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ウェザーニューズ、2023年「桜の振り返り調査」の結果を発表
今年のお花見、過半数が「行った」!長い見頃と制限緩和で回数が2倍に
〜記録的な高温で開花が早く、あっという間に満開へ お花見タイミングは難しかった~
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通して「桜の振り返り調査」を実施し、その結果を発表しました。本調査結果の詳細は「ウェザーニュース」のアプリやウェブサイトで公開するとともに、今後のサービスに活用していきます。
<ポイント>
1. 記録的な高温の影響で開花が早く、あっという間に満開へ お花見タイミングが難しかった
2. 過半数がお花見に「行った」と回答、長い見頃と制限緩和でお花見回数が2倍に
▼ウェザーニュースウェブサイト「桜の振り返り調査2023」
https://weathernews.jp/s/topics/202305/180245/
記録的な高温で開花が早かった、9割以上が実感
2023年の桜の開花は全国的に平年より早く、気象庁が開花を発表している53地点(ソメイヨシノとエゾヤマザクラ)のうち、半数以上にあたる27地点で観測史上最も早い記録(タイ記録を含む)となりました。特に北日本や東日本ほど開花の早さが顕著で、平年より1〜2週間程度早く咲いたところもありました。九州や四国では平年並か早い開花だったものの、昨年と比べると同じくらいかやや遅い開花となりました。
ウェザーニュースアプリのユーザーに開花の時期について聞いたところ、9割以上(91.0%)が「早かった」と回答しました。昨年「早かった」と回答した方は48.7%だったため、今年は昨年よりも大幅に早く感じられたことがわかります。エリア別では、近畿以北で「早かった」という回答が9割を超え、特に甲信と北陸・東北では95%以上と圧倒的でした。九州や四国では他の地域に比べて「遅かった」の回答が多めとなり、開花の実況と同じ傾向が見られています。
桜の花芽(生長すると花になる芽)は夏に作られ、晩秋から初冬にかけて寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると低温刺激によって休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて生長が再開します。休眠打破後は春にかけて気温が上昇するのに従って花芽が生長し、暖かくなるほど開花が早まります。
今年の冬から春にかけての気温を見ると、2月末から全国的に高温傾向となり4月中旬まで続きました。3月の平均気温は北日本と東日本で1946年の統計開始以降1位、西日本では1位タイの高温となりました。また4月の気温も北日本と東日本で平年よりかなり高く、北日本では統計開始以降1位タイの高温となりました。今年はこの高温の影響で開花が早まったと考えられます。一方九州では、桜の開花が昨年よりやや遅い地点がありました。西日本では12月中旬以降、強い寒気の影響で平年より気温が低くなりましたが、11月や1月中旬は平年より気温が高くなりました。特に九州など低温の期間が短かったところでは休眠打破がしっかり行われなかった可能性があり、開花が少し遅くなったと考えられます。
開花からあっという間に満開へ、お花見のタイミングが難しかった
開花から満開までの平均日数は6.7日で、2022年(5.8日)よりは長くなりましたが、2021年(7.5日)や2020年(8.1日)よりも短くなり、高温の影響で比較的あっという間に満開になったと言えます。都道府県別に見ても、西日本と東日本の一部で昨年より時間がかかっているものの、概ね昨年並でした。
ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見のタイミングについて聞いたところ、「ばっちり」という回答が66.2%で最も多く、次いで「見頃を過ぎてた」が25.5%、「見頃前だった」は8.3%でした。昨年よりも「ばっちり」の回答が減少しており、「見頃を過ぎてた」と「見頃前だった」の回答が多くなっています。今年は開花日が早く、例年見頃になる時期には既に散り始めていた名所もあったことから、お花見のタイミングを逃してしまった方が多かったようです。また、3月下旬は前線や低気圧の影響で太平洋側を中心に曇りや雨となり、ちょうど桜の見頃時期と重なりました。このため、関東などでは「見頃になってから休日と雨の日が重なる日が多く、晴れるタイミングを待っていたら見頃が過ぎていた」という声も届きました。
見頃は平均8.1日、制限緩和でお花見回数が増加
お花見をするのに重要な桜の見頃期間について調べると、今年は全国平均で8.1日となり、昨年(8.0日)と同じくらいの長さでした。都道府県別に見ると、見頃期間は概ね6〜10日程度だったことがわかります。見頃日数が昨年の5日間からプラス3日の8日間だった東京の気温を見てみると、満開後に一時的な寒の戻りがあったことがわかります。この寒の戻りの影響で桜の花が長持ちし、昨年よりも見頃の期間が伸びたと考えられます。
ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見に行ったかどうかを聞くと、50.9%が「行った」と回答し、半数以上がお花見に行ったことがわかりました。また、お花見に行った回数を聞いたところ、昨年は全国平均で1.5回だったのに対し今年は3.1回に増加しました。都道府県別に見ると1位は高知県の4.1回で、2位が徳島県と大分県の4回、3位が富山県の3.9回、5位が香川県の3.8回となり、四国が多くランクインする結果となりました。
今年はマスクの着用が個人の判断に委ねられるようになったり、自治体からは飲食を伴う宴会を認める発表があったりと、お花見への制限が緩和されたことに加え、桜の見頃が長かったために、お花見に行く機会も増えたのではないかと考えられます。
見頃時期の天気が桜のキレイさを左右
今年の桜の美しさについて、ウェザーニュースアプリのユーザーに「今年の桜はキレイだった?」と質問し、“例年以上にキレイ”“例年並み”“あまりキレイではない”“わからない”の4択で回答していただきました。回答を集計した結果、“例年並み”と回答した方が最も多く、全国平均で79%となりました。
エリア別に見ると、北陸では“例年以上にキレイ”と回答した方が20%と、他のエリアよりも多くなっています。今年は関東や東海などで見頃期間の土日が雨と重なりましたが、北陸では見頃の土日にしっかりと晴れたために、他のエリアよりも桜がキレイに見えた方が多かったのではないかと考えられます。
初めて行って良かった桜名所は?1位は上野恩賜公園
今年初めて行ってよかった桜の名所についてフリーコメントで回答を受け付けたところ、1位は上野恩賜公園(東京都)、2位は千鳥ヶ淵緑道(東京都)、3位は弘前公園(青森県)となりました。今年3月に行った『お花見調査2023』の「一度は行ってみたい桜の名所ランキング」(※)にランクインした憧れの名所に加えて、東京都や大阪府周辺のアクセスの良い人気スポットが名を連ねる結果となっています。
※ お花見調査2023:/news/42941/
今年のお花見シーズンは名所や公園の制限が緩和され、見頃も長く続いたため、昨年や一昨年以上にお花見を楽しまれた方が多かったようです。ウェザーニューズでは、来年以降も桜の開花予想やお花見に関する調査などを通じて、皆さんに桜を楽しんでいただける情報発信を続けてまいります。
参考
「お花見何回行った?」(回) | ||
1位 | 高知 | 4.1 |
2位 | 徳島 | 4 |
2位 | 大分 | 4 |
4位 | 富山 | 3.9 |
5位 | 香川 | 3.8 |
6位 | 岩手 | 3.5 |
6位 | 茨城 | 3.5 |
6位 | 奈良 | 3.5 |
9位 | 神奈川 | 3.4 |
9位 | 愛媛 | 3.4 |
11位 | 山形 | 3.3 |
11位 | 群馬 | 3.3 |
11位 | 東京 | 3.3 |
11位 | 兵庫 | 3.3 |
15位 | 埼玉 | 3.2 |
15位 | 静岡 | 3.2 |
17位 | 福島 | 3.1 |
17位 | 石川 | 3.1 |
17位 | 福井 | 3.1 |
17位 | 三重 | 3.1 |
17位 | 大阪 | 3.1 |
22位 | 山梨 | 3 |
22位 | 岐阜 | 3 |
22位 | 京都 | 3 |
22位 | 岡山 | 3 |
26位 | 宮城 | 2.9 |
26位 | 栃木 | 2.9 |
26位 | 千葉 | 2.9 |
26位 | 長野 | 2.9 |
26位 | 愛知 | 2.9 |
26位 | 熊本 | 2.9 |
32位 | 北海道 | 2.8 |
32位 | 滋賀 | 2.8 |
32位 | 和歌山 | 2.8 |
32位 | 福岡 | 2.8 |
32位 | 鹿児島 | 2.8 |
37位 | 新潟 | 2.7 |
37位 | 鳥取 | 2.7 |
37位 | 宮崎 | 2.7 |
40位 | 青森 | 2.6 |
40位 | 秋田 | 2.6 |
40位 | 島根 | 2.6 |
43位 | 山口 | 2.5 |
43位 | 長崎 | 2.5 |
45位 | 広島 | 2.3 |
46位 | 佐賀 | 1.9 |
全国平均 | 3.1 |