)では4月第3週の週末(15~16日)に見頃を迎えそうです。

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今週開花ラッシュ!京都は来週末に満開の予想

近畿は、春分の日の頃に暖かくなったこともあり、花びらが見え始めるなど、この1週間で桜のつぼみの生長が進んでいます。ただ、2月からこれまで寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われているため、昨年に比べると、つぼみの生長が1週間ほど遅くなっています。今週末にかけても、低気圧や前線の影響で、日差しが少なく気温が平年並~低い予想のため、つぼみの生長は引き続きゆっくりで、桜の開花は例年より遅い~非常に遅い見込みです。

道成寺や紀三井寺など和歌山県内で間もなく桜が咲き始め、大阪市、神戸市、京都市など主要都市では今週に開花が始まる見込みです。その後、来週からは寒さが解消し、平年並に暖かい日が多くなる予想のため、開花前線はスピードを上げて北上していきそうです。京阪神エリアでは、入学式の頃には見頃を迎えそうです。近畿北部や山沿いエリアは、4月上旬に咲き始める所が多く、吉野山(奈良県)は4月第3週の週末(15~16日)に満開を迎えそうです。(奥千本が見頃を迎えるのは4月第4週の週末の見込みです)

 
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今週開花ラッシュ!来週に向けてお花見計画を

中国・四国は、春分の日の頃に暖かくなったこともあり、花びらが見え始めるなど、この1週間で桜のつぼみの生長が進んでいます。ただ、2月からこれまで寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われているため、昨年に比べると、つぼみの生長が1週間ほど遅くなっています。今週末にかけても、低気圧や前線の影響で、日差しが少なく気温が平年並~低い予想のため、つぼみの生長は引き続きゆっくりで、桜の開花は例年より遅い~非常に遅い見込みです。

3月27日に縮景園(広島県)で桜が咲き始め、中国・四国エリアは広島市付近から開花が始まりました。高知県や愛媛県、香川県も3月末までに咲き始める所が多い見込みです。来週になると寒さが解消し、平年並に暖かい日が多くなる予想のため、つぼみの生長が加速します。中国エリアは4月上旬に咲き始める所が多く、4月第2週の週末(8~9日)には見頃を迎える所が増えそうです。

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福岡を筆頭に今週末以降お花見エリア拡大

九州は、春分の日の頃に暖かくなったこともあり、花びらが見え始めたつぼみが1割になるなど、この1週間で桜のつぼみの生長が進み、福岡県や佐賀県内では、すでに咲き始めています。ただ、2月からこれまで寒暖の変化が大きく、たびたび寒さに見舞われているため、昨年に比べると、1週間ほど生長が遅くなっているつぼみが多いようです。今週末にかけても、低気圧や前線の影響で、日差しが少なく気温が平年並~低い予想のため、つぼみの生長は引き続きゆっくりで、桜の開花は例年より遅い~非常に遅い見込みです。

舞鶴公園(福岡県)や熊本城(熊本県)で、間もなく桜が開花の見込みで、九州北部を中心に3月末までに咲き始める見込みです。4月に入ると、宮崎市周辺など九州南部でも咲き始める桜が増えます。来週以降、寒さが解消し平年より暖かい日が多くなるのに伴って、開花が加速していき、4月第2週の週末(8~9日)には見頃を迎える所も多くなりそうです。

 

◆参考:ウェザーニューズの桜開花予想の定義

<名所700カ所の桜開花予想>
 ウェザーニューズでは、木に“1輪以上”の花が初めて咲いた日を桜の“開花日”と定義しています。また、敷地内に複数の桜の木がある公園などの開花日は、“敷地内の桜の開花(1輪)がピークを迎える日”と定義しており、施設管理者などの判断を基準としています。

<主要都市の桜開花予想>
 同じ地域の桜でも、樹齢や生育環境によって桜の開花日は1本1本異なります。身近な桜の開花日をより感覚に合った形でお伝えするため、各主要都市の開花日は、エリアを代表するある1本の木の開花日を基準とするのではなく、“その都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日”を発表しています。ピーク開始日は、その都市の桜の2割が開花(1輪)する日と定義しています。(気象庁の気象官署とは異なります)

<例年の開花日>
 例年の開花日は、2012~2016年の過去5年の平均で算出しています。近年の桜の開花日が早まる傾向を反映したためです。なお、例年の開花日と予想開花日の差が、±2日の場合は「例年並」、±3~4日は「やや早い」・「やや遅い」、±5日以上は「早い」・「遅い」と表記しています。

<満開開始日>
 8分咲き以上となった日を満開開始日と定義しています。

◆参考:ウェザーニューズの桜開花予想の手法

 ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」に寄せられる桜のリポート、全国700カ所の桜の名所への独自取材をして得られた実況データ、今シーズンの実況気温・予想気温のデータをもとに予測した開花日を、「開花予想」として発表しています。なお、「第六回桜開花予想」は4月4日(火)発表予定で、7回目以降も毎週火曜日に発表していく予定です。

(1) 桜リポートの分析
 ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。2016年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの13年間にのべ約17万人の参加者から寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、1本1本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。

(2) 全国700カ所の桜の名所への取材データ
 ウェザーニューズでは、全国の桜の名所700カ所に電話などで独自に取材を行い、桜のつぼみの生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果も統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
 桜の開花予想を算出する際、過去の統計は分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
 桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。また、全国3,000カ所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。

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