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ウェザーニューズ、2024年の「第一回紅葉見頃予想」を発表

【第一回紅葉見頃予想】関東や東海など高温により色付きに遅れも、広範囲で見頃は平年並

〜台風の塩害による紅葉への影響は軽微、東日本や北日本を中心に色鮮やかな紅葉に期待〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、秋の紅葉シーズンをお楽しみいただけるよう、「第一回紅葉見頃予想」を発表しました。今年の紅葉は、平年並の見頃となるところが多い予想です。11月にかけての気温は平年よりも高い傾向ですが、天気が周期変化し、晴れた日の放射冷却で葉の色付きが進んでいくとみています。ただ、東北や東日本の一部では9月後半から10月上旬は曇りや雨の日が多くなり、放射冷却が効きにくく見頃が遅れるところがある見込みです。
台風の塩害による紅葉への影響は軽微で、東日本や北日本を中心に色鮮やかな紅葉を期待できそうです。一方、西日本は夏の多照や少雨により、一部の色付きに影響が出る可能性があります。
北海道の大雪山旭岳(姿見の池付近)では9月14日頃より見頃となる予想で、いよいよ今年の紅葉シーズンが始まります。日本アルプスなど東日本の標高の高い山では9月下旬から見頃の紅葉を楽しめそうです。
気象情報サービス「ウェザーニュース」のアプリやウェブサイトでは、本日より「紅葉Ch.」をオープンし、全国の名所約1,000か所の見頃予想日やスポット情報を公開します。なお、「第二回紅葉見頃予想」は10月上旬の発表を予定しています。

全国約1,000か所の紅葉名所の見頃予想はこちら第一回紅葉見頃予想の一般向けサイト
ウェブサイト「紅葉Ch.」
https://weathernews.jp/koyo/
「第一回紅葉見頃予想」
https://weathernews.jp/s/topics/202409/050065/

 

2024年「第一回紅葉見頃予想」

<見頃時期:高温傾向で一部の色付きに遅れも広範囲で見頃は平年並>

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。今秋は11月にかけて全国的に平均気温が高い傾向となりますが、東日本や西日本を中心に晴れる日が多くなるため、朝晩は放射冷却により冷え込みます。葉が色付くために必要な気温低下が見込めることから、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。
ただ、9月後半から10月上旬にかけては東日本を中心に曇りや雨の日が多くなる予想で、放射冷却が効きにくくなるため、朝晩の気温低下が抑えられる可能性があります。このため、平年10月に見頃を迎える名所など、一部ではやや遅い見頃となる可能性もあります。

<夏の天候の影響は?:一部に多照や少雨の影響も、全国的に葉の状態はよい傾向>

夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。今夏も全国的に気温が高く、特に北日本と東日本太平洋側は記録的な猛暑となりました。また、台風が次々に日本列島に接近し、5号は東北太平洋側に、10号は九州や西・東日本の太平洋側を中心に大雨をもたらしました。
当社では、お天気アプリ「ウェザーニュース」を通じて8月23〜24日に葉の状態を調査し、全国1,304人に回答をいただきました。 調査の結果、全国的な傾向としては夏の天候による葉への大きな影響はなく、今年も鮮やかな紅葉が期待できそうです。特に、北海道はほどよい雨と日照があったため、昨年よりも葉の状態がよい傾向にあり、美しい紅葉が期待出来ます。一方、四国では少雨の影響で虫食いの被害が昨年よりも増えていました。また、西日本は全体的に平年よりも日照時間が長く、葉が焼けてしまっている可能性があります。全体の見栄えを損なうほどではないものの、一部に影響が出る可能性があります。 アプリでの調査後に、台風10号が西日本や東海、関東南部を中心に大雨をもたらしましたが、現時点では紅葉名所への大きな影響はない模様です。

<鮮やかさ:今後の台風進路に注意も、周期的な天気の変化で鮮やかな色付きに期待>

葉が鮮やかに色付くためには、夏の天候だけでなく秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。今秋は全国的に天気が周期変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが十分に見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できます。
ただ、9月下旬は西日本や東日本の太平洋側に、10月は東日本の太平洋側に台風が接近する可能性があります。台風の影響次第では紅葉の見栄えや名所へのアクセスに影響が出る可能性があるため、随時最新の情報をご確認ください。

※見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※見頃開始日の平年:2004〜2023年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日の平均
※天候の平年:1991〜2020年の過去30年平均
 

各エリアの紅葉見頃予想

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見頃は平年並、大雪山旭岳は9月14日頃から見頃
北海道では、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。
今秋の天気は周期変化ながらも、9月中旬には寒気が流れ込み、9月後半から10月にかけては晴れる日が多い予想です。色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎えるところが多くなるとみています。大雪山旭岳(姿見の池付近)では9月14日頃から見頃となる予想です。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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見頃はやや遅いか平年並、9月は曇りや雨が多くなるも鮮やかな紅葉に期待
東北では、今年の紅葉は平年並かやや遅い見頃となるところが多い予想です。
今秋の気温は平年よりも高い傾向です。天気は周期的に変化しますが、9月は曇りや雨の日が多く、放射冷却も効きにくいとみています。平年10月上旬までに見頃を迎える磐梯吾妻スカイライン(福島)などの標高が高い山から色付きが進み、平年よりもやや遅い見頃となる予想です。その後の天気は周期変化ですが、10月中旬を中心に晴れる日が多く、色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めます。このため、平年並の見頃を迎える名所が多くなりそうです。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉を期待できそうです。

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10月上旬は曇りや雨が多くやや遅い見頃となるもののその後は平年並に、鮮やかな紅葉に期待
関東甲信では、今年の紅葉は平年並かやや遅い見頃となるところが多い予想です。
今秋の気温は平年よりも高い傾向です。天気は周期的に変化しますが、10月上旬にかけては低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、放射冷却も効きにくいとみています。平年10月中旬にかけて見頃となる名所では平年よりもやや遅い見頃を迎えるところが多い予想です。その後は晴れる日が増えて、色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めます。このため、平年並の見頃を迎えるところが多くなる予想です。上高地・河童橋付近(長野)では10月19日頃から、御嶽昇仙峡(山梨)は11月10日頃から、いろは坂(栃木)は10月25日頃から、榛名山(群馬)では10月30日頃から見頃の紅葉が楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉を期待できそうです。ただ、9月下旬から10月にかけては台風の影響を受けるおそれがあり、被害が大きくなった場合は鮮やかさが損なわれる可能性があります。

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高温により見頃は平年並かやや遅い、天気は周期変化で鮮やかな紅葉に期待
北陸では、今年の紅葉は平年並かやや遅い見頃を迎えるところが多い予想です。
今秋の天気は周期的に変化するものの、晴れる日が多い予想です。色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎える名所が多いとみています。ただ、平均気温が高い傾向にあるため、一部では平年よりもやや遅い見頃を迎える名所もありそうです。標高2,000mを超える室堂平(富山)では既に色付きが始まっており、大観峰周辺(富山)では10月5日頃から見頃の紅葉を楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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10月中旬にかけてやや遅い見頃となるもののその後は平年並に、鮮やかな紅葉に期待
東海では、今年の紅葉は平年並かやや遅い見頃を迎えるところが多い予想です。
今秋の気温は平年よりも高い傾向です。天気は周期的に変化しますが、10月上旬は曇りや雨の日が多く、放射冷却も効きにくいとみています。このため、平年10月中旬にかけて見頃を迎える名所では平年よりもやや遅い見頃を迎える予想です。その後は晴れる日が増えて、色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎えるところが多くなりそうです。香嵐渓(愛知)では11月19日頃から見頃の紅葉を楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、9月下旬から10月にかけては台風の影響を受けるおそれがあり、被害が大きくなった場合は鮮やかさが損なわれる可能性があります。

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見頃は平年並、夏の多照や少雨が葉の状態に一部影響
近畿では、今年の紅葉は平年並の見頃を迎えるところが多い予想です。
今秋の天気は周期的に変化するものの、晴れる日が多い予想です。平均気温は平年よりも高い傾向にありますが、晴れる日は色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎える名所が多いとみています。嵐山(京都)では11月23日頃から見頃の紅葉を楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉を期待できそうです。ただ、夏の強い日差しの影響で、葉が変色しているところがあります。全体の鮮やかさを損なうほどではないものの、一部の色付きに影響が出る可能性があります。また、9月下旬は台風の影響を受けるおそれがあるため、最新の情報に注意が必要です。

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見頃は平年並、夏の多照や少雨が葉の状態に一部影響
中国・四国では、今年の紅葉は平年並の見頃を迎えるところが多い予想です。
今秋の天気は周期的に変化するものの、晴れる日が多い予想です。平均気温は平年よりも高い傾向にありますが、晴れる日は色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎える名所が多いとみています。大山(鳥取)では10月29日頃から見頃の紅葉を楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉を期待できそうです。ただ、夏の強い日差しや少雨の影響で、葉が変色しているところがあります。全体の鮮やかさを損なうほどではないものの、一部の色付きに影響が出る可能性があります。また、9月下旬は四国を中心に台風の影響を受けるおそれがあるため、最新の情報に注意が必要です。

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見頃は平年並、夏の多照や少雨が葉の状態に一部影響
九州では、今年の紅葉は平年並の見頃を迎えるところが多い予想です。
今秋の天気は周期的に変化するものの、晴れる日が多い予想です。平均気温は平年よりも高い傾向にありますが、晴れる日は色付きに必要な朝晩の放射冷却が見込めるため、平年並の見頃を迎える名所が多いとみています。雲仙・仁田峠(長崎)では10月31日頃から見頃の紅葉を楽しめます。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることから、多くの名所で鮮やかな紅葉を期待できそうです。ただ、夏の強い日差しの影響で、葉が変色しているところがあります。全体の鮮やかさを損なうほどではないものの、一部の色付きに影響が出る可能性があります。9月下旬は台風の影響を受けるおそれもあり、被害が大きくなった場合は鮮やかさが衰えることも考えられます。
また、台風10号の影響で高千穂峡(宮崎)では通行止めになっている場所があります。紅葉狩りに行く際は最新の情報にご注意ください。

全国の名所約1,000か所の見頃予想日やスポット情報は、「ウェザーニュース」のスマホアプリとウェブサイト「紅葉Ch.」(https://weathernews.jp/koyo/)にて公開しています。

 

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