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「第五回花粉飛散傾向」を発表 3月31日までの総飛散量や症状のつらさを集計

西日本は来週にも、東日本や東北も4月下旬には花粉ピーク越え

〜3月末までの飛散量は2021年の6割程度 2月の低温で飛散開始に遅れ〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、3月31日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散状況と最新見解をまとめた「第五回花粉飛散傾向」を発表しました。毎日の飛散状況や飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」から確認できます。

<ポイント>
1. 西日本は来週にも、東日本や東北も4月下旬には花粉ピーク越え
2. 今年は2月の低温で飛散開始に遅れ 花粉症の発症時期は例年通り
3. 今年の飛散量は昨年比で6割程度 西日本の花粉症の症状は昨年より「つらい」が少なめ

▼毎日の花粉予報や花粉観測データはこちら
ウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」
https://weathernews.jp/s/pollen/ 

第五回花粉飛散傾向
現在の飛散状況:九州〜関東はヒノキ花粉のピーク、東北はスギ花粉のピーク

 現在、九州〜東北の広い範囲で花粉が飛散中です。東北ではスギ花粉が飛散のピークになっています。西日本や東海、関東ではスギ花粉の飛散はピークを過ぎて、現在はヒノキ花粉を中心に飛散しています。九州ではヒノキ花粉のピークも越えつつある状況です。北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていません。
 なお、北陸や東北南部では一部でヒノキ花粉が飛散していますが、ヒノキ花粉はスギ花粉に比べて元々少ない傾向にあります。

今後の飛散予想:西日本は来週にも、東日本や東北も4月下旬には花粉ピーク越え

 今後、西日本における花粉の飛散量は徐々に減少し、あと一週間から10日程度で飛散のピークを越えるとみています。東日本や東北でも、4月下旬にはほとんどの地域で飛散のピークを越える予想です。
 これから花粉シーズンを迎える北海道では、高温傾向の影響で4月中旬には道南や道央からシラカバ花粉が飛び始める予想です。飛散ピークは道南や道央で4月下旬から5月上旬、道北や道東では5月上旬から中旬で、ちょうどゴールデンウィークと飛散のピークが重なる可能性があります。5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。

今シーズンの飛散状況について
飛散時期:2月の低温で飛散開始に遅れ 花粉症の発症時期は例年通り

 今シーズンの花粉飛散の特徴は、2月の寒さの影響で飛散開始が遅くなったこと、その反動で2月下旬から3月上旬の昇温によって花粉の飛散が一気に進んだことです。今シーズンは平年(※1)に比べると飛散開始、本格飛散開始ともに5日から10日ほど遅く、飛散開始が早かった2021年と比べると10日から20日ほど遅くなった地域が多くなりました。近年は2月に入ると日毎の気温が大きく変動し、気温が高くなった日にスギ花粉の飛散が始まるケースが多くありました。ただ、今年の2月は強い冬型の気圧配置により寒気が居座ったことや、本州南岸を通過する低気圧の影響を受けて低温が続いたことで飛散開始が遅れたと考えられます。2月下旬以降、低気圧が日本海やさらに北を通過するようになり、本州付近には暖気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温が上がり花粉の飛散エリアが一気に拡大しました。
 飛散開始の遅れによる花粉症の発症時期の変化を調べるため、スマホアプリ「ウェザーニュース」で調査(※2)を実施したところ、「例年通り」と回答した方が最も多く58%、次いで「早かった」が23%、「遅かった」が19%となりました。
 花粉の飛散量が飛散開始の基準に達した時期は遅かったものの、その前から微量に飛んでいた花粉によって例年通りの時期に発症した方が多かったようです。ただ、飛散が早かった2021年と比べると、2022年は「早かった」が大幅に減少し、「例年通り」と「遅かった」と答えた方が増加しました。飛散開始が遅れたことで、発症が遅れた方もいたようです。

※1 花粉飛散の平年:2012〜2021年の過去10年平均
※2 調査:スマホアプリ「ウェザーニュース」にて「今年の花粉症、症状が出た時期はどう?」と質問し(選択肢:“早かった”“例年通り”“遅かった”“花粉症ではない”)、“花粉症ではない”の回答を除いて集計(調査期間:2022年4月6日~4月7日、回答数:7,217)。

 

飛散量:昨年比で6割程度、西日本の花粉症の症状は昨年より「つらい」が少なめ

 ウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、3月末までの全国の花粉飛散量は、昨年の6割程度となっています。東北北部や北陸で前年の飛散量を上回っている一方で、西日本では昨年の2割程度となっている地域もあります。ただ、西日本ではピークを越える来週までの間にヒノキ花粉が多く飛ぶ可能性があり、引き続き花粉の大量飛散に注意が必要です。
 花粉の飛散量は主に前年の夏の日照時間や気温、年ごとの飛散量の増減傾向に左右されます。2021年の夏は北日本では日照時間、気温が共に平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候だったとみています。一方、西日本では日照時間、気温が共に概ね平年並か平年を下回り、雄花の生育にはやや不向きな天候であったと考えられます。また、北日本の一部を除いて2021年春の花粉の飛散量は多くなったため、その反動で今年の飛散量は減少傾向となりました。
 花粉症の症状のつらさはどうだったのか、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた症状報告を集計しました。集計の結果、西日本では昨年よりも症状がつらい方が少ない傾向、その他の地域では昨年よりも症状がつらい方がやや多い傾向となりました。西日本では昨年より飛散量が少なかったことで、つらいと感じる方が少ない傾向に、北陸・長野では飛散量が多かったことで、つらいと感じる方が多い傾向になったと考えられます。一方、東北南部や関東・山梨、東海では飛散量が昨年よりも少なかったものの、症状がつらいと感じた方の割合は昨年並〜やや多い傾向となりました。

※ 花粉飛散量の累計:花粉観測機「ポールンロボ」の観測データを集計
※ 症状がつらい人の割合:スマホアプリ「ウェザーニュース」の『花粉 Ch.』に 2022年 2 月 1 日〜3 月 31 日までに花粉症のユーザーから寄せられた症状報告(のべ66,702通)のうち、“非常につらい”“つらい”の回答を合計し、割合で表示

 

 九州〜東北では花粉シーズンの終了が見えてきましたが、ピークを越えるまでは引き続き対策が必要です。毎日の飛散状況や飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」から確認できます。シーズン終了までの花粉症対策にお役立てください。

▼ウェザーニュース「花粉Ch.」
https://weathernews.jp/s/pollen/ 

都道府県ごとの花粉飛散時期

都道府県

2022年

平年(2012年〜2021年の平均)

花粉シーズン
開始日

本格花粉シーズン
開始日

花粉シーズン
終了日

花粉シーズン
開始日

本格花粉シーズン
開始日

花粉シーズン
終了日

北海道

4月中旬

4月下旬

6月上旬

4/26

5/2

6/12

青森県

3/11

3/18

5月上旬

3/9

3/15

5/8

岩手県

3/11

3/17

5月上旬

3/4

3/11

5/8

秋田県

3/11

3/18

5月上旬

3/8

3/15

5/7

宮城県

3/5

3/11

5月上旬

2/23

3/4

5/6

山形県

3/11

3/17

5月上旬

3/1

3/7

5/6

福島県

3/5

3/11

5月上旬

2/22

3/3

5/7

茨城県

2/24

2/27

5月上旬

2/7

2/20

5/7

栃木県

2/24

2/27

5月上旬

2/8

2/20

5/7

群馬県

2/21

2/27

5月上旬

2/8

2/19

5/7

埼玉県

2/17

2/27

5月上旬

2/7

2/20

5/7

千葉県

2/21

2/27

5月上旬

2/6

2/19

5/7

東京都

2/17

2/27

5月上旬

2/5

2/20

5/7

神奈川県

2/16

2/27

5月上旬

2/6

2/19

5/7

山梨県

2/27

3/1

5月上旬

2/12

2/22

5/8

長野県

2/28

3/5

5月中旬

2/22

3/2

5/11

新潟県

3/5

3/11

5月上旬

2/27

3/5

5/6

富山県

3/5

3/11

5月上旬

2/24

3/2

5/5

石川県

3/5

3/11

5月上旬

2/23

2/28

5/4

福井県

3/4

3/11

5月上旬

2/23

2/28

5/3

静岡県

2/17

2/27

5月上旬

2/9

2/18

5/6

愛知県

2/27

3/5

5月上旬

2/16

2/23

5/5

岐阜県

2/28

3/5

5月上旬

2/19

2/25

5/10

三重県

2/22

2/27

5月上旬

2/15

2/22

5/4

滋賀県

2/28

3/5

5月上旬

2/21

2/27

5/3

京都府

2/28

3/5

5月上旬

2/20

2/27

5/4

大阪府

2/27

3/5

5月上旬

2/19

2/25

5/3

兵庫県

2/28

3/5

5月上旬

2/18

2/26

5/5

奈良県

2/27

3/5

5月上旬

2/18

2/25

5/4

和歌山県

2/21

3/3

5月上旬

2/14

2/23

5/4

岡山県

2/27

3/5

5月上旬

2/19

2/25

5/3

広島県

2/28

3/3

5月上旬

2/18

2/24

5/2

鳥取県

2/26

3/3

5月上旬

2/18

2/25

5/1

島根県

2/26

3/2

5月上旬

2/17

2/25

5/1

山口県

2/16

2/28

4月下旬

2/12

2/19

4/30

徳島県

2/27

3/3

5月上旬

2/16

2/21

5/3

香川県

2/26

2/28

5月上旬

2/17

2/23

5/2

愛媛県

2/16

3/2

5月上旬

2/14

2/20

5/2

高知県

2/16

2/28

5月上旬

2/15

2/22

5/2

福岡県

2/15

2/27

4月下旬

2/10

2/18

4/27

佐賀県

2/16

3/2

4月下旬

2/14

2/19

4/27

長崎県

2/15

2/27

4月下旬

2/10

2/18

4/26

大分県

2/16

2/28

4月下旬

2/11

2/19

4/28

熊本県

2/16

3/2

4月下旬

2/13

2/18

4/28

宮崎県

2/16

3/2

4月下旬

2/9

2/19

4/28

鹿児島県

2/17

2/27

4月下旬

2/10

2/19

4/28

都道府県ごとの花粉飛散量と症状報告

都道府県

2/1〜3/31の花粉飛散量
2021年比(%)

2/1〜3/31のつらい症状報告の割合

2022年(%)

2021年(%)

北海道

-

-

-

青森県

117%

12%

17%

岩手県

182%

18%

14%

秋田県

184%

6%

6%

宮城県

60%

23%

21%

山形県

80%

16%

24%

福島県

78%

18%

15%

茨城県

58%

18%

17%

栃木県

57%

24%

23%

群馬県

59%

22%

21%

埼玉県

73%

26%

26%

千葉県

54%

23%

18%

東京都

61%

22%

20%

神奈川県

78%

21%

21%

山梨県

78%

15%

16%

長野県

128%

12%

10%

新潟県

162%

22%

11%

富山県

133%

13%

6%

石川県

162%

19%

14%

福井県

196%

31%

33%

静岡県

90%

22%

21%

愛知県

54%

20%

19%

岐阜県

41%

23%

21%

三重県

25%

16%

18%

滋賀県

30%

17%

16%

京都府

25%

17%

18%

大阪府

21%

18%

20%

兵庫県

32%

20%

20%

奈良県

26%

16%

15%

和歌山県

28%

19%

14%

岡山県

50%

13%

12%

広島県

33%

18%

18%

鳥取県

40%

18%

15%

島根県

44%

13%

11%

山口県

47%

12%

16%

徳島県

20%

26%

27%

香川県

25%

7%

9%

愛媛県

20%

7%

15%

高知県

25%

24%

12%

福岡県

74%

17%

18%

佐賀県

91%

25%

24%

長崎県

75%

17%

28%

大分県

39%

17%

16%

熊本県

54%

15%

15%

宮崎県

26%

16%

18%

鹿児島県

41%

10%

26%

全国

60%

20%

20%

 

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