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地元企業や県民とウェザーニュースを基盤に参加型の新たな減災・防災コミュニティを形成

ウェザーニューズと静岡県、防災・減災に関する包括連携協定を締結

観測機や県民のリポートで気象リスクを迅速検知、企業や住民がつながり地域の被害を最小化

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、静岡県と全国で初めて「防災・減災に関する包括連携協定」を本日締結しました。
近年は気候変動の影響もあり河川氾濫や土砂災害など全国的に気象災害が頻発していることから、従来のように気象事業者から自治体に気象情報を提供するだけではなく、地元企業や県民が参加する防災・減災のコミュニティを形成し、協力し合う必要性を感じています。そこでこの度、積極的に防災に取り組んでいる静岡県とウェザーニューズが連携し、地元企業や県民と共に地域防災力を強靭化する新たな取り組みを開始します。当社の豊富な気象データと高精度の気象予測技術、個人・法人とつながるコミュニティを集約した「ウェザーニュース」や気象IoTセンサーなどを基盤に、静岡県と連携して地元企業や県民と共に新たな防災・減災の輪を循環させることで、流域治水を進めていきます。
当社は創業以来蓄積した膨大な気象・水象データや独自の気象予測技術と、4500万ダウンロードの「ウェザーニュース」アプリユーザーと共に自治体・県民・地元企業が一体となった災害に強靭な地域コミュニティ形成を支援することで地域のリスクを最小化する、新しい防災の形を実現していきます。

「ウェザーニュース for business」の詳細はこちらから「ソラテナPro®︎」の詳細はこちら
https://biz.weathernews.jp/wfb/
https://wxtech.weathernews.com/soratena.html

静岡県との包括的な連携・協力に関する協定

ウェザーニューズは、静岡県と「防災・減災に関する包括連携協定」を締結し、双方の保有する資源や環境等を有効に活用し、静岡県と連携して防災・減災活動を推進し、安全・安心な社会構築に向けて取り組みます。
具体的には、より迅速な災害対策を実現するため当社が静岡県や県民の協力を得て県内各所に気象IoTセンサーやライブカメラを設置し、気象変化をモニタリングできる環境を整備します。また、静岡県民からお天気アプリ「ウェザーニュース」を通して天気や被害のリポートを積極的に報告いただくことで、予報精度の向上や早期の気象リスク把握に活かします。さらに、静岡県内の企業に対して当社の法人向け気象情報を提供し、店舗や倉庫など拠点別の台風や河川水位、大雪などの様々な予報に加えて、県内の観測データやライブカメラ、天気・被害報告などを従業員の安全対策にご活用いただきます。気象リスクが高い場合は県民や企業に天気や被害リポートの報告を促すなど、プッシュ通知で危険をお知らせすることで対応の遅れを未然に防ぎます。

1月21日「包括連携協定」締結式の様子
株式会社ウェザーニューズ 代表取締役社長 石橋 知博(左)
静岡県 交通基盤部 森本 哲生 氏(右)

<協定による連携および協力事項>

(1)静岡県の気象・水象情報及び災害情報の提供に関すること
(2)県民への減災・災害情報の利活用推進に関すること
(3)市町の防災・減災対策の支援に関すること
(4)地域建設業防災力強化に向けた支援に関すること

 

参考:法人向け気象情報「ウェザーニュース for business」

法人向けの気象情報「ウェザーニュース for business」は、予報精度No.1(※1)のお天気アプリ「ウェザーニュース」を自治体や企業の安全対策やビジネス用途に拡張した気象サービスです。法人ごとにカスタマイズされた専用ページがウェザーニュースアプリに追加され、パソコン版の専用ウェブサイトからもご覧いただけます。
利用者は、工場・店舗など拠点ごとの気象情報や「ソラテナPro®︎」(※2)の観測データやライブカメラなど法人専用のコンテンツを閲覧できます。拠点ごとの天気予報や雨雲レーダー、落雷、停電リスク、台風の進路予測、河川水位、冠水・浸水予報、店舗の閉店・再開判断、大雪、落雷、交通への影響予測など、様々な気象情報から担当者が必要とする情報を提供します。また、アプリ版では大雨や停電リスクなど、拠点ごとにカスタマイズされたプッシュ通知を担当者に一斉通知することができます。パソコン版専用ウェブサイトでは、全拠点と気象情報をマップ上で重ね合わせることができるため、危機管理の担当者などが拠点のリスクを網羅的に把握したい場合に適しています。
地元企業の拠点の防災やBCP対策、工場やビルの施設管理、工事現場での作業判断や作業員の働き方改革などの多様なニーズに対応し、スタッフ間の情報の一本化や見逃しの減少、対応スピードの迅速化が期待できます。一般の有料会員向けのメニューもご利用いただけるので、雨雲レーダーや台風進路予測、プッシュ通知機能もあわせてご活用ください。

PC版「ウェザーニュース for business」
スマホ版「ウェザーニュース for business」

参考:高性能気象 IoT センサー「ソラテナPro®︎

「ソラテナPro®︎」は、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの要素を1分毎に観測する小型の気象IoTセンサーです。「ウェザーニュース for business」のアプリから観測データだけでなく、天気予報や雨雲レーダーなどの気象情報をシームレスに確認できます。センサー開発を得意とするオムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 辻永順太)と予報精度No.1の技術を有するウェザーニューズが両社の強みを活かして開発しました。
頻発する線状降水帯や台風などによる強風や大雨、浸水の対策にもご活用いただけるよう、雨量50mm/hの大雨や風速50m/sの強風を観測できるように性能を高めています。加えて、注意を促すために観測した気温・雨量・最大瞬間風速・平均風速・暑さ指数(熱中症リスク)・寒さ指数(低体温症リスク)・連続雨量・道路凍結指数がカスタマイズした条件を満たした場合はアプリのプッシュ通知やメールなどで気象変化をお知らせします。パソコン版では、1分毎や日毎の過去データをダウンロードして当時の気象と被害状況を分析することも可能です。

気象IoTセンサー「ソラテナPro®︎」
PC版「ソラテナPro®︎」の観測値確認画面

参考:ライブカメラ「ソラカメ」

「ソラカメ」(※3)は、設置の容易なWi-Fiカメラでクラウド録画を利用できるソラコムのクラウド型カメラサービスです。「ウェザーニュース」アプリなどからカメラ画像を確認できます。
いまの空の情報が集まり、正確な実況把握に繋がることで天気予報の精度が向上することはもちろん、大雨時の河川の状況の把握や、過去画像を遡り、当時の様子を確認することも可能です。

静岡県内の「ソラカメ」映像
ライブカメラ「ソラカメ」

参考:ユーザーの天気報告「ウェザーリポート」

「ウェザーリポート」は、お天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーから空の写真の投稿や天気・体感報告を募る取り組みで、2005年11月から行っています。
ウェザーニューズには1日20万通ほどの天気報告が寄せられており、うち写真付きのリポートが1日3万通ほど届いています。予報センターではウェザーリポートを24時間常にチェックし、予報に活用しています。ウェザーリポートを活用することで、気象観測機では捉えきれない空や天気の変化を把握することができ、高精度な天気予報へとつながっています。
また、災害時は被害状況をマップ上にプロットすることも可能です。「家屋倒壊/屋内被害/道路被害/液状化/土砂災害/通信/電気・ガス/水道/交通への影響/影響なし/その他」の11項目別に表示し、現地の状況の迅速な把握を支援します。

 

※1 「ウェザーニュース」が2年連続で天気予報サービスにおける予報精度No.1を獲得
/news/46924/

※2 「ソラテナPro®︎」は株式会社オムロンの商標または登録商標です
/news/43713/

※3 「ソラカメ」は株式会社ソラコムの商標または登録商標です 
/news/46141/

 

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