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第三回花粉飛散傾向を発表!花粉観測機「ポールンロボ」がスギ花粉の飛散を検知

【速報・第三回花粉飛散傾向】1都12県で花粉シーズン開始、東京は昨年より8日早い飛散

〜1時間ごとのピンポイント飛散予報や臨時の大量飛散情報をアプリでお届け〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、27日までに東京都を含む関東全域、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県の112県で基準を超える花粉の飛散が観測され、今後も飛散が徐々に増える見込みであることから、当該の都県で花粉シーズンに突入したことを発表しました。東京都は寒気の影響を受けた昨年より8日早く、平年(2009年~2018年平均)より3日遅い開始となりました。
 今月中旬以降、近畿や東海など西・東日本の広範囲で花粉シーズンのエリアが拡大しそうです。今シーズンは東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるため、油断せず対策が必要です。
 スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」では、日本最大級の観測網で花粉をリアルタイムに監視し、飛散開始や大量飛散情報を随時お届けします。また、1時間ごとのピンポイント花粉飛散予報など、どこよりもきめ細かい花粉コンテンツを提供し、花粉症でお困りの方をサポートしていきます。

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https://weathernews.jp/s/pollen/

東京など112県で花粉シーズンに突入

※クリックすると拡大します

 7日までに花粉観測機「ポールンロボ」によって、東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県で基準(「ポールンロボ」の3割以上が110個以上を2日観測)を超える花粉飛散量が観測され、今後も飛散が徐々に増える見通しであることや、ウェザーニュース会員からの花粉症の症状報告でも“つらい”や “ややつらい”の回答が増加していることを総合して、花粉シーズンに突入したことを発表しました。
 花粉シーズンの開始時期は、各地とも昨年よりも早く、東京都では「昨年より8日早く、平年より3日遅い」花粉シーズンの開始となりました。
 スギの雄花は暖かくなると花粉を飛ばし始めます。今冬は断続的に寒気が流れ込んだものの長く居座ることはなく、期間を通してみると暖かい日が多くなりました。131日は関東平野部でも雪の降る寒さとなりましたが、2月に入り暖気が流れ込んだことで、23日は九州で4月上旬並、4日は関東で4月中旬~下旬並の気温となり、7日も15前後まで気温が上がったため、スギの雄花が開き、スギ花粉の飛散シーズンに突入したものと考えられます。

飛散開始予想:今月中旬以降、西・東日本でさらに花粉エリア拡大へ

※クリックすると拡大します

 昨シーズンは強い寒気の影響で飛散開始が遅れましたが、今年の2月後半から3月の気温は平年並かやや高い予想です。このため、平年並の今月中旬には近畿や東海など西・東日本の広範囲で花粉シーズンに入るとみています。その後、北陸や東北南部でも2月下旬から、東北北部でも3月上旬には花粉の飛散が始まる見込みです。
 飛散シーズン開始前から少しずつ花粉が飛び始めており、24日~5日に実施した調査では、全国の37%の方が微量の花粉を感じていることがわかりました(※)。まだ花粉シーズンに入っていない地域の方も、早めに花粉対策を始めることをおすすめします。

調査方法:アプリ「ウェザーニュースタッチ」の利用者に「花粉感じてる?」と質問し、“花粉症ではない”“感じない”“ちょっと感じる”“けっこう感じる”から選択回答いただきました(調査日:24日~5日、回答数:9,961、北海道・沖縄を除く)。

飛散ピーク予想:西・東日本のスギ花粉は2月下旬~3月中旬、ヒノキ花粉は3月下旬~4月中旬

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 花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化します。スギ花粉の飛散ピークは、西・東日本の広範囲で2月下旬~3月中旬、東北では3月中旬~4月上旬の予想です。3月が終わりに近づくとスギ花粉のピークは越え、代わって西日本からヒノキ花粉が増えていきます。
 太平洋側のエリアでは概ね3月下旬~4月上旬、日本海側のエリアでは4月上旬~中旬にヒノキの花粉飛散量がピークとなる予想です。 
 また、シラカバ花粉が飛散する北海道では、道南・道央はゴールデンウィーク前後、道北・道東は5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。

飛散量予想:東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れ

※クリックすると拡大します

 花粉飛散量は、西日本の一部で平年をやや下回る地域もありますが、全国的に平年並か、平年より多い予想です。全国平均では平年の6割増となり、特に、東日本を中心に予想飛散量が平年の1.53倍になるとみています。
 また、全国的に花粉飛散量が少なかった2018年と比べても、北海道を除いて花粉飛散量はほとんどの地域で多くなり、全国平均では2018年の2.7倍となる予想です。東日本を中心に、6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるため、ここ数年、花粉症の症状が軽かった方も油断せず、2019年シーズンはしっかり対策を行ってください。

都道府県ごとの花粉飛散傾向

エリア

都道府県

花粉飛散量(2018年比:倍)

花粉飛散量(平年比:倍)

花粉シーズン開始予想

花粉シーズン終了予想

2018年の花粉シーズン開始日

平年の花粉シーズン開始日

北海道

北海道

0.82

1.13

4月下旬

6月中旬

4/21

4/28

東 北

青森県

1.67

1.13

3月上旬

5月上旬

3/17

3/8

岩手県

1.44

1.06

3月上旬

5月上旬

3/11

3/3

秋田県

1.51

1.01

3月上旬

5月上旬

3/17

3/10

宮城県

2.57

1.57

2月下旬

5月上旬

3/10

2/24

山形県

1.81

1.16

3月上旬

5月上旬

3/13

3/1

福島県

2.34

1.75

2月下旬

5月上旬

3/3

2/22

関 東

茨城県

1.69

1.14

2/7

5月上旬

2/15

2/5

栃木県

5.66

2.58

2/7

5月上旬

2/19

2/7

群馬県

6.83

2.29

2/7

5月上旬

2/15

2/5

埼玉県

4.82

3.11

2/7

5月上旬

2/14

2/4

千葉県

3.22

1.60

2/7

5月上旬

2/15

2/5

東京都

4.26

2.35

2/7

5月上旬

2/15

2/4

神奈川県

5.64

2.29

2/7

5月上旬

2/14

2/4

中 部

山梨県

3.40

2.43

2月中旬

5月上旬

2/26

2/12

長野県

2.31

1.71

2月中旬

5月上旬

3/11

2/23

新潟県

2.29

1.97

2月下旬

5月上旬

3/11

2/27

富山県

3.61

1.63

2月下旬

5月上旬

3/11

2/26

石川県

4.18

1.93

2月下旬

5月上旬

3/11

2/25

福井県

2.07

1.88

2月下旬

5月上旬

3/10

2/25

静岡県

3.88

1.23

2月上旬

5月上旬

2/15

2/11

愛知県

5.47

1.94

2月中旬

5月上旬

2/24

2/16

岐阜県

1.84

1.48

2月中旬

5月上旬

3/3

2/20

三重県

4.10

1.22

2月中旬

5月上旬

2/23

2/17

近 畿

滋賀県

1.38

1.52

2月中旬

5月上旬

3/2

2/22

京都府

2.25

1.83

2月中旬

5月上旬

3/2

2/21

大阪府

6.67

1.83

2月中旬

5月上旬

3/1

2/20

兵庫県

3.26

1.97

2月中旬

5月上旬

3/3

2/20

奈良県

2.04

1.11

2月中旬

5月上旬

3/3

2/18

和歌山県

6.13

1.70

2月中旬

5月上旬

3/1

2/18

中国
四国

岡山県

1.51

1.29

2月中旬

5月上旬

2/27

2/20

広島県

1.57

1.50

2月中旬

5月上旬

2/27

2/19

鳥取県

9.25

1.32

2月中旬

5月上旬

3/4

2/21

島根県

7.41

1.46

2月中旬

5月上旬

3/3

2/22

山口県

5.08

1.30

2/7

5月上旬

2/28

2/17

徳島県

2.34

0.63

2月中旬

5月上旬

3/1

2/19

香川県

3.80

1.46

2月中旬

5月上旬

3/1

2/17

愛媛県

3.38

1.21

2月中旬

5月上旬

2/28

2/19

高知県

3.96

0.86

2月中旬

5月上旬

3/3

2/18

九 州

福岡県

1.12

1.37

2/7

5月上旬

2/26

2/14

佐賀県

1.13

1.45

2/7

5月上旬

2/28

2/18

長崎県

3.13

1.48

2/7

5月上旬

2/24

2/14

大分県

1.08

1.54

2/7

5月上旬

2/28

2/14

熊本県

2.51

1.16

2/7

5月上旬

2/28

2/18

宮崎県

1.98

0.77

2月中旬

5月上旬

2/24

2/12

鹿児島県

2.75

1.06

2月中旬

5月上旬

2/23

2/12

全 国

2.72

1.65

花粉シーズン開始や飛散開始予想日は各都道府県に設置している花粉観測機「ポールンロボ」のうち、3割以上が110個以上を観測した日(2日以上)を基準とし、ウェザーニュース会員からの症状報告も参考にしています
花粉飛散量の平年値:2009年~2018年の10年平均飛散量

参考情報:きめ細かい花粉飛散予報で万全の対策を

「花粉対策アラーム」サンプル

 スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「花粉Ch.」では、花粉飛散量や天気、風の予報を時系列で一覧できる1時間ごとのピンポイント花粉飛散予報や、花粉観測機「ポールンロボ」が観測したリアルタイムの花粉飛散量を無料でチェックできます。
 そのほか「花粉対策アラーム」では、その日の予想飛散量や花粉シーズンの開始・ピークをスマホにプッシュ通知でお届けします。大量飛散時には臨時で最新見解をお知らせしますので、今のうちにぜひご登録ください。

参考情報:ウェザーニューズの花粉飛散傾向の予想手法と花粉観測網

 ウェザーニューズの花粉飛散傾向の予想は、過去の花粉飛散量と前年夏の天候やエリア別の飛散傾向、また、全国各地のウェザーニュース会員と調査した雄花の生育状況を分析した結果です。

日本最大級の花粉観測網を展開

観測データは、アプリ「ウェザーニュースタッチ」の「花粉Ch.」で無料公開

 ウェザーニューズでは、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、ユーザー参加型の取り組み「花粉プロジェクト」を2005年以降、毎年実施しています。
 「花粉プロジェクト」では、全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、花粉センサーで自動観測します。一方、一般的な花粉観測方法では、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」が主流となっていますが、観測して定期的に情報を公開しているのは病院や自治体が中心で観測地点数が限られており、そもそも観測情報がない県もあります。
 ウェザーニューズでは、日本最大級の花粉観測網を展開し、これまで得られた観測データを加味して予測を行なっています。

全国各地から寄せられる「雄花リポート」の分析
 花粉飛散傾向には、気象条件や年ごとの飛散量傾向の他に、ウェザーニュース会員とともに雄花の生育状況を調査する「雄花リポート」の分析結果も含まれています。
 ウェザーニューズは、毎日届く約18万件の天気報告を予報精度の向上やコンテンツの充実に活用するなど、世界でも他に例をみないユーザーコミュニティを実現しています。花粉についても、観測データだけでなく、現地から寄せられるより多くの情報を反映し、精度の高い花粉飛散予報の提供を目指します。

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