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ウェザーニューズ「第十回桜開花予想」を発表

桜前線は記録的な早さで北海道へ 札幌などGW前から見頃に

〜全国の名所1,100か所の開花・満開予想をウェザーニュースアプリ「さくらCh.」で公開〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は「第十回桜開花予想」を発表しました。
2023年の桜前線は記録的な早さで北上し、早くも北海道に到達しました。今週14日に札幌、16日には函館で開花する予想で、5月上旬にかけて開花エリアが広がっていく見通しです。東北北部では現在満開のところが多く、秋田県や岩手県では今週末まで、青森県では来週まで見頃の桜を楽しめそうです。北海道の道南や道央では早くも来週には桜が満開となる予想で、GW前に見頃を迎えます。お花見を予定されている方はタイミングを逃さないよう、最新の開花状況をご確認ください。
なお、本発表をもちまして、2023年シーズンの桜開花予想を終了いたします。全国1,100か所のお花見名所の開花・満開予想は、ウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」からご覧いただけます。

<ポイント>
1. 東北南部は早くも桜吹雪に
2. 東北北部の桜が見頃、お花見は来週まで
3. 北海道に桜前線が上陸、GW前から見頃に

▼全国1,100か所のお花見名所の情報
ウェザーニュース「さくらCh.」
https://weathernews.jp/sakura/

2023年「第十回桜開花予想」

<桜前線は北海道へ 記録的な早さ>

桜前線は記録的な早さで北上しています。先週4月7日に青森で開花を迎え、開花日の最早記録を更新しました。今週4月11日に松前で開花を迎え、桜前線は早くも津軽海峡を越えて北海道に到達しています。函館や札幌の開花も目前です。
今後の北日本の天気は周期的に変化します。寒気の影響で一時的な寒の戻りがあるものの、気温は平年よりも高くなる予想です。北海道では15℃前後まで気温が上がるなど5月上旬並の暖かさとなる日もあり、開花に向けてつぼみの生長がさらに進みそうです。今週4月14日に札幌、16日に函館で開花する予想です。いずれも統計開始以来最も早い開花になる見込みです。全国で最も開花の遅い釧路でも5月5日に開花を迎え、桜前線はゴールへと向かいます。

 

<北海道ではGW前から見頃に>

東北南部や長野県北部では桜吹雪を迎えたところが多くなっており、見頃終盤です。東北北部では現在満開のところが多く、秋田県と岩手県では今週末まで、青森県では来週までお花見を楽しめそうです。北海道の道南や道央では早くも来週に桜が満開となる見込みです。札幌など平年よりも半月以上早い満開となるところもあるため、お花見を予定されている方はタイミングを逃さないよう、最新の開花状況をご確認ください。

 

<第九回(4/5発表)からの変化点>

「桜のつぼみ調査」によるつぼみの生長状況を反映させ、開花予想日を1〜2日早めたところが多くなっています。函館では最新のつぼみの状況から開花予想日を3日遅らせました。

 

<「桜のつぼみ調査」によるつぼみの生長状況>

「桜のつぼみ調査」(※)の結果、東北ではほとんどのつぼみが開花を迎え、北海道では先の色が変化したつぼみが7割を超えて、開花が近いつぼみも現れ始めたことがわかりました。

北海道では「先が黄色に」以上のランクに変化したつぼみが前回の38%から73%に大幅に増加しました。中には「先がピンクに」以上のつぼみも見られています。先週の北日本は5月上旬並の暖かさとなった日があり、つぼみの生長が進みました。この先の気温も高い傾向のため、つぼみの生長は早いペースで進み、開花の報告も届きそうです。

 

 

各都市の開花予想日 ソメイヨシノ標本木(*はエゾヤマザクラ)

エリア
都市
開花
満開
平年開花
昨年開花
平年満開
昨年満開
北海道
札幌
4月14日
4月18日
5月1日
4月23日
5月6日
4月25日
稚内(*)
5月3日
5月6日
5月13日
5月6日
5月16日
5月9日
旭川(*)
4月24日
4月27日
5月4日
4月26日
5月7日
4月28日
網走(*)
4月29日
5月2日
5月10日
4月27日
5月13日
4月30日
釧路(*)
5月5日
5月8日
5月16日
5月8日
5月19日
5月10日
帯広(*)
4月21日
4月24日
5月2日
4月22日
5月5日
4月25日
室蘭
4月22日
4月27日
5月4日
4月25日
5月9日
4月30日
函館
4月16日
4月20日
4月28日
4月21日
5月2日
4月25日
東北
青森
4月7日(※1)
4月11日(※1)
4月22日
4月16日
4月26日
4月20日
秋田
4月4日(※2)
4月7日(※2)
4月17日
4月12日
4月22日
4月16日
盛岡
4月3日(※1)
4月6日(※1)
4月18日
4月14日
4月24日
4月18日
仙台
3月26日(※1)
3月31日(※2)
4月8日
4月8日
4月13日
4月11日
山形
3月31日(※1)
4月5日(※2)
4月13日
4月11日
4月18日
4月13日
福島
3月24日(※1)
3月28日(※1)
4月7日
4月4日
4月11日
4月8日
※1最早記録, ※2最早記録タイ

 

名所の開花予想日

エリア
都道府県
スポット名
開花
満開
北海道
北海道
五稜郭公園
4月16日
4月20日
二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)
4月24日
4月28日
東 北
青森
弘前公園
4月7日
4月13日
秋田
桧木内川堤のソメイヨシノ
4月9日
4月12日
岩手
北上展勝地
4月3日
4月7日
宮城
白石川堤一目千本桜
3月27日
4月1日
山形
霞城公園
3月30日
4月6日
福島
開成山公園
3月28日
3月31日
※ 上記の表は全国約1,100か所のお花見名所から都道府県ごとに1か所(北海道は2か所)をピックアップしています

 

参考:桜開花予想の定義

開花日:標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の開花がピークを迎える日

満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の満開がピークを迎える日

※ 気象庁の観測基準と同じです。
※ 独自の取材により、施設管理者などの判断を基準としています。

 

平年   :1991〜2020年の平均値
非常に早い:基準より7日以上早い
早い   :基準より5〜6日早い
やや早い :基準より3〜4日早い
並    :基準との差が2日以内
やや遅い :基準より3〜4日遅い
遅い   :基準より5〜6日遅い
非常に遅い:基準より7日以上遅い

 

参考:桜開花予想の手法

ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、実況気温・予想気温のデータをもとに開花日を予測しています。

(1) 桜リポートの分析
ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、桜の開花状況を観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。全国各地から届くリポートから桜の生長状況を把握し、開花予想に反映しています。

(2) 全国約1,100か所の桜の名所への取材データ
ウェザーニューズでは、全国の桜の名所約1,100か所に電話などで独自に取材を行い、桜の生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果を統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
桜の開花予想を算出する際、統計データが分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の統計データを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは、気温が上昇傾向にある過去20年間の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは2月後半から3月の気温に大きく影響されます。2月後半から3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前の「桜のつぼみ調査」や独自週間予報等から予測に反映しています。

 

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