ニュース
ウェザーニューズ、2019年「桜の振り返り調査」の結果を発表
【桜の振り返り調査】開花後の気温が桜の見栄えに影響、関東では4人に3人が「まだら咲き」を実感
〜見頃期間が長くお花見チャンスは増加、お花見回数トップは高知県の2.4回~
モバイル/インターネット > 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、スマホアプリ「ウェザーニュース」(旧「ウェザーニュースタッチ」)を通して「桜の振り返り調査」を実施し、その結果を発表しました(調査期間:西・東日本:4月12日~13日, 4月15日~19日、北日本:5月8日~12日)。全国のべ38,511人の回答をまとめた結果、今年は桜の見頃期間が“長かった”と感じた方が6割を超え、平均お花見回数は1.6回となりました。実際の見頃期間を見てみると、関東・甲信・北陸・西日本で今年は例年よりも見頃期間が長く、上野公園(東京)では見頃期間が例年の2倍近くになりました。
見頃が長かった一方で、「桜の咲き方がまだらだった」という声が多く聞かれ、関東では4人に3人が「まだら咲きしている」と感じていたことがわかりました。理由の一つとして、開花後の寒の戻りが挙げられます。開花前の3月中旬は平年よりも暖かい日が続き、桜のつぼみは順調に開花を迎えたものの、開花後は数度に渡って強い寒気が流れ込んだ影響で、桜の生長は緩やかに進みました。このため、今年は長い期間桜を楽しむことができた一方で、まだらな咲き方になってしまったと考えられます。
本調査結果の詳細は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイトで公開するとともに、今後のサービスに活用していきます。
<ポイント>
・見頃期間が長くお花見チャンスは増加、お花見回数は全国平均1.6回、トップは高知県の2.4回
・開花後の気温が桜の見栄えに影響、長持ちの一方、関東では4人に3人が「まだら咲き」を実感
▼2019年「桜の振り返り調査」はこちら
https://weathernews.jp/s/topics/201905/210145/
◆今年の見頃期間の特徴
~今年は桜が長持ちだった?上野公園では見頃期間が例年の2倍近くに~
今年の桜の見頃期間の特徴を調べるため、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通じて、「見頃の長さどうだった?」と質問し、全国のウェザーニュース会員に“長かった”“例年通り”“短かった”から選択していただきました。全国7,685人の回答を集計した結果、今年は桜の見頃が“長かった”と回答した方が全体の6割を超え、“短かった”と回答した方が6割を超えていた昨年とは対照的な結果となりました。地域別でみると、西日本や東日本では“長かった”という回答が多数派となり、特に関東地方では7割を超える方が“長かった”と感じたことがわかります。一方北日本では、“長かった”と答えた方は少数派で、“短かった”と答えた方が“長かった”と答えた方を上回る結果となりました。
実際の見頃期間の長さを見てみると、東海を除く東日本と西日本で例年よりも長く、関東では例年よりも3日長い見頃期間でした。上野公園(東京)では、例年の見頃期間が5.4日間のところ、今年は10日間と2倍近くの長さとなり、皆さんの感じたように今年は桜の見頃期間が長かったと言えます。
※見頃期間:各都道府県が“見頃シーズン”に入った日から、“桜吹雪シーズン”に入った日までの期間
見頃シーズン:9割が開花、3割が満開を迎えた日
桜吹雪シーズン:散り始め+葉桜の割合が、満開+もうすぐ満開の桜の割合を上回った日
~見頃が長い分、お花見チャンスが増加、平均お花見回数は1.6回~
お花見に行った回数を尋ねてみると、全国平均は1.6回となり、2014年の調査結果、全国平均1.2回よりも0.4回多い結果となりました。都道府県別に見てみると、最も多くお花見に行ったのは高知県で2.4回、次いで山形県が2.2回、佐賀県が2.1回、島根県が2.0回となりました。山形県以外では、例年よりも1~4日見頃期間が長く、見頃期間が長かったことがお花見回数が増えた一つの要因と考えられそうです。山形県の今年の見頃期間は8日間と例年並で、昨年よりも4日少ない日数でしたが、2014年の調査でも2番目にお花見回数が多かったことから、お花見好きな方が多い県と言えるかもしれません。
◆今年の桜のキレイ度は?
~関東では4人に3人がまだら咲きを実感~
今年の桜は長く楽しめたという声がある一方で、「咲き方がまだらだった」という声も多く聞かれました。そこで、今年の桜がまだら咲きだったかどうかを“している”“していない”の2択で回答していただきました。全国6,823人の回答を集計した結果、関東や東海、西日本で“まだら咲きしている”という回答が多数派となり、関東では“まだら咲きしている”と回答した方が75%と、4人に3人がまだら咲きを実感していたことがわかりました。一方東北をはじめ、北陸や甲信では“まだら咲きしていない”と回答した方が多く、地域によって咲き方に差があったことがわかります。
まだら咲きは桜の見栄えにも影響していたようで、「今年の桜はきれいだった?」という質問に、“例年以上にキレイ”“例年並”“あまりキレイではない”の3択で回答していただくと、関東や東海、近畿では“あまりキレイではない”という回答が昨年よりも5~9%増え、10%を超える結果となりました。桜がまだらに咲いたことで、“あまりキレイではない”と感じた方が増えたようです。
◆今年の桜の開花と見頃時期の天気の特徴
~寒の戻りで桜が長持ち、一方でまだらな咲き方に~
3月19日に舞鶴公園(福岡県)からスタートした今年の桜の開花は、開花の早かった昨年と比べると遅いものの、例年並となりました。東京の気温傾向をみると、開花前の3月中旬は平年よりも暖かい日が続き、20℃を超えた日もありました。この暖かさでつぼみの生長が進み、順調に開花を迎えました。しかし、開花後は数度に渡って強い寒気が流れ込み、関東北部の山沿いでは雪の降るような寒さとなった日もありました。この寒さの影響で、桜の生長が緩やかに進み、見頃期間が長く続いたものの、一気に咲き揃わずにまだらな咲き方になったと考えられます。
“まだら咲きしていない”と回答した方が多かった仙台の気温傾向を見てみると、開花前は冷え込んだものの、開花を迎えてからは平年よりも暖かい日が多く、桜の花はまだら咲きせず一気に咲き揃ったと考えられます。このように、今年は、開花後の気温に桜の見栄えが大きく左右されたと言えそうです。
◆参考
お花見の回数(回) | まだら咲きしている割合(%) | 桜があまりキレイではなかった割合(%) | ||||||
1位 | 高知 | 2.4 | 1位 | 千葉 | 79 | 1位 | 和歌山 | 20 |
2位 | 山形 | 2.2 | 2位 | 東京 | 78 | 1位 | 鹿児島 | 20 |
3位 | 佐賀 | 2.1 | 2位 | 宮崎 | 78 | 3位 | 静岡 | 15 |
4位 | 島根 | 2 | 4位 | 神奈川 | 77 | 3位 | 岡山 | 15 |
5位 | 熊本 | 1.9 | 5位 | 愛知 | 76 | 5位 | 愛知 | 14 |
5位 | 群馬 | 1.9 | 6位 | 埼玉 | 75 | 5位 | 大阪 | 14 |
5位 | 福岡 | 1.9 | 7位 | 和歌山 | 74 | 5位 | 宮崎 | 14 |
5位 | 滋賀 | 1.9 | 8位 | 三重 | 73 | 8位 | 岐阜 | 13 |
9位 | 東京 | 1.8 | 8位 | 京都 | 73 | 9位 | 千葉 | 12 |
9位 | 石川 | 1.8 | 10位 | 静岡 | 72 | 9位 | 東京 | 12 |
9位 | 山梨 | 1.8 | 10位 | 大阪 | 72 | 9位 | 神奈川 | 12 |
9位 | 福島 | 1.8 | 10位 | 奈良 | 72 | 9位 | 奈良 | 12 |
9位 | 新潟 | 1.8 | 10位 | 島根 | 72 | 13位 | 福井 | 11 |
9位 | 長野 | 1.8 | 14位 | 徳島 | 71 | 13位 | 山梨 | 11 |
15位 | 神奈川 | 1.7 | 14位 | 鹿児島 | 71 | 13位 | 京都 | 11 |
15位 | 奈良 | 1.7 | 16位 | 茨城 | 70 | 13位 | 島根 | 11 |
17位 | 秋田 | 1.6 | 17位 | 広島 | 69 | 17位 | 三重 | 10 |
17位 | 長崎 | 1.6 | 17位 | 愛媛 | 69 | 17位 | 滋賀 | 10 |
17位 | 京都 | 1.6 | 17位 | 福岡 | 69 | 17位 | 兵庫 | 10 |
17位 | 和歌山 | 1.6 | 20位 | 岐阜 | 68 | 17位 | 愛媛 | 10 |
17位 | 香川 | 1.6 | 21位 | 山口 | 66 | 17位 | 高知 | 10 |
17位 | 大阪 | 1.6 | 21位 | 佐賀 | 66 | 22位 | 埼玉 | 9 |
23位 | 千葉 | 1.5 | 23位 | 兵庫 | 65 | 22位 | 広島 | 9 |
23位 | 宮崎 | 1.5 | 24位 | 山梨 | 64 | 24位 | 山口 | 8 |
23位 | 山口 | 1.5 | 25位 | 北海道 | 63 | 25位 | 福岡 | 7 |
23位 | 徳島 | 1.5 | 25位 | 鳥取 | 63 | 25位 | 佐賀 | 7 |
23位 | 埼玉 | 1.5 | 25位 | 香川 | 63 | 27位 | 茨城 | 6 |
23位 | 茨城 | 1.5 | 28位 | 栃木 | 62 | 27位 | 富山 | 6 |
23位 | 栃木 | 1.5 | 28位 | 福井 | 62 | 27位 | 長野 | 6 |
23位 | 鹿児島 | 1.5 | 28位 | 岡山 | 62 | 27位 | 徳島 | 6 |
31位 | 岐阜 | 1.4 | 31位 | 高知 | 61 | 27位 | 熊本 | 6 |
31位 | 兵庫 | 1.4 | 31位 | 長崎 | 61 | 32位 | 福島 | 5 |
31位 | 愛知 | 1.4 | 31位 | 熊本 | 61 | 32位 | 栃木 | 5 |
31位 | 広島 | 1.4 | 34位 | 滋賀 | 59 | 34位 | 宮城 | 4 |
31位 | 静岡 | 1.4 | 35位 | 群馬 | 56 | 34位 | 山形 | 4 |
36位 | 福井 | 1.3 | 36位 | 青森 | 52 | 34位 | 新潟 | 4 |
36位 | 岡山 | 1.3 | 37位 | 石川 | 50 | 34位 | 香川 | 4 |
36位 | 富山 | 1.3 | 37位 | 大分 | 50 | 34位 | 長崎 | 4 |
39位 | 宮城 | 1.2 | 39位 | 富山 | 48 | 34位 | 大分 | 4 |
40位 | 青森 | 1.1 | 40位 | 岩手 | 46 | 40位 | 北海道 | 3 |
40位 | 愛媛 | 1.1 | 41位 | 新潟 | 44 | 40位 | 秋田 | 3 |
40位 | 三重 | 1.1 | 42位 | 秋田 | 42 | 40位 | 群馬 | 3 |
43位 | 北海道 | 1 | 43位 | 長野 | 41 | 43位 | 岩手 | 2 |
44位 | 岩手 | 0.9 | 44位 | 山形 | 38 | 44位 | 青森 | 0 |
44位 | 鳥取 | 0.9 | 45位 | 宮城 | 35 | 44位 | 石川 | 0 |
46位 | 大分 | 0.7 | 46位 | 福島 | 28 | 44位 | 鳥取 | 0 |
| 全国平均 | 1.6 |
| 全国平均 | 69 |
| 全国平均 | 12 |