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ウェザーニューズ、「猛暑見解2019」を発表

【猛暑見解2019】梅雨明け早々猛暑到来、暑さのピークは2度の見込み

〜太平洋高気圧とチベット高気圧の“ダブル高気圧”が猛暑の鍵〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、本日、「猛暑見解2019」を発表しました。梅雨明け後は平年並の暑さと厳しい暑さの時期が交互に訪れ、7月下旬~9月の気温は、広範囲で平年よりやや高くなる見通しです。暑さのピークは2回あり、太平洋高気圧の勢力が強まる7月末~8月上旬と、8月末~9月上旬の予想です。また、チベット高気圧の日本付近への張り出しがやや強く、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが重なるタイミングで“猛暑”となる見込みです。
 最新の見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」の「おしらせ」またはウェブサイト『2019年猛暑見解』からご確認いただけます。また、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて『熱中症アラーム』の登録を開始しました。『熱中症アラーム』は、現在地での熱中症の危険度をPUSH通知でお知らせするサービスです。熱中症の危険から身を守るため、本見解とアラームをお役立てください。

「猛暑見解2019」はこちら
ウェブサイト「猛暑見解2019
https://weathernews.jp/s/topics/201907/230045/

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梅雨明け早々猛暑が到来、広範囲で平年よりもやや暑い夏に


 太平洋高気圧の勢力が次第に強まり、今月末にかけて全国各地で梅雨明けしていく予想です。
 梅雨明け後は平年並の暑さと厳しい暑さの時期が交互に訪れ、7月下旬~9月までの気温は、西・東日本と東北で平年よりやや高く、沖縄や北海道で平年並~やや高くなる見通しです。
 梅雨明け後は、西・東日本を中心に夏空の広がる日が多くなります。梅雨明け早々厳しい暑さが到来し、35度を超える猛暑日となるところもありそうです。まだ身体が暑さに慣れておらず、体調を崩しやすいため、暑さ対策をしっかりと行ってください。また、この暑さと湿った空気の影響で、にわか雨や雷雨にも注意が必要です。

暑さのピークは2回、2つの高気圧の張り出しが重なるタイミングで“猛暑”に

 7月末~9月は、平年並の暑さと厳しい暑さとなる時期が交互にやってくる見通しです。特に暑さの厳しい時期は、7月末~8月上旬と、8月末~9月上旬の2回とみています。この暑さの鍵を握るのは、太平洋高気圧とチベット高気圧です。

今年の猛暑ピーク時の天気図イメージ

(1)太平洋高気圧:日本付近への張り出しが強まる時期と弱まる時期がある

 7月末から太平洋高気圧の勢力が強まり、現在梅雨明けしていない九州から東北でも、梅雨明けする見込みです。梅雨明け後~8月上旬と8月末~9月上旬にフィリピン近海で対流活動が活発となる影響で、その北側に当たる日本付近では下降気流が発生し、太平洋高気圧の勢力を強めます。この太平洋高気圧の強まるタイミングで、厳しい暑さが訪れます。
 一方、8月中旬~下旬前半は、フィリピン近海で対流活動が不活発となる影響で太平洋高気圧の勢力が弱まり、暑さはやや収まる予想です。また、海からの湿った空気の影響で、太平洋側を中心に雲が広がりやすくなります。9月後半からは、カラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、少しずつ秋らしくなっていく見込みです。

(2)チベット高気圧:日本付近への張り出しがやや強まる

 また、今夏は、チベット高気圧の日本付近への張り出しが平年並~やや強い見込みです。チベット高気圧とは、北半球の夏季に、チベット付近を中心に広範囲に広がる上空の高気圧です。太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、チベット高気圧が日本付近まで張り出すと、上空で重なり合って“ダブル高気圧”となり、二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のようになり、厳しい暑さをもたらします。
 今夏はこの二つの高気圧の張り出しが重なったタイミングで“猛暑”となる予想です。

本予報は723日時点のものです。最新の見解はスマホアプリ「ウェザーニュース」またはウェザーニュースウェブサイト「猛暑見解2019」(https://weathernews.jp/s/topics/201907/230045/)からご確認ください。

◆エリアごとの見解

エリア

7月下旬~9月の気温(平年との比較)

7月下旬~9月の猛暑見解

北日本

【北海道】
平年並〜やや高い

【東北】
平年よりやや高い

7月下旬:
 気温は平年よりやや高い予想です。北海道では天気が周期変化し、晴れの日を中心に暑く感じられます。東北は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、ジメッとした不快な暑さになりそうです。

8月:
 気温は北海道で平年並、東北では平年よりやや高い予想です。特に上旬と月末は厳しい暑さや残暑となる見込みで、屋外のレジャーやイベントは熱中症対策が欠かせません。また、台風の影響を受ける可能性があります。北海道では、中旬は太平洋側を中心に暑さが収まって涼しくなる日もありそうです。

9月:
 気温は北海道で平年よりやや高く、東北では高い予想です。北海道から東北へ、段々と天気が周期変化するようになり、後半は朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。ただ、台風や前線の影響を受けて蒸し暑くなる時期があるため、月が変わっても油断せずに万全の熱中症対策を行ってください。

東日本

平年よりやや高い

7月下旬:
 気温は平年よりやや高い予想です。北陸は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、ジメッとした不快な暑さになりそうです。関東甲信では梅雨明け後、夏空の広がる日が多く、厳しい暑さとなります。まだ身体が暑さに慣れていないため、暑さ対策をしっかりと行ってください。この暑さにより、にわか雨や雷雨にも注意が必要です。

8月:
 気温は平年よりやや高い予想です。特に上旬と、月末は厳しい暑さや残暑となる見込みで、屋外レジャーやイベントは熱中症対策が欠かせません。なお、関東を中心に、湿った空気の影響で雲が広がりやすく、蒸し暑くなる時期もありそうです。また、台風の影響を受ける可能性があります。

9月:
 気温は平年よりやや高い予想です。中旬までは残暑が厳しく、また、台風や秋雨前線の影響を受けて蒸し暑い日が続く時期があります。月がかわっても油断せずに万全の熱中症対策を行ってください。下旬はカラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。

西日本

平年よりやや高い

7月下旬:
 気温は平年並の予想です。梅雨明け後は夏空の広がる日が多くなりますが、湿った空気の影響でにわか雨や雷雨となる日もありそうです。まだ身体が暑さに慣れていないため、暑さ対策をしっかりと行ってください。

8月:
 気温は平年よりやや高い予想です。特に上旬と、月末は厳しい暑さや残暑となる見込みで、屋外レジャーやイベントは熱中症対策が欠かせません。なお、太平洋側を中心に、湿った空気の影響で蒸し暑い日が続き、にわか雨や雷雨が発生しやすい時期があります。また、台風の影響を受ける可能性があります。

9月:
 気温は平年よりやや高い予想です。中旬までは残暑が厳しく、また、台風や秋雨前線の影響を受けて蒸し暑い日が続く時期があります。月がかわっても油断せずに万全の熱中症対策を行ってください。下旬はカラッとした空気をもたらす秋の高気圧に覆われるようになり、朝晩を中心に秋の気配を感じられそうです。

沖縄

平年並〜やや高い

7月下旬:
 気温は平年並の予想です。太平洋高気圧に覆われ、晴れる日が多いものの、にわか雨に注意が必要です。

8月:
 気温は平年より高い予想です。太平洋高気圧に覆われ、日差しの照りつける暑い日が多くなります。ただ、中頃〜下旬前半は台風や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、蒸し暑い日が多い見込みです。昼間は厳しい暑さとなり、朝晩も気温が下がらず寝苦しい日が続くため、こまめな水分・塩分補給を行ってください。

9月:
 気温は平年並の見通しです。中頃までは台風や湿った空気の影響で蒸し暑い日が続きます。後半になると、高気圧に覆われて晴れる日が多くなり、段々と暑さは落ち着いていく予想です。

本見解の対象期間は7月下旬~9月としています。

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