株式会社ウェザーニューズ(本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開 千仁)は、日本全国53都市の桜(標本木)と47名所の開花・満開日を予想した「第八回桜開花予想」を発表します。
　全国900名所の開花・満開日予想と混雑状況は、ウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」からご覧いただけます。なお、第九回桜開花予想は4月7日に発表予定です。

▼全国の名所900か所の開花・満開予想
ウェザーニュース「さくらCh.」
https://weathernews.jp/s/sakura/

◆　2021年「第八回桜開花予想」
＜桜前線は東北を北上中！平年より10日前後早い開花に＞

　桜前線は記録的な早さで北上し、東北南部まで到達しています。「全国つぼみ調査」では、東北北部や北海道のつぼみも生長が加速している様子が伺えました。北日本の桜の開花は平年よりも早くなる見込みです。3月25日に福島が、28日には仙台が開花し、いずれも記録的な早さとなりましたが、東北北部も開花を目前に控えており、平年よりも10日前後早い開花となりそうです。今後の天気は周期的に変化し、雨が降る日もあるものの、晴れる日が多くなる予想です。期間を通してみると気温は平年よりも高くなり、開花に向けてつぼみの生長がさらに進むとみています。秋田では4月7日、盛岡では9日、青森では14日に開花する予想です。その後、東北南部では4月上旬、北部では4月中旬から、満開の桜を楽しめそうです。
　北海道でも、順調につぼみの生長が進む見込みです。函館では23日に開花を迎えた後、26日に満開となり、全国で最も開花の遅い釧路でも5月9日に開花を迎える予想です。

＜西・東日本の桜は見頃終盤、新潟や仙台も今週末には満開へ＞

　3月11日に広島から開花がスタートし、東京は14日に開花しました。今年の桜の開花は各地で記録的な早さとなり、平年よりも半月程度早くなったところもありました。先週から今週にかけて、西日本や東日本で次々と満開を迎えています。開花の早かった桜は既に散り始めており、西・東日本の桜シーズンは終盤です。今週は高気圧に覆われて晴れる日が多いものの、週末は低気圧や前線の影響で雨が降る予想で、桜の花びらを流す雨となります。一方、東北南部や北陸など開花や満開を迎えたばかりのエリアでは、来週いっぱいまで通勤や通学の途中で満開の桜に出会えそうです。

＜前回(3月24日)発表の桜開花予想との相違点＞

　「全国つぼみ調査」などの結果から、東北北部と北海道の開花予想日を1〜4日早めました。

＜「全国つぼみ調査」による全国の桜の生長状況＞

　3月26日〜28日に実施した全国1,059本の桜(うちソメイヨシノ590本)の「全国つぼみ調査」(※)の結果、東北や北陸、甲信ではつぼみの生長が加速していることがわかりました。前回(3月19日〜21日)の調査と比べて、東北では「先がピンクに」変化したつぼみが12％から38％に増加し、開花が近い桜が増えています。先週、東北南部では開花が始まりましたが、北部の開花ももうすぐです。北海道でも「先が黄色に」変化したつぼみが前回の7％から26％と増えました。桜前線は着実に北上しています。

※「全国つぼみ調査」について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、毎週金曜日～日曜日に、全国のウェザーニュースのユーザーと共に「全国つぼみ調査」を実施しています。本調査では、つぼみの生長を 7 段階(“まだ小さく硬い”“先が黄色に”“先が緑に”“半分以上が緑に”“先がピンクに”“花びらが見えた”“花の軸が伸びきった”)で写真と共に報告していただきます。つぼみの現在の状態を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。本調査結果を加味した最新の開花予想は、翌週水曜日に発表します。

◇　参考：桜の開花時期について

本プレスリリースでは、開花について以下のように定義しています。

平年　　　　：1981年〜2010年の平均値

非常に早い　：基準より7日以上早い
早い　　　　：基準より5〜6日早い
やや早い　　：基準より3〜4日早い
並　　　　　：基準との差が2日以内
やや遅い　　：基準より3〜4日遅い
遅い　　　　：基準より5〜6日遅い
非常に遅い　：基準より7日以上遅い

◇　参考：桜開花予想の定義

開花日：標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
　　　　施設内の桜の木(複数)の開花がピークを迎える日
満開日：標本木で約80％以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
　　　　施設内の桜の木(複数)の満開がピークを迎える日

※気象庁の観測基準と同じです。
※独自の取材により、施設管理者などの判断を基準としています。

◆　各都市の開花予想日　ソメイヨシノ標本木(※はエゾヤマザクラ)

◆　名所の開花予想日

※上記の表は、全国900か所の名所から都道府県ごとに1か所(北海道は2か所)をピックアップしています。
※「-」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開花・満開発表がなかった地点

◆　各エリアの桜開花予想

	桜前線は4月下旬に上陸！札幌は24日開花予想 　北海道は平年より早い〜非常に早い開花となる予想です。「全国つぼみ調査」では、まだ小さく硬いつぼみが多いものの、先が黄色や緑に変化したつぼみが先週よりも増加し、つぼみが順調に生長していることがわかりました。 　4月は天気が周期変化して寒暖差が大きくなりますが、下旬ほど晴れる日が増えてきます。5月にかけての気温は平年よりも高くなる見込みで、開花の時期は昨年並から早くなる予想です。 　桜前線は4月下旬に道南へ上陸します。函館は4月23日に、札幌は24日に開花し、開花から数日後には満開を迎える予想です。その後、5月中旬にかけて道北や道東エリアへと開花エリアが広がり、釧路の5月9日で桜前線はゴールを迎えそうです。
	桜前線は東北北部へ！弘前公園は4月15日開花予想 　福島では3月25日に、仙台では28日に開花が発表され、東北南部では記録的に早い開花となりました。福島は29日に満開を迎え、東北南部では今週末に満開となるところが多い見込みです。 　まだ開花をしていない桜も、開花時期は平年より非常に早い見込みです。「全国つぼみ調査」では、開花に向けてつぼみの生長が加速していることがわかりました。東北北部でも先がピンクに変化したつぼみが現れ始め、開花が間近に迫っていることが伺えます。 　この先は天気が周期変化して、寒暖の変化が大きくなります。週明けは寒の戻りがあり、桜の生長が足踏みするものの、4月の気温は平年よりも高くなります。このためつぼみの生長が進み、開花の時期は平年より非常に早く、記録的に早いところもありそうです。 　山形では4月3日、盛岡では9日に開花を迎えます。弘前公園(青森県)は4月15日に開花し、20日に満開を迎える予想です。
	東海は見頃終盤、北陸の桜は今週末が見頃 　中部の桜は3月16日に岐阜で開花がスタートし、長野や新潟でも29日に開花を迎えました。東海の桜は先週から今週にかけて次々と満開を迎え、見頃となっています。 　愛知や岐阜など開花が早かったところでは、いよいよ見頃も終盤です。週末は低気圧や前線の影響で雨が降るため、満開から時間が経った桜は散ってしまうかもしれません。 　北陸では、特別名勝兼六園(石川県)で28日、足羽山公園(福井県)で27日に満開を迎え、今週末が見頃のピークとなります。3月26日に開花した高遠城址公園(長野県)でも、4月2日に満開となる予想です。週明けは寒気の影響で気温が下がるため、来週いっぱいは見頃の桜を楽しめそうです。
	いよいよ桜シーズン終盤！見頃は今週まで 　近畿の桜は3月26日に京都で満開となり、先週から今週にかけて次々と見頃を迎えています。大阪城公園(大阪府)でも3月29日に満開を迎えました。今週は晴れる日が多く、満開の桜が青空に映えそうです。 　開花の早かったところでは散り始めた桜も現れ始め、桜シーズンは終盤に差し掛かっています。週末は低気圧や前線の影響で雨が降り、桜が散ってしまう可能性があるため、見頃は今週までとなりそうです。
	いよいよ桜シーズン終盤！見頃は今週まで 　中国・四国の桜は3月23日に高知で満開となり、先週から今週にかけて続々と見頃を迎えています。今週は晴れる日が多く、満開の桜が青空に映えそうです。 　開花の早かったところでは散り始めた桜も現れ始め、桜シーズンは終盤に差し掛かっています。週末は低気圧や前線の影響で雨が降り、桜が散ってしまう可能性があるため、見頃は今週までとなりそうです。

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