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ウェザーニューズ、「猛暑見解2018」を発表

【猛暑見解2018】猛暑はいつまで続く?“ダブル高気圧”の影響でピークは2度到来

猛暑ピークは今と8月下旬〜9月上旬、復旧作業は熱中症に厳重警戒

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、「猛暑見解2018」を発表しました。今夏の気温は、9月にかけて全国的に平年よりやや高い~高い傾向で、猛暑が続く予想です。先週から厳しい暑さが続いていますが、猛暑のピークは2回あり、今(~7月いっぱい)と8月下旬~9月上旬とみています。これは、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まり、上空で2つの高気圧が重なる“ダブル高気圧”の影響で、日本列島がより勢力の強い高気圧に覆われるためです。
 最新の見解は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「おしらせ」またはウェブサイト「猛暑見解2018」からご確認いただけます。また、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて『熱中症アラーム』の登録を開始しました。『熱中症アラーム』は、現在地での熱中症の危険度をPUSH通知でお知らせするサービスです。熱中症の危険から身を守るために、本サービスをお役立てください。

「猛暑見解2018」はこちら
ウェザーニュースウェブサイト「猛暑見解2018
https://weathernews.jp/s/topics/201807/180045/

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全国的に平年より暑い夏、豪雨被災地は熱中症に厳重な警戒を

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 先週より、日本列島の広範囲が夏の高気圧に覆われ、全国的に猛烈な暑さが続いています。この暑さは7月いっぱいまで続く予想で、西日本豪雨(平成307月豪雨)の被災エリアでも、35以上の厳しい暑さとなります。ボランティア活動や復旧作業、避難生活では熱中症に厳重な警戒が必要です。
 今後9月までの気温は、全国的に平年よりやや高い~高い傾向で、猛暑が続く予想です。特に、九州北部から東北北部では、高気圧にしっかり覆われるので、平年より気温が高くなる傾向です。沖縄県周辺は、台風や湿った空気の影響を受けて晴れる日の少ない時期があり、平年並の予想です。

今夏の猛暑のピークは2度到来、“タブル高気圧”が影響

 7月下旬~9月は、平年並の暑さと厳しい暑さを繰り返す見通しです。特に“猛暑”となるタイミングは、今(~7月いっぱい)と8月下旬~9月上旬の2回とみています。この暑さの鍵を握るのは、太平洋高気圧とチベット高気圧です。

今夏の気圧配置の特徴

(1)太平洋高気圧:勢力の強まるエリアがやや北に偏りやすい
 今年は太平洋高気圧の強まるタイミングが平年よりもやや早く、各地で夏の到来が早いのが特徴です。まだ梅雨明けしていない東北北部も、平年(728日)より早く梅雨明けする見込みです。
 今夏は、7月下旬と8月下旬~9月上旬にフィリピン近海で積乱雲が発生しやすい影響で、その北側に当たる日本付近では下降気流が発生し、太平洋高気圧の勢力を強めます。平年に比べると北への張り出しが強く、9月になっても太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強い状態が続くため、西・東日本の広範囲で残暑が厳しくなりそうです。
 一方、8月上旬~中旬は、太平洋高気圧の勢力が弱まり、暑さは少し収まる予想です。また、9月中旬以降は、少しずつ秋らしくなっていく見込みです。

(2)チベット高気圧:日本付近への張り出しが強い
 今夏は、太平洋高気圧が強まる同時期に、チベット高気圧も勢力を強めて日本付近を覆う見通しです。チベット高気圧とは、今のこの時期に、チベット付近を中心に広範囲に広がる上空の高気圧です。太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うので、チベット高気圧が日本付近まで張り出すと、上空で重なり合う“ダブル高気圧”となります。非常に背の高い一つの高気圧のようになり、ますます勢力が強まります。
 今夏は、この2つの高気圧の張り出しが重なったタイミングが“猛暑”のピークとなる予想です。

本予報は718日時点のものです。最新の見解はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェザーニュースウェブサイトの長期見解(https://weathernews.jp/s/opinion/)からご確認ください。

エリアごとの見解

エリア

7月下旬~9月の気温
(平年との比較)

7月下旬~9月の猛暑見解

北日本

【北海道】
平年並か高い

【東北】
平年より高い

 7月下旬の気温は、平年より高い予想です。北海道は天気が周期変化し、晴れの日を中心に暑く感じられます。東北は夏空の広がる日が多いものの、上空の寒気の影響でニワカ雨や急な雷雨が心配です。

 8月の気温は、東北では平年より高い、北海道は平年並の予想です。高気圧に覆われ、晴れた日は厳しい暑さとなります。屋外のレジャーやイベントは熱中症対策が欠かせません。一方、雲が広がりやすい時期もあり、暑さが少し和らぐタイミングがありそうです。

 9月の気温は、北海道、東北ともに平年並か高い見通しです。特に前半は湿った南寄りの風が流れ込みやすく、台風の影響を受ける可能性もあり、蒸し暑い日が多い予想です。月が変わっても油断せずに万全の熱中症対策を行ってください。後半は天気が次第に周期変化になり、朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。

東日本

平年より高い

 7月いっぱいは晴れて夏空の広がる日が多く、気温は平年より高い予想です。内陸ほど気温が上がりやすいため、この暑さにより関東甲信の山沿いを中心にゲリラ豪雨にも注意が必要です。

 8月の気温は平年より高い予想です。特に下旬は、太平洋高気圧が強まる傾向にあり、9月上旬にかけて猛暑のピークとなります。屋内外問わず熱中症対策が欠かせません。太平洋高気圧の張り出しが弱まるタイミングでは、猛暑は一旦落ち着きますが、その分、市街地を含めた広い範囲でゲリラ豪雨に注意が必要です。

 9月の気温は、平年並か高い見通しです。前半は残暑が厳しく、台風の影響を受ける可能性もあり、蒸し暑い日が続く時期があります。後半は、カラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。

西日本

【九州南部・高知県】
平年並か高い

【その他】
平年より高い

 7月いっぱいは猛暑のピークとなり、気温は平年より高い予想です。晴れの日が多く、ムシムシとした暑さになるため、豪雨被災地でのボランティア活動や復旧作業、避難生活では、熱中症に警戒が必要です。また、九州南部や四国の太平洋側を中心に、湿った空気の影響でゲリラ豪雨が発生する日もあります。被災したエリアでは、通常より少ない雨量でも浸水や土砂崩れなど災害につながるケースがあるため、雨の最新見解と自治体情報を随時ご確認ください。

 8月の気温は平年より高い予想です。特に下旬は、太平洋高気圧が強まる傾向にあり、9月上旬にかけて猛暑のピークとなります。厳しい残暑が続くため、屋内外問わず熱中症対策が欠かせません。太平洋高気圧の張り出しが弱まるタイミングでは、猛暑は一旦落ち着きます。その分、市街地を含めた広い範囲でゲリラ豪雨に注意が必要です。また、太平洋側では、湿った空気の影響でニワカ雨や急な雷雨の起こりやすい時期があるため、屋外作業中は空の変化に注意が必要です。

 9月の気温は、平年並の見通しです。前半は残暑が厳しく、台風の影響を受ける可能性もあり、蒸し暑い日が続く時期があります。月が変わっても油断せずに万全の熱中症対策をおこなってください。後半は、カラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。

沖縄

平年並

 7月下旬の気温は、平年並か低い予想です。台風の影響を受ける可能性があるため、最新の台風見解を随時ご確認ください。

 8月の気温は平年並の予想です。前半は太平洋高気圧の勢力が強く、日差しの照りつける暑い日が多くなります。一方、後半は台風や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、蒸し暑い日が多い予想です。昼間は厳しい暑さとなり、朝晩も気温が下がらず寝苦しい日が続く可能性があるため、こまめな水分・塩分補給をおこなってください。

 9月の気温は平年並の見通しで、前半は台風や湿った空気の影響で蒸し暑い日が続きます。後半になると、高気圧に覆われて晴れる日が多くなり、段々と暑さは落ち着いていく予想です。

本見解の対象期間は7月下旬~9月としています。

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