TOP > NEWS > 2019

ニュース

「第九回桜開花予想」、700か所の見頃情報をアプリ「ウェザーニュースタッチ」で公開

【第九回桜開花予想】開花前線は東北を北上中!青森・弘前公園は21日開花、GW前半に満開へ

〜明日10日(水)は花を散らせる雨風、西・東日本の桜はいよいよ見納めに〜

モバイル/インターネット >

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、44日~6日にウェザーニュース会員と共に「全国つぼみ調査」を実施し、「第九回桜開花予想」を発表しました。北日本の桜の開花時期は、例年並(過去5年平均)となるところが多い予想です。
 北日本のつぼみの生長は、先週後半の暖かさで遅れを挽回したものの、今週中頃は冷え込むため、一時的に生長スピードが緩む見通しです。このため、開花直前の山形県や東北北部の名所では、開花予想日を前回(42日)の発表より1日~2日遅らせました。
 すでに咲いている桜はいよいよ見納めです。明日10日(水)は各地で雨や風が強まり、満開を迎えてから時間の経っている桜はこのタイミングで散ってしまう可能性があるため、夜桜見物は今夜がラストチャンスとなります。
 本開花予想は、「全国つぼみ調査」の836通の報告、「さくらプロジェクト」の参加者の報告、今後の気象予測をもとに算出しています。全国の桜名所700か所の最新見解は、アプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』からご覧いただけます。なお、最終回となる「第十回桜開花予想」は416日(火)に発表予定です。
本プレスリリースにおける開花時期の“例年”とは、20142018年の過去5年の平均で算出しています。

<ポイント>
1. 西・東日本は見頃終盤!10日(水)は雨風が強まるため、夜桜見物は9日(火)夜がラストチャンス
2. 開花予想:今週中頃は冷え込む予想。開花間近の山形県・東北北部の開花予想日を1日~2日遅らせた
3. 北日本の開花は例年並の予想、青森・弘前公園は21日開花、GW前半に満開へ

第九回桜開花予想の一般向けサイト
ウェブサイト「第九回桜開花予想」
https://weathernews.jp/s/topics/201904/090105/

桜名所700か所の見頃予想はこちら
ウェザーニュースサイト「さくらCh.
https://weathernews.jp/s/sakura/

2019年「第九回桜開花予想」
<北日本は例年並の開花、開花前線はいよいよ東北北部へ>

名所の桜開花予想
主要都市の桜開花予想

 桜の開花前線は、東北南部を北上し始めています。「全国つぼみ調査」では、北日本のつぼみが順調に生長している様子が伺えました。北日本の桜の開花は例年並となる見通しです。
 開花の近い東北北部では、今週は寒の戻りがあり、つぼみの成長が足踏みします。ただ、その後は天気が周期変化し、晴れて気温の上がる日もある見込みです。期間を通してみると気温は平年よりも高くなり、開花に向けてつぼみの生長が順調に進むとみています。 北上展勝地(岩手県)では16日、弘前公園(青森県)では21日に開花を迎える予想です。その後、東北南部では4月中旬、東北北部では4月下旬から、満開の桜を楽しめそうです。
 北海道でも、順調につぼみの生長が進む見込みです。五稜郭公園(函館市)では26日に開花を迎えた後、30日に満開となり、GWは見頃の桜の下でお花見を楽しめそうです。

 

北日本

開花時期

例年並

開花に影響する時期の気温傾向

4月:平年より高い
5月:平年並

<西・東日本は見頃終盤、10日は花を散らせる雨風に>

 319日に舞鶴公園(福岡県)からスタートした今年の桜の開花は例年並となり、開花の早かった昨年と比較すると遅く、一週間程度遅くなったところもありました。先週、西・東日本では次々と満開を迎えました。ただ、開花の早かった桜は散り始めているものもあり、今年の桜シーズンも終盤に差し掛かっています。
 ソメイヨシノは、散り始める頃になると花の中心部が緑から赤色に変化します。ウェザーニュース会員の方と花の中心の色を調査(※)したところ、近畿は8割、北陸+長野県は4割、関東北部でも7割の桜に花の散るサインが現れていました。
 今週は西・東日本で太平洋側ほど晴れてお出かけ日和となるものの、明日10日は低気圧が通過する影響で西・東日本を中心に雨が降り、風が強まります。そのため、花の散るサインが出ている地域や、すでに桜吹雪を迎えているところでは、一気に葉桜になる可能性があります。また、まだ見頃を迎えていないところでは寒気の影響で気温が上がりにくく、桜がきれいに咲き揃わずに、満開期間が短くなってしまう恐れがあります。
 一方、開花を迎えたばかりの高遠城址公園(長野県)や新潟県立鳥屋野潟公園(新潟県)では、雨風の影響は小さい見込みです。14日前後に満開を迎える予想で、これから見頃の桜を楽しめそうです。
調査:48日に「桜の花の中心の色は?」と質問し、“ピンク”“緑”から回答いただきました。回答者数:近畿・北陸甲信・関東北部の636名。

※“開花シーズン”などの定義について
「さくらプロジェクト」でウェザーニュース会員が見守る約1万本の桜の生長状況をもとに、以下のように定義しています。
・開花シーズン:2割が開花した日
・見頃シーズン:9割が開花、3割が満開を迎えた日
・桜吹雪シーズン:散り始め+葉桜の割合が、満開+もうすぐ満開の桜の割合を上回った日
・葉桜シーズン:葉桜の割合が、散り始めの桜の割合を上回った日

<「全国つぼみ調査」による全国の桜の生長状況>

 44日~6日に実施した全国836本の桜(うちソメイヨシノ439本)の「全国つぼみ調査」(※)の結果、現在のつぼみの生長は、昨年、例年より遅いペースで進んでいることがわかりました。
 先週は季節外れの寒気の影響で、北日本では冷たい雨や雪が続き、気温も平年を下回り氷点下となる日がありました。甲信でも気温の低い日があり、つぼみの生長が足踏みし、昨年、例年と比べて緩かな生長となりました。ただ、先週後半は春の暖かさが戻り、生長が加速したとみています。
 東北北部では「先がピンクに」以上のつぼみの報告が届き始め、北海道でも「先が黄色に」以上が増加しました。東北南部や北陸では開花を迎えた桜も現れています。甲信では、先週後半の暖かさもあり、前回(328日~30日)に実施した調査から「先がピンクに」以上が大きく増えました。寒さに負けずつぼみの生長は着実に進んでいるようです。

全国の桜の生長状況

「全国つぼみ調査」について
 ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、毎週木曜日~土曜日に全国のウェザーニュース会員と共に「全国つぼみ調査」を実施しています。本調査では、つぼみの生長を7段階(“まだ小さく硬い”“先が黄色に”“先が緑に”“半分以上が緑に”“先がピンクに”“花びらが見えた”“花の軸が伸びきった”)で写真と共に報告いただきます。つぼみの現在の状態を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。本調査結果を加味した最新の開花予想は、翌週火曜日に発表します。

つぼみの生長ランク

<前回(42日)発表の桜開花予想との相違点>

開花間近の山形県・東北北部の開花予想日を1日~2日遅らせました。週中頃に気温が下がるため、つぼみの生長がペースダウンするとみています。

名所の桜開花予想

全国700か所の名所の開花予想は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイト「ウェザーニュース」の「さくらCh.」(https://weathernews.jp/s/sakura/)からご覧いただけます。以下の表は一部をピックアップしたものです。

エリア

都道
府県

スポット名

開花日
(1輪)

五分咲き日

満開
開始日

桜吹雪
開始日

昨年の
開花日

例年の
開花日

北海道

北海道

五稜郭公園

4/26

4/29

4/30

5/5

4/25

4/25

二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)

5/1

5/3

5/4

5/7

4/30

4/30

東北

青森県

弘前公園

4/21

4/25

4/27

5/1

4/20

4/19

岩手県

北上展勝地

4/16

4/20

4/24

4/28

4/13

4/14

宮城県

白石川堤一目千本桜

4/4(開花)

4/7

4/9

4/15

3/31

4/4

秋田県

桧木内川堤のソメイヨシノ

4/22

4/24

4/25

4/30

4/22

4/21

山形県

霞城公園

4/12

4/16

4/18

4/22

4/5

4/10

福島県

開成山公園

4/7(開花)

4/11

4/13

4/19

4/2

4/6

関東

茨城県

平和通り

3/26(開花)

4/3

4/7

4/13

3/26

3/30

栃木県

八幡山公園

3/29(開花)

4/4

4/6

4/12

3/28

3/30

群馬県

前橋公園

3/28(開花)

4/4

4/7

4/11

3/25

3/27

埼玉県

幸手権現堂桜堤
(県営権現堂公園)

3/26(開花)

3/30

4/5

4/12

3/23

3/25

千葉県

千葉公園

3/23(開花)

3/29

3/29

4/8

3/19

3/24

東京都

上野恩賜公園

3/22(開花)

3/27

3/28

4/7

3/19

3/22

靖国神社

3/21(開花)

3/27

3/27

4/8

3/17

3/21

神奈川県

三溪園

3/23(開花)

3/29

4/3

4/12

3/20

3/24

中部

山梨県

大法師公園

3/27(開花)

3/31

4/3

4/11

3/26

3/28

新潟県

新潟県立鳥屋野潟公園

4/7(開花)

4/12

4/14

4/19

4/3

4/4

富山県

松川公園

3/25(開花)

4/5

4/6

4/12

3/28

3/31

石川県

特別名勝兼六園

4/2(開花)

4/6

4/7

4/13

3/30

4/2

福井県

足羽山公園

3/29(開花)

4/3

4/6

4/13

3/30

4/1

長野県

高遠城址公園
(タカトオコヒガンザクラ)

4/6(開花)

4/13

4/15

4/21

4/1

4/5

岐阜県

新境川堤

3/25(開花)

3/29

4/2

4/8

3/23

3/25

静岡県

駿府城公園

3/26(開花)

4/1

4/6

4/12

3/20

3/24

愛知県

鶴舞公園

3/22(開花)

3/28

4/2

4/9

3/19

3/25

三重県

津偕楽公園

3/28(開花)

4/1

4/4

4/9

3/26

3/28

近畿

滋賀県

彦根城

3/31(開花)

4/7

4/8

4/13

3/27

3/31

京都府

嵐山

3/29(開花)

4/5

4/8

4/12

3/26

3/29

大阪府

大阪城公園

3/27(開花)

3/31

4/4

4/10

3/20

3/25

兵庫県

姫路城

3/29(開花)

4/4

4/6

4/13

3/25

3/27

奈良県

郡山城跡

3/28(開花)

4/2

4/5

4/11

3/24

3/27

和歌山県

和歌山城

3/25(開花)

3/29

4/1

4/10

3/21

3/25

中国

四国

鳥取県

打吹公園

3/26(開花)

3/30

3/31

4/8

3/25

3/28

島根県

松江城山公園

3/27(開花)

4/1

4/3

4/11

3/27

3/28

岡山県

岡山後楽園

3/26(開花)

4/1

4/2

4/10

3/24

3/26

広島県

平和記念公園

3/24(開花)

3/30

4/1

4/8

3/23

3/25

山口県

香山公園

3/25(開花)

3/31

3/31

4/10

3/26

3/27

徳島県

眉山公園

3/28(開花)

4/1

4/3

4/8

3/26

3/28

香川県

特別名勝栗林公園

3/26(開花)

4/1

4/4

4/11

3/24

3/26

愛媛県

松山城山公園

3/25(開花)

3/29

3/31

4/8

3/20

3/26

高知県

高知公園

3/22(開花)

3/29

3/29

4/7

3/15

3/21

九州

福岡県

舞鶴公園

3/19(開花)

3/29

3/30

4/4

3/18

3/21

佐賀県

神野公園

3/25(開花)

3/29

4/1

4/8

3/20

3/23

長崎県

立山公園

3/21(開花)

3/29

3/31

4/10

3/16

3/23

熊本県

熊本城

3/23(開花)

3/26

3/29

4/6

3/18

3/22

大分県

平和市民公園

3/25(開花)

4/1

4/4

4/8

3/23

3/26

宮崎県

西都原古墳群

3/25(開花)

3/29

3/31

4/5

3/16

3/24

鹿児島県

甲突川河畔

3/29(開花)

4/8

4/9

4/12

3/19

3/27

開花した名所は“開花日(開花)”と表記しています。
今年の4/8以前の日付は、実際の五分咲き日・満開開始日を掲載しています。


全国の主要都市の開花予想(ソメイヨシノ)

 

開花予想日

昨年の開花日

例年の開花日

例年比

満開予想日

例年の満開日

北海道

函館市

4/26

4/25

4/25

例年並

4/30

4/28

札幌市

4/27

4/26

4/26

例年並

5/1

4/30

旭川市

5/1

4/30

5/1

例年並

5/3

5/3

稚内市

5/10

5/11

5/9

例年並

5/14

5/11

帯広市

4/29

4/27

4/28

例年並

5/3

4/30

釧路市

5/11

5/12

5/10

例年並

5/16

5/13

網走市

5/4

5/2

5/4

例年並

5/8

5/7

東北

青森市

4/19

4/19

4/17

例年並

4/24

4/21

盛岡市

4/14

4/12

4/12

例年並

4/21

4/20

秋田市

4/16

4/17

4/15

例年並

4/21

4/19

山形市

4/12

4/4

4/9

やや遅い

4/17

4/14

仙台市

4/5(開花)

3/30

4/3

例年並

4/10

4/8

福島市

4/5(開花)

3/30

4/3

例年並

4/8

4/7

中部
(日本海側)

新潟市

4/7(開花)

4/3

4/4

やや遅い

4/12

4/9

長野市

4/10

4/2

4/6

やや遅い

4/14

4/10

富山市

3/25(開花)

3/27

3/31

早い

4/5

4/3

金沢市

4/1(開花)

3/29

3/31

例年並

4/6

4/5

福井市

3/28(開花)

3/29

3/30

例年並

4/5

4/3

関東

宇都宮市

3/27(開花)

3/26

3/29

例年並

4/4

4/3

前橋市

3/27(開花)

3/25

3/27

例年並

4/7

4/1

水戸市

3/27(開花)

3/25

3/29

例年並

4/5

4/3

東京23区

3/21(開花)

3/17

3/21

例年並

3/28

3/30

横浜市

3/22(開花)

3/19

3/23

例年並

4/1

3/31

千葉市

3/21(開花)

3/19

3/23

例年並

3/29

4/1

さいたま市

3/22(開花)

3/20

3/23

例年並

3/28

3/31

中部
(太平洋側)

甲府市

3/26(開花)

3/23

3/25

例年並

4/2

4/1

静岡市

3/26(開花)

3/18

3/23

やや遅い

4/4

3/31

岐阜市

3/22(開花)

3/19

3/22

例年並

4/2

3/30

名古屋市

3/22(開花)

3/19

3/22

例年並

4/1

3/31

津市

3/28(開花)

3/26

3/28

例年並

4/4

4/2

近畿

大阪市

3/26(開花)

3/20

3/24

例年並

4/3

3/31

京都市

3/27(開花)

3/22

3/26

例年並

4/5

4/1

奈良市

3/29(開花)

3/24

3/27

例年並

4/5

4/1

和歌山市

3/25(開花)

3/20

3/24

例年並

4/1

3/31

神戸市

3/27(開花)

3/23

3/27

例年並

4/6

4/2

大津市

3/28(開花)

3/26

3/29

例年並

4/5

4/3

中国

鳥取市

3/26(開花)

3/25

3/27

例年並

4/4

4/1

岡山市

3/26(開花)

3/24

3/26

例年並

4/2

4/1

松江市

3/25(開花)

3/26

3/27

例年並

4/1

4/1

広島市

3/22(開花)

3/22

3/23

例年並

3/31

3/31

山口市

3/25(開花)

3/26

3/26

例年並

3/31

4/1

四国

高知市

3/22(開花)

3/15

3/21

例年並

3/29

3/29

松山市

3/22(開花)

3/19

3/24

例年並

3/31

3/31

高松市

3/26(開花)

3/24

3/25

例年並

4/4

4/1

徳島市

3/28(開花)

3/23

3/25

やや遅い

4/2

3/31

九州

福岡市

3/19(開花)

3/18

3/20

例年並

3/29

3/29

佐賀市

3/22(開花)

3/20

3/22

例年並

3/29

3/29

長崎市

3/20(開花)

3/16

3/22

例年並

3/31

3/30

大分市

3/24(開花)

3/23

3/25

例年並

4/4

4/1

熊本市

3/23(開花)

3/17

3/21

例年並

3/29

3/29

宮崎市

3/22(開花)

3/16

3/22

例年並

4/1

3/31

鹿児島市

3/20(開花)

3/16

3/22

例年並

3/30

3/29

北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなどソメイヨシノ以外も含んでいます。 
開花日はその都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日を記載しています。(気象庁の気象官署とは異なります)
開花した都市は“開花日(開花)”と表記しています。今年の4/8以前の日付は、実際の満開開始日を掲載しています。


各エリアの桜開花予想

※クリックすると拡大します

五稜郭公園は26日開花の予想!札幌市や道南はGW中頃に見頃に

 今年は例年並の開花となるところが多い見込みです。「全国つぼみ調査」では、まだ小さく硬いつぼみが多いものの、先が黄色や緑に変化したつぼみが増加しており、順調につぼみが生長し始めていることがわかりました。
 4月は天気が周期変化して寒暖差が大きくなりますが、晴れて気温が上昇する日があり、5月にかけての気温は平年並か平年よりも高くなる見込みです。開花時期に当たる4月下旬〜5月上旬の気温傾向が変化すると、開花予想日が数日遅れる可能性がありますが、桜の開花は例年並、昨年並となる予想です。
 北海道には4月下旬に開花前線が上陸し、五稜郭公園(函館市)は26日に、札幌市は27日に咲き始める予想です。開花から数日後には満開を迎え、GW中頃から見頃の桜を楽しめそうです。その後、5月中旬にかけて道北や道東エリアへと桜の開花が広がっていきます。

 

※クリックすると拡大します

開花前線北上中!弘前公園は21日開花へ

 白石川堤一目千本桜(宮城県)は4日に開花を迎え、東北の一部でも開花が見られ始めました。7日に開花した開成山公園(福島県)では13日に満開を迎えるなど、今週末から満開の桜を楽しめるところがある見込みです。今週は寒暖の変化があるため、気温があまり上がらない日や夜桜見物の際は防寒グッズがあると良さそうです。
 その他のまだ開花をしていない桜は、例年並の開花となる見込みです。「全国つぼみ調査」では、開花に向けてつぼみの生長が順調に進んでいることがわかりました。東北北部でも先がピンクに変化したつぼみが現れ始め、開花の準備を進めていることが伺えました。
 この先は天気が周期変化して、寒暖の変化が大きくなります。今週は寒の戻りがあり、桜の生長が足踏みするものの、4月の気温は平年よりも高くなります。このため、つぼみは順調に生長し、桜の開花は例年並となる予想です。
 霞城公園(山形県)では12日、北上展勝地(岩手県)では16日に開花を迎えます。弘前公園(青森県)は21日に開花し、27日に満開を迎えるため、GWは早めのお花見がおすすめです。

 

熊谷桜堤・4月7日
撮影:「七星璃桜☆Nanase.rio」さん

関東の夜桜見物は今夜がラスト!10日は花を散らせる雨風に

 関東南部では見頃のところが多くなっています。ただ、上野公園(東京都)や千葉公園(千葉県)などではすでに桜吹雪が始まっており、そろそろ見頃は終盤に差し掛かっています。3日に満開を迎えた三渓園(神奈川県)でも12日に桜吹雪を迎える予想で、今週がお花見のラストチャンスです。明日10日は低気圧の影響で雨が降り、風が強まります。そのため、予想よりも早く桜が散ってしまい、見頃を終えてしまうところがあるかもしれません。平成最後の桜の見納めは出来るだけ早めが良さそうです。
 平和通り(茨城県)や八幡山公園(栃木県)など、満開を迎えたばかりの関東北部の桜も、雨風によって見頃が短くなってしまう可能性があるため、早めのお花見がおすすめです。

※クリックすると拡大します

東海の夜桜見物は今夜がラスト!10日は花を散らせる雨風に

 中部の桜は3月22日に鶴舞公園(愛知県)で開花がスタートし、各地で次々と満開を迎え、見頃となっています。
 今週は各地で満開の桜や桜吹雪を楽しめそうですが、愛知県や岐阜県内などすでに散り始めたところでは、お花見は早めが良さそうです。特に、明日10日は低気圧の通過に伴って各地で雨が降り、風が強まるため、桜が散って見頃を終えてしまうかもしれません。特別名勝兼六園(石川県)や足羽山公園(福井県)など満開を迎えたばかりのところも、雨風によって見頃が短くなってしまう恐れがあります。平成最後の桜を見逃さないようお気をつけください。
 開花を迎えたばかりの高遠城址公園(長野県)や新潟県立鳥屋野潟公園(新潟県)では、今週は寒気の影響で気温が下がり桜の成長が足踏みすることがあるものの、晴れて気温の上がる日もあり生長が進むため、4月14日前後に満開となる予想です。各地、お花見の際は天気予報を確認し、持ち物や服装選びにお役立てください。

 

嵐山・4月7日
撮影:「ぽんぽんやま」さん

嵐山や姫路城も満開!10日は花を散らせる雨風が心配

 近畿の桜は3月25日に和歌山城(和歌山県)で開花した後、次々と満開を迎えています。大阪城公園(大阪府)でも4月4日に満開を迎え、絶好のお花見チャンスとなっています。
 人気の観光地の嵐山(京都府)は4月12日、姫路城(兵庫県)は4月13日に桜吹雪を迎える予想のため、今週いっぱいまで見頃の桜を楽しめそうです。ただ、気温の下がる日もあるので、お花見は暖かい服装がオススメです。
 一方、近畿南部では散り始めた桜も現れ始め、見頃は終盤に差し掛かっています。特に明日10日は低気圧によって雨が降り、風が強まって桜が早めに散ってしまう恐れがあります。各地、桜が散ってしまう前に、平成最後の桜をお楽しみください。

 


参考:ウェザーニューズの桜開花予想の定義
<名所700か所の桜開花予想>

 ウェザーニューズでは、木に“1輪以上”の花が初めて咲いた日を桜の“開花日”と定義しています。また、敷地内に複数の桜の木がある公園などの開花日は、“敷地内の桜の開花(1輪)がピークを迎える日”と定義しており、施設管理者などの判断を基準としています。

<主要都市の桜開花予想>
 同じ地域の桜でも、樹齢や生育環境によって桜の開花日は11本異なります。身近な桜の開花日をより感覚に合った形でお伝えするため、各主要都市の開花日は、エリアを代表するある1本の木の開花日を基準とするのではなく、“その都市ごとの開花(1輪)のピーク開始日”を発表しています。ピーク開始日は、その都市の桜の2割が開花(1輪)する日と定義しています。(気象庁の気象官署とは異なります)

<例年の開花日>
 例年の開花日は、20142018年の過去5年の平均で算出しています。近年の桜の開花日が早まる傾向を反映したためです。なお、例年の開花日と予想開花日の差が±2日の場合は「例年並」、±3日~4日は「やや早い」・「やや遅い」、±5日~6日は「早い」・「遅い」、±7日以上は「非常に早い」・「非常に遅い」と表記しています。

<満開開始日>
 八分咲き以上となった日を満開開始日と定義しています。

<都道府県ごとの桜開花状況マップ>
「さくらプロジェクト」でウェザーニュース会員が見守る約1万本の桜の生長状況をもとに、以下のように定義しています。
・開花シーズン:2割が開花した日
・見頃シーズン:9割が開花、3割が満開を迎えた日
・桜吹雪シーズン:散り始め+葉桜の割合が、満開+もうすぐ満開の桜の割合を上回った日
・葉桜シーズン:葉桜の割合が、散り始めの桜の割合を上回った日

参考:ウェザーニューズの桜開花予想の手法

※クリックすると拡大します

 ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、今シーズンの実況気温・予想気温のデータをもとに開花日を予測しています。
 なお、次回の「全国つぼみ調査」は411日~13日に開催、最終回となる「第十回桜開花予想」は416日発表予定です。

(1) 桜リポートの分析
 ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。2018年の参加者は約1万人にのぼり、

※クリックすると拡大します

当社には昨年までの15年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、11本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。

(2) 全国700か所の桜の名所への取材データ
 ウェザーニューズでは、全国の桜の名所700か所に電話などで独自に取材を行い、桜のつぼみの生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果も統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
 桜の開花予想を算出する際、過去の統計は分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去3050年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 日本最大級の観測網を展開!最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
 桜の開花のタイミングは3月~4月の気温に大きく影響されます。3月~4月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前の全国つぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。また、全国13,000か所の独自観測データも加味して予測を行っています。

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら