株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開千仁）は、2月12日に花粉観測機「ポールンロボ」によって基準を超える花粉の飛散が観測されたことや、ユーザーからの花粉症の症状報告等を総合して、関東南部と静岡県の5都県で本格花粉シーズンに、近畿や岐阜県、鳥取県の5府県で花粉シーズンに突入したことを発表しました。いずれも平年より1週間〜10日程度早い開始となり、東京都では平年より10日早い本格花粉シーズン開始、大阪府では平年より9日早い花粉シーズン開始となりました。また、翌13日には関東北部と九州北部、山口県、愛媛県の8県でも本格花粉シーズンに突入しました。
　今後も花粉の飛散エリアは拡大し、2月中には北陸や東北でも平年より早く花粉シーズンに入る予想です。2月下旬には西・東日本の広範囲で花粉の飛散が本格化し、北陸や東北でも3月中旬にかけてスギ花粉の飛散ピークを迎える見通しです。記録的な暖冬の影響で花粉の飛散開始・ピークともに早まるため、まだ飛散が始まっていない地域の方でも、早め早めの対策がおすすめです。
　スマホアプリ「ウェザーニュース」では、日本最大の観測網で花粉をリアルタイムに監視し、飛散開始やピークのタイミング、大量飛散情報をPUSH通知でお届けします。また、1時間ごとのピンポイント花粉飛散予報など、どこよりもきめ細かい花粉コンテンツを提供し、辛い時期を少しでも楽に過ごしていただけるよう、花粉症の方をサポートします。

※今シーズンの花粉飛散量について
予想飛散量の詳細は、第一回花粉飛散傾向（/news/29159/）からご覧いただけます。2月14日時点で変更はありません。

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https://weathernews.jp/s/pollen/

◆関東や九州北部で本格花粉シーズンに突入

　2月12日に花粉観測機「ポールンロボ」によって基準（※1）を超える花粉の飛散が観測されたことや、ユーザーからの花粉症の症状報告等を総合して、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、静岡県の5都県で本格花粉シーズンに、岐阜県、大阪府、京都府、奈良県、鳥取県の5府県で花粉シーズンに突入したことを発表しました。いずれも平年より1週間〜10日程度早い開始となり、東京都では「平年より10日早く、昨年より6日早い」本格花粉シーズン開始、大阪府では「平年より9日早く、昨年より5日早い」花粉シーズン開始となりました。
　2月12日は低気圧と前線が東シナ海から日本列島に接近し、西から雨が降り出した一方で、高気圧に覆われた東日本では穏やかな晴天となりました。日差しに加えて、前線に向かって流れ込む暖かい空気の影響で気温が上昇、東京では16℃、大阪では15℃近くまで気温が上がりました。その他のエリアでも気温が上がり、近畿や岐阜県、鳥取県でスギ花粉の飛散が開始、関東南部や静岡県で飛散が本格化したと考えられます。
　なお、翌13日は雨が上がって天気が回復し、気温も上がったため、富山県、長野県、滋賀県、岡山県、広島県、島根県、香川県、高知県の8県でスギ花粉の飛散が開始、茨城県、栃木県、群馬県、山口県、愛媛県、福岡県、佐賀県、長崎県の8県で花粉の飛散が本格化しました。

（※1）基準
花粉シーズン：花粉観測機「ポールンロボ」の3割以上が1日10個以上の花粉を観測
本格花粉シーズン：花粉観測機「ポールンロボ」の3割以上が1日30個以上の花粉を観測

◆花粉ピーク予想：西・東日本のスギ花粉は3月中旬まで

　花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化します。2月中旬は一時的に寒の戻りがあるものの、西・東日本の太平洋側や九州北部、山陽でスギ花粉の飛散ピークを迎えるとみています。その後、2月下旬には寒気が去って西・東日本の広範囲で花粉の飛散が本格化し、北陸や東北でも3月上旬にかけてスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。
　3月後半になるとスギ花粉の飛散が徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えてきます。3月中旬から4月中旬にかけて西・東日本を中心にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。本州でヒノキ花粉の飛散終了となるのは、例年5月上旬ですが、今年は4月いっぱいが目安とみています。
　シラカバ花粉が飛散する北海道は、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。

◆飛散開始予想：2月中に北陸や東北でも飛散開始、記録的な暖冬の影響で平年より早まる

　2月中旬は強い寒気が南下して一時的に寒の戻りがあるものの、今後1か月の平均気温は全国的に平年よりも高くなる見込みです。天気は周期的に変化して北日本の雪解けは平年よりも早く進むと考えられます。今後も花粉の飛散エリアは拡大を続けて、各地でスギ花粉の飛散が進みます。飛散開始時期は平年より早く、2月中には北陸や東北でも花粉シーズンに入る予想です。

◆都道府県ごとの花粉飛散傾向

◆参考情報：都道府県ごとのシーズン開始日（2019年・平年）

※花粉飛散量の平年値：2010年〜2019年の10年平均飛散量

◆参考情報：きめ細かい花粉飛散予報で万全の対策を

スマホアプリ「ウェザーニュース」の「花粉Ch.」では、花粉飛散量や天気、風の予報を時系列で一覧できる1時間ごとのピンポイント花粉飛散予報や、花粉観測機「ポールンロボ」が観測したリアルタイムの花粉飛散量を無料でチェックできます。
そのほか「花粉対策アラーム」では、毎日の予想飛散量や花粉シーズンの開始・ピークをスマホのPUSH通知でお届けします。大量飛散時には臨時で最新見解をお知らせしますので、ぜひご登録ください。

◆参考情報：日本最大の花粉観測網を展開！ユーザー参加型の「花粉プロジェクト」

ウェザーニューズでは、花粉症の方々の役に立ちたい！という想いで、ユーザー参加型の取り組み「花粉プロジェクト」を2005年以降、毎年実施しています。「花粉プロジェクト」では、全国のご家庭・病院・企業など約1,000箇所に独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」の設置にご協力いただき、花粉を24時間リアルタイムで監視します。一般的な花粉観測方法は、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」が主流となっていますが、情報の更新に時間がかかる上に、1日単位での飛散量しか把握することができません。「ポールンロボ」は花粉を24時間自動観測し、観測データをウェザーニューズに自動転送します。観測データはウェザーニューズが発表する花粉飛散傾向や毎日の花粉予測に活用されるほか、ユーザーに無料公開され、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」（https://weathernews.jp/s/pollen/）からご覧いただけます。

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