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第三回花粉飛散傾向を発表!花粉観測機「ポールンロボ」がスギ花粉の飛散を検知
【速報】1都16県で花粉シーズン開始、関東は2月中旬からピークに
〜コロナ禍の花粉対策に、1時間ごとの花粉の飛散量と飛散予報をアプリで無料公開中〜
モバイル/インターネット > 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、花粉観測機「ポールンロボ」で基準を超える花粉が観測されたことやユーザーからの症状報告を総合して、関東南部から九州の1都16県が2月7日までに花粉シーズンに突入したことを発表しました。花粉シーズンの開始時期は、関東南部で概ね平年並となったものの、東海から九州では平年より5日〜10日ほど早いシーズン開始となりました。
今後、2月中旬にかけて西・東日本の広範囲で花粉シーズンのエリアが拡大する見通しで、関東や九州など早いところでは今週末から来週にはピークを迎える予想です。今年は飛散が少なかった2020年よりも飛散量が増える予想のため、昨年よりも花粉症の症状が悪化する方が多くなる可能性があります。花粉症対策は早めが効果的と言われているため、ピーク前からの対策がおすすめです。
コロナ禍では、花粉症の症状による感染拡大リスクや、花粉症の症状の一部が新型コロナウイルスと似ていることから、例年以上の花粉症対策が必要と言われています。「ウェザーニュース」アプリの「花粉Ch.」では、花粉の飛散予報や天気、風の予報を1時間ごとの時系列で確認できるほか、全国約1,000箇所に設置しているIoT花粉観測機「ポールンロボ」の観測データを無料で公開中です。また「花粉対策アラーム」では、毎日の花粉予報や大量飛散情報をスマホにPUSH通知でお知らせします。つらい季節を少しでも楽に過ごせるよう「花粉Ch.」や「花粉対策アラーム」をお役立てください。
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◆東京など1都16県で花粉シーズンに突入
2月7日までに東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、静岡県、三重県、和歌山県、山口県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の1都16 県で、花粉観測機「ポールンロボ」で基準(※1)を超える花粉が観測されたことや、ユーザーからの花粉症の症状報告でも“つらい”や “ややつらい”の回答が増加していることを総合して、花粉シーズンに突入したことを発表しました。
花粉シーズンの開始時期は、関東南部で概ね平年並となったものの、東海から九州では平年より5日〜10日ほど早いシーズン開始となりました。
スギの雄花は暖かくなると花粉を飛ばし始めます。今冬は北日本を中心に断続的に寒気が流れ込み、厳しい寒さとなりました。一方、西・東日本にも時折寒気が流れ込んだものの寒気が長期間停滞することはなく、1月は寒暖の変化が大きい一ヶ月となりました。北日本を低気圧前線が通過した1月16日には東京で18.7℃を観測するなど広い範囲で季節先取りの暖かさになったことや、その後も平年より気温の高い日が多かったため雄花の開花が進み、スギ花粉の飛散シーズンに突入したものと考えられます。
※1基準:花粉観測機「ポールンロボ」の3割以上が1日10個以上の花粉を2日観測
◆飛散開始:気温は平年より高い予想で、花粉開始・ピークともに早まる可能性
2月は低気圧や高気圧が次々と通過して周期的に天気が変わる見込みです。気温は全国的に平年より高くなる予想で、西・東日本では飛散開始のエリアがさらに拡大し、既に花粉シーズンに入っているエリアでは本格的な飛散が始まる見込みです。2月中旬以降、北陸や東北エリアでも徐々に飛散が始まる見込みです。高温の影響で飛散開始・ピークともに平年より早くなる可能性があります。
なお、シーズン開始前から少しずつ花粉が飛び始めており、2月2日〜3日に実施した調査では、花粉症の方の半数以上が症状を感じ始めていることがわかりました(※2)。まだ花粉シーズンに入っていない地域の方も、早めの花粉対策がおすすめです。
※2調査方法:「ウェザーニュース」アプリのユーザーに「花粉、感じてる?」と質問し、“花粉症ではない”“感じない”“ちょっと感じる”“けっこう感じる”から選択回答いただきました(調査日:2月2日〜3日、回答数:7,944)。
◆飛散ピーク:関東や九州など2月中旬からスギ花粉ピークへ、3月中旬からヒノキ花粉ピーク
花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化します。この後、2月中旬から下旬は気温が平年より高い傾向のため、東日本、西日本の広範囲で前回発表よりもピークが早まる予想に変化しました。関東や九州など早いところでは、今週末から来週には花粉の飛散が本格化し、ピーク期に入る見込みです。下旬には西日本、東日本の広範囲でスギ花粉の飛散ピークを迎え、北陸や東北でも3月上旬から中旬にかけてスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。
3月後半になるとスギ花粉の飛散は徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えてきます。3月中旬から4月下旬にかけて西・東日本を中心にヒノキ花粉の飛散がピークを迎える見込みです。3月は気温が平年並みに戻るところが多い予想ですが、気温が高めに推移すると、予想よりもヒノキ花粉のピークが早まる可能性があるため、ヒノキ花粉に敏感な方はご注意ください。シラカバ花粉が飛散する北海道は、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。
◆飛散量:飛散量は広範囲で2020年よりも増加予想
2021年のスギ・ヒノキの花粉飛散量は全国的に平年を下回る予想です。全国平均では平年の70%程度になるとみています。飛散量が少なかった2020年と比べると花粉の飛散量は北海道と東北北部の一部を除いたほとんどの地域で多くなる予想で、2020年に比べて飛散量が2倍を大きく上回る地域もあります。一方、2020年の飛散量が多かった北海道のシラカバ花粉の飛散は控えめになりそうです。全国平均では2020年比で160%程度になる見込みです。
2020年より飛散量が増えて、花粉症の症状も悪化する方が多くなる可能性があります。一時的・局地的に大量の花粉が飛散することもあるので、しっかりと対策を行ってください。
◆都道府県ごとの花粉飛散傾向
エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 (2020年比:%) | 花粉飛散量 (平年比:%) | 花粉シーズン開始日/予想 | 花粉シーズン終了予想 | 2020年の 花粉シーズン開始日 | 平年の 花粉シーズン開始日 |
北海道(シラカバ) | 北海道 | 50% | 69% | 4月下旬 | 6月上旬 | 4月28日 | 4月27日 |
東北北部 | 青森県 | 92% | 79% | 3月上旬 | 5月上旬 | 3月4日 | 3月9日 |
岩手県 | 113% | 83% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月28日 | 3月4日 | |
秋田県 | 112% | 80% | 3月上旬 | 5月上旬 | 2月28日 | 3月9日 | |
東北南部 | 宮城県 | 156% | 73% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月15日 | 2月24日 |
山形県 | 161% | 68% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月21日 | 3月1日 | |
福島県 | 183% | 53% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月14日 | 2月23日 | |
関 東 | 茨城県 | 136% | 52% | 2月上旬 | 5月上旬 | 2月6日 | 2月5日 |
栃木県 | 174% | 50% | 2月上旬 | 5月上旬 | 2月6日 | 2月7日 | |
群馬県 | 150% | 52% | 2月上旬 | 5月上旬 | 2月6日 | 2月6日 | |
埼玉県 | 143% | 57% | 2月7日 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月5日 | |
千葉県 | 121% | 56% | 2月7日 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月6日 | |
東京都 | 120% | 52% | 2月7日 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月4日 | |
神奈川県 | 119% | 55% | 2月7日 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月5日 | |
北陸・長野 | 新潟県 | 191% | 72% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月21日 | 2月27日 |
富山県 | 209% | 75% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月13日 | 2月24日 | |
石川県 | 245% | 81% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月12日 | 2月23日 | |
福井県 | 214% | 73% | 2月下旬 | 5月上旬 | 2月13日 | 2月23日 | |
長野県 | 197% | 50% | 2月下旬 | 5月中旬 | 2月17日 | 2月22日 | |
東海・山梨 | 山梨県 | 193% | 52% | 2月上旬 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月11日 |
静岡県 | 183% | 84% | 2月3日 | 5月上旬 | 2月2日 | 2月8日 | |
愛知県 | 262% | 82% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月15日 | |
岐阜県 | 258% | 88% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月11日 | 2月20日 | |
三重県 | 161% | 83% | 2月4日 | 5月上旬 | 2月4日 | 2月15日 | |
近 畿 | 滋賀県 | 176% | 63% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月13日 | 2月21日 |
京都府 | 131% | 68% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月12日 | 2月21日 | |
大阪府 | 183% | 86% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月12日 | 2月20日 | |
兵庫県 | 167% | 89% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月6日 | 2月19日 | |
奈良県 | 186% | 68% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月12日 | 2月19日 | |
和歌山県 | 132% | 93% | 2月5日 | 5月上旬 | 2月5日 | 2月15日 | |
山陽 | 岡山県 | 198% | 84% | 2月中旬 | 5月上旬 | 2月13日 | 2月20日 |
広島県 | 227% | 83% | 2月中旬 | 4月下旬 | 2月13日 | 2月19日 | |
山口県 | 144% | 81% | 2月6日 | 4月下旬 | 2月2日 | 2月14日 | |
山陰 | 鳥取県 | 137% | 67% | 2月中旬 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月19日 |
島根県 | 124% | 70% | 2月中旬 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月19日 | |
四国 | 徳島県 | 197% | 83% | 2月中旬 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月17日 |
香川県 | 183% | 86% | 2月中旬 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月17日 | |
愛媛県 | 179% | 96% | 2月6日 | 4月下旬 | 2月4日 | 2月15日 | |
高知県 | 182% | 93% | 2月7日 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月16日 | |
九州北部 | 福岡県 | 169% | 86% | 2月5日 | 4月下旬 | 2月2日 | 2月12日 |
佐賀県 | 149% | 80% | 2月7日 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月15日 | |
長崎県 | 189% | 88% | 2月5日 | 4月下旬 | 2月4日 | 2月12日 | |
大分県 | 221% | 86% | 2月4日 | 4月下旬 | 2月5日 | 2月12日 | |
熊本県 | 180% | 97% | 2月7日 | 4月下旬 | 2月4日 | 2月15日 | |
九州南部 | 宮崎県 | 167% | 99% | 2月4日 | 4月下旬 | 2月6日 | 2月11日 |
鹿児島県 | 134% | 98% | 2月7日 | 4月下旬 | 2月6日 | 2月12日 | |
全 国 | 160% | 72% | — | — | — | — |
※花粉シーズン開始日は、各都道府県に設置している花粉観測機「ポールンロボ」の3割以上が1日10個以上の花粉を2日観測した日を基準とし、ウェザーニュースのユーザーからの症状報告も参考にしています。
本プレスリリースは速報値であるため、シーズン終了後に確定値として更新する可能性があります。
※花粉飛散量の平年値:2011年〜2020年の10年平均飛散量
※過去の飛散量について:シーズン終了後、ポールンロボの観測データをもとに、他機関のデータを参照して一部を見直しています。
◇参考情報:きめ細かい花粉飛散予報で万全の対策を
花粉症と新型コロナウイルスは症状が一部似ていることや、無症状で新型コロナウイルスに感染していた場合、花粉症のくしゃみや鼻水などの症状により感染拡大のリスクがあるため、今年は例年以上の花粉症対策が必要と言われています。
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