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ウェザーニューズ、「ゲリラ雷雨」の予想発生回数を47都道府県別に発表

ゲリラ雷雨の総発生回数は5.7万回、ピークは8月中旬〜9月上旬

~東京都で680回、愛知県で790回、大阪府で240回の発生予想~

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、突発的かつ局地的に激しい雨や落雷をもたらす「ゲリラ雷雨」(※1)に対し、事前対策への意識を高め被害軽減につなげるため、「ゲリラ雷雨傾向2023」を発表しました。7〜9月のゲリラ雷雨は、全国でおよそ57,000回発生する予想です。昨年よりも発生回数が少なくなる予想ですが、過去5年平均と比べるとほぼ同数となるため注意が必要です。8月中旬から9月上旬が発生のピークとなる見通しです。随時最新の雨情報をご確認ください。
毎年、突然の激しい雨や落雷による被害が全国各地で発生しています。ウェザーニューズでは、少しでも被害を減らすべく、継続的に情報を発信していきます。

▼ウェザーニュースウェブサイト「ゲリラ雷雨傾向2023」
https://weathernews.jp/s/topics/202307/050325/

 

ゲリラ雷雨発生傾向2023

<発生回数:全国の総発生回数は約5.7万回>

2023年7〜9月のゲリラ雷雨は、全国でおよそ57,000回発生する予想です。全国の総発生回数がおよそ75,000回だった昨年よりもやや少なくなり、過去5年平均と比べるとほぼ同数となる見込みです。
都道府県別にみると、昨年の半分〜昨年並みの回数となるところが多くなっています。
東京都では680回(昨年比0.7倍/例年比0.8倍)、愛知県では790回(昨年比0.5倍/例年比0.7倍)、大阪府では240回(昨年比0.4倍/例年比0.6倍)となる予想です。北陸西部や西日本日本海側では発生回数が昨年の半分以下となるところもありそうです(都道府県別の数字は表をご覧ください)。
今年は昨年と比べるとゲリラ雷雨の発生回数が少なくなるものの、例年並みの発生回数が予想されています。一度ゲリラ雷雨が発生すると、激しい雨による冠水や浸水、落雷による停電や交通機関への影響など様々な被害が懸念されます。油断せずに随時最新の雨情報をご確認ください。

 

<発生時期:8月中旬から9月上旬にかけて多く発生>

ゲリラ雷雨は、気温の上昇や湿った空気が流れ込むことで、大気の状態が不安定になる時に発生しやすい現象です。今シーズンのゲリラ雷雨は、8月中旬から9月上旬にかけて発生しやすい見込みです。
9月上旬にかけて日本付近は高気圧に覆われて晴れる日が多くなります。太平洋側や内陸部では湿った空気や地表面の昇温の影響を受けて、ゲリラ雷雨が発生しやすくなります。日差しが届いていても、天気の急変に注意が必要です。9月中旬以降は秋雨前線や台風の影響を受けて、突発的かつ局地的なゲリラ雷雨の発生は徐々に減少していき、ゲリラ雷雨のシーズンも終息に向かう見通しです。

 

<要因:気温の上昇と湿った空気の影響で発生するパターン>

今シーズンは、日本付近は広く太平洋高気圧に覆われ、晴れて気温が上がりやすくなる見通しです。このため、気温の上昇と南から流れ込む湿った空気の影響でゲリラ雷雨が発生するパターンが多くなり、特に太平洋側や内陸部でゲリラ雷雨が発生しやすくなる予想です。

 

エリア別のゲリラ雷雨傾向

北日本

2023年シーズンの北日本のゲリラ雷雨の総発生回数は約12,000回で、昨年比0.8倍とやや少なくなる予想です。都道府県別にみると、昨年の半分〜昨年並みの回数となるところが多くなっています。発生ピークは8月中旬から9月上旬の見込みです。

8月は気温の上昇の影響で大気の状態が不安定になり、ゲリラ雷雨が発生するパターンが多くなります。9月後半からは台風の影響が懸念されるほか、秋雨前線や移動性の高気圧の影響を受けやすくなるため、ゲリラ雷雨の発生回数は減少していきます。

発生回数は昨年より少ないものの、例年並みの予想です。一度のゲリラ雷雨で様々な被害が懸念されるため、油断せずに最新の雨情報をご確認ください。

※クリックすると拡大します

東日本

2023年シーズンの東日本のゲリラ雷雨の総発生回数は約18,000回で、昨年比0.8倍とやや少なくなる予想です。都道府県別にみると、太平洋側では発生回数が昨年を上回るところもあります。一方北陸では昨年の半分以下となるところもありそうです。発生ピークは8月下旬の見込みです。

梅雨明け後の7月下旬から、気温の上昇や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になりやすく、ゲリラ雷雨の発生回数が増加します。9月後半からは台風の影響が懸念されるほか、秋雨前線や移動性の高気圧の影響を受けやすくなるため、ゲリラ雷雨の発生回数は減少していきます。

発生回数は昨年より少ないものの、例年並みの予想です。一度のゲリラ雷雨で様々な被害が懸念されるため、油断せずに最新の雨情報をご確認ください。

※クリックすると拡大します

西日本

2023年シーズンの西日本のゲリラ雷雨の総発生回数は約20,000回で、昨年比0.6倍で少なくなる予想です。都道府県別にみると、昨年の発生回数を下回るところが多く、日本海側では昨年の半分以下となるところもあります。発生ピークは8月中旬〜9月上旬の見込みです。

梅雨明け後の7月下旬から、気温の上昇や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になりやすく、ゲリラ雷雨の発生回数が増加します。9月後半からは台風の影響が懸念されるほか、秋雨前線や移動性の高気圧の影響を受けやすくなるため、ゲリラ雷雨の発生回数は減少していきます。

発生回数は昨年より少ないものの、例年並みの予想です。一度のゲリラ雷雨で様々な被害が懸念されるため、油断せずに最新の雨情報をご確認ください。

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※1 「ゲリラ雷雨」について
本プレスリリースでは、「局地的大雨」を指す言葉として「ゲリラ雷雨」という言葉を使用しています。一般あるいはメディアでよく使用されている「ゲリラ豪雨」と同義です。

※2 「ゲリラ雷雨」発生回数の求め方
「ゲリラ雷雨」をもたらす雨雲・雷雲は“突発的”かつ“局地的”に発達するのが特徴で、予測が難しいとされてきました。また、限られた数しか設置されていないアメダス(全国約1,300か所)では、全ての降雨を正確に観測することは困難です。そこで当社では、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた“ザーザー”以上の降雨報告(※3)と、その時の気象データの分析結果から、ユーザーがゲリラ雷雨と感じる雨の時間変化の基準値(表1)を求め、求めた基準値をもとに10km四方でゲリラ雷雨をカウントしています。
表1:「ゲリラ雷雨」判定基準
時間(分前)
閾値
0
11mm/h以上
10
14mm/h以下
20
3mm/h以下
30〜40
1mm/h以下
50〜120
0mm/h以下

※3 降雨報告について
スマホアプリ「ウェザーニュース」を通し、“ポツポツ”、“パラパラ”、“サー”、“ザーザー”、“ゴォー”の5段階で報告されます。

 

都道府県別のゲリラ雷雨傾向

都道府県
2023年
2022年(回)
過去5年平均(回)
発生回数(回)
10km四方ごとの発生回数(回)
2022年(倍)
過去5年平均比(倍)
北海道
4840
5
0.9
1.1
5446
4210
青森県
1020
10
1.4
1.5
743
700
秋田県
1050
9
0.7
0.9
1561
1150
岩手県
720
4
0.4
0.5
1940
1310
山形県
1070
11
0.8
1.0
1310
1040
宮城県
730
9
0.7
0.9
1004
820
福島県
2490
18
0.9
1.1
2674
2270
茨城県
1150
19
1.3
1.4
901
820
栃木県
1340
21
1.1
1.0
1183
1310
群馬県
1410
22
1.1
1.2
1300
1180
千葉県
560
10
0.6
0.8
953
730
東京都
680
38
0.7
0.8
1027
870
埼玉県
500
13
0.9
0.9
527
550
神奈川県
520
21
1.3
1.4
394
370
山梨県
1040
24
1.5
1.7
710
620
長野県
2400
18
0.9
1.3
2643
1810
静岡県
1620
21
1.0
1.2
1623
1380
愛知県
790
15
0.5
0.7
1488
1190
岐阜県
2010
20
0.7
0.9
2771
2190
三重県
950
17
0.5
0.7
1784
1300
新潟県
1240
9
0.5
0.6
2699
1970
富山県
1100
25
1.1
1.4
985
780
石川県
420
10
0.4
0.6
987
720
福井県
390
9
0.4
0.6
1034
680
滋賀県
480
12
0.5
0.7
953
730
京都府
520
12
0.4
0.5
1453
950
奈良県
360
10
0.3
0.4
1312
840
兵庫県
810
9
0.4
0.6
2098
1440
大阪府
240
12
0.4
0.6
569
370
和歌山県
720
15
0.5
0.8
1311
850
鳥取県
300
8
0.3
0.5
1097
600
島根県
540
8
0.3
0.5
1680
1070
岡山県
830
12
0.5
0.7
1840
1210
広島県
1170
14
0.6
0.8
1924
1500
山口県
900
14
0.6
0.9
1447
1040
香川県
210
9
0.4
0.6
495
340
徳島県
580
14
0.6
1.0
915
610
愛媛県
950
16
0.8
1.0
1210
910
高知県
1860
27
1.1
1.7
1622
1090
福岡県
790
15
0.5
0.8
1522
960
大分県
760
12
0.5
0.9
1449
840
佐賀県
320
14
0.5
0.8
615
390
長崎県
830
26
0.5
0.7
1547
1110
熊本県
1480
21
0.8
1.2
1887
1200
宮崎県
2170
30
1.0
1.6
2104
1400
鹿児島県
3150
47
1.0
1.4
3160
2280
沖縄県
7460
276
1.3
1.9
5783
4010
全国(合計)
57470
-
0.8
1.0
75680
55710
* 本傾向は、ウェザーニューズの長期予報と類似年の過去データを元に、統計的に算出したものです。
* 発生回数は7月1日~9月30日の期間で算出しています。

 

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