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「第五回花粉飛散傾向」を発表!3月末までの総飛散数や症状のつらさを集計

【第五回花粉飛散傾向】広範囲で花粉飛散ピーク終盤、5月上旬までにシーズン終了へ

〜西日本の多い所では例年比約4倍の花粉を観測、症状も例年より重い傾向に〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、3月末までのスギ・ヒノキ花粉の飛散状況と最新見解をまとめた「第五回花粉飛散傾向」を発表しました。独自の花粉観測機「ポールンロボ」で観測した飛散量は、各地で例年に比べて多く、東海以西では2倍~3倍、多い所では約4倍に達し、症状も例年に比べて重く感じた方が多い傾向となりました。現在、広範囲で花粉の飛散ピークを迎えており、九州から関東はヒノキ花粉、東北ではスギ花粉が飛散しています。花粉の飛散は西から徐々に終息し、来週いっぱいでピークを越える見通しです。その後、5月上旬までにほとんどのエリアで花粉の飛散が終了するとみています。
 本発表ならびに花粉の飛散状況、日々の飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェザーニュースウェブサイトから確認できます。なお、花粉飛散量を含めた花粉シーズン全体の振り返りは、6月頃の発表を予定しています。

例年:症状や花粉飛散量の例年は2013年~2017年の5年平均
平年:天候の平年は1981年~2010年の過去30年間の平均

<ポイント>
(1)来週いっぱいでスギ・ヒノキ花粉ピーク越え、5月上旬までに花粉シーズン終了
(2)3月末までの飛散量は各地とも例年より多く、東海以西では23倍、多い所では約4倍に達した
(3)症状も例年より重い傾向。ピーク到来が例年より1週間前後早く、ピーク期間も長かったため?
(4)北海道のシラカバ花粉は4月下旬に飛散開始。GWには飛散が本格化する可能性あり

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スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後「花粉Ch.」にアクセス
または
ウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.
https://weathernews.jp/s/pollen/

第五回花粉飛散傾向
<現在の飛散状況:広範囲で花粉飛散ピーク、九州~関東はヒノキ花粉、東北はスギ花粉が中心>

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 現在、西日本や東海、関東はスギ花粉の飛散がほぼ終了し、ヒノキ花粉が飛散しています。九州から関東ではヒノキ花粉、東北ではスギ花粉の飛散ピークを迎えています。
 北陸ではスギ花粉に代わってヒノキ花粉が飛び始めていますが、北陸や東北で春に飛散するのは主にスギ花粉で、ヒノキ花粉は元々少ない傾向にあります。
 一方、北海道ではまだシラカバ花粉の飛散は始まっていません。

<今後の飛散予想:まもなく花粉ピーク越え!5月上旬に各エリア花粉シーズン終了へ>

 4月後半は周期的に天気が変わり、気温はアップダウンするものの、期間を通してみると平年並になる見込みです。九州から東北における花粉の飛散量は徐々に減少し、来週いっぱいでピークを越えるとみています。その後、5月上旬までにほとんどのエリアで花粉の飛散が終息する見込みです。
 これから花粉シーズンを迎える北海道でも、天気は周期的に変化します。早ければ4月下旬に道南や道央の一部でシラカバ花粉が飛び始める可能性があります。GW中には飛散が本格化する可能性があるため、敏感な方は早めに対策をしておくと安心です。

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全国的に飛散量が多く、西日本の多い所では例年比約4倍の花粉を観測
 ピーク到来が早かったせい?症状も例年より重い傾向に

 ウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」による花粉観測によると、3月末までの花粉飛散量は、九州から東海では例年より多い~非常に多い、関東甲信から東北では例年並~例年よりやや多い結果となりました。東海以西では2倍~3倍、多い所では約4倍の花粉を観測した地域もあり、飛散量の多さが顕著になっています。
 2月、3月ともに平均気温は平年を上回り暖かい日が多かったものの、断続的な寒気の南下や低気圧の通過に伴って雨や雪の日もあり、飛散量が多い日と少ない日が周期的に訪れるメリハリの利いた飛散パターンでした。今年は、2月上旬に関東や九州でスギ花粉の飛散が始まり、2月中旬以降に15を上回る日が増えて西・東日本で本格的な飛散、スギ花粉のピークに至りました。西・東日本におけるスギ花粉の飛散は3月末には終息に向かい、現在はヒノキ花粉が多く飛散しています。東北北部でも3月上旬にはスギ花粉の飛散が始まり、現在も広範囲で本格的な飛散が続いています。

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 今年のスギ花粉は、ほぼ全国的に例年より数日〜1週間前後早く飛散が本格化しました。また、3月中旬は、寒の戻りにより飛散が抑えられた時期があったため、スギ花粉のピーク終了は例年並の時期となり、結果としてピーク期間が長くなりました。
 花粉症の症状は、東日本を中心に例年に比べて重い傾向が顕著となっています。これは、花粉症対策の準備が不十分なまま飛散量が増加し、ピーク期間も長かったため、つらく感じた方が多いのかもしれません。

※症状がつらい人の割合:スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の『花粉Ch.』に2019年2月1日〜3月31日までに花粉症のユーザーから寄せられた症状報告(のべ58,283通)のうち、“非常につらい”“つらい”の回答を合計し、割合で表示

都道府県ごとの花粉飛散量と症状、花粉飛散時期

都道
府県

2/1〜3/31のつらい症状報告の割合(実況)

2/1〜3/31の花粉飛散量(実況)

花粉シーズン開始日

花粉シーズン終了日(予想)

2019年(%)

例年(%)

2019年(個)

例年比(倍)

北海道

4月下旬

6月中旬

青森県

13

9

2286

1.2

3/6

5月上旬

岩手県

34

5

3090

1.5

3/3

5月上旬

秋田県

5

14

1343

1.0

3/2

5月上旬

宮城県

15

14

4067

1.3

2/21

5月上旬

山形県

18

14

2873

1.4

2/24

5月上旬

福島県

16

13

5658

1.3

2/21

5月上旬

茨城県

19

23

5127

0.9

2/7

5月上旬

栃木県

28

19

5391

1.1

2/7

5月上旬

群馬県

25

17

5464

0.9

2/7

5月上旬

埼玉県

28

22

4799

0.9

2/7

5月上旬

千葉県

24

19

3217

1.0

2/7

5月上旬

東京都

24

20

4216

1.2

2/7

5月上旬

神奈川県

23

19

3865

1.1

2/7

5月上旬

山梨県

44

22

5214

1.1

2/17

5月上旬

長野県

22

15

3472

1.1

2/18

5月上旬

新潟県

14

8

3464

1.7

2/24

5月上旬

富山県

10

15

5243

1.8

2/22

5月上旬

石川県

27

20

5517

2.3

2/21

5月上旬

福井県

10

11

5365

2.1

2/21

5月上旬

静岡県

24

18

7391

1.9

2/12

5月上旬

愛知県

26

21

4802

1.9

2/17

5月上旬

岐阜県

24

15

5452

2.3

2/17

5月上旬

三重県

23

20

6357

2.6

2/17

5月上旬

滋賀県

24

22

3336

2.1

2/18

5月上旬

京都府

21

17

2644

1.9

2/18

5月上旬

大阪府

22

18

2789

1.8

2/18

5月上旬

兵庫県

24

17

2855

1.7

2/18

5月上旬

奈良県

17

17

3399

1.7

2/18

5月上旬

和歌山県

18

17

4045

3.1

2/17

5月上旬

岡山県

16

13

2574

1.7

2/18

5月上旬

広島県

18

18

3131

1.5

2/17

5月上旬

鳥取県

9

14

4376

2.8

2/18

5月上旬

島根県

15

15

3118

2.0

2/18

5月上旬

山口県

38

24

5154

2.3

2/7

5月上旬

徳島県

19

16

3201

1.2

2/18

5月上旬

香川県

16

9

3128

2.4

2/17

5月上旬

愛媛県

18

13

5482

3.2

2/12

5月上旬

高知県

9

25

4553

2.2

2/17

5月上旬

福岡県

21

21

4056

1.8

2/7

5月上旬

佐賀県

11

23

5999

3.7

2/7

5月上旬

長崎県

18

18

4530

2.0

2/7

5月上旬

大分県

11

18

7178

2.6

2/7

5月上旬

熊本県

24

14

4411

2.4

2/7

5月上旬

宮崎県

25

17

3480

1.3

2/17

5月上旬

鹿児島県

25

13

3845

2.4

2/17

5月上旬

北海道はまだ飛散開始前。沖縄は目立った花粉の飛散がないため除く
花粉シーズンの定義:周辺の3割以上のポールンロボが花粉10個以上、2日観測した日を「花粉シーズン開始」、周辺の7割以上のポールンロボの観測数が花粉10個以下になった日を「花粉シーズン終了」とする。ウェザーニュース会員からの症状報告も加味している。
今年の4/11以前の日付は、実際の花粉シーズン開始日(速報)。花粉シーズン終了後、飛散経過を考慮した検討を行う。

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