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ウェザーニューズ、2025年「桜の振り返り調査」の結果を発表

桜の見頃日数は昨年より長く、お花見に行った人の割合が昨年より増加傾向に

〜一人当たりのお花見平均回数は3.2回と昨年とほぼ同水準に推移~

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通して「桜の振り返り調査」を実施し、その結果を発表しました。本調査結果の詳細は「ウェザーニュース」のアプリやウェブサイトで公開するとともに、今後のサービスに活用していきます。

✔︎ポイント
1.  寒の戻りで見頃期間が長期化
2.  半数以上がお花見に「行った」と回答、全国平均でお花見回数は「3.2回」
2025年「桜の振り返り調査」はこちら
ウェザーニュースウェブサイト「桜の振り返り調査2025」
https://weathernews.jp/news/202505/290096/

開花時期は「遅かった」と感じた方が半数

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回答数:8,043人

2025年の桜の開花時期は、西日本では平年並〜やや遅くなり、東日本では太平洋側でやや早い〜平年並、日本海側で平年より早い〜やや遅くなりました。また、北日本では非常に早い〜平年並となりました。
ウェザーニュースアプリのユーザーに開花の時期について聞いたところ、半数(50%)が「遅かった」と回答されました。エリア別で見ると、東海以西(四国以外)では、半数以上の方が「遅かった」と回答されています。関東・山梨や北陸・長野でも、48%が「遅かった」と答えられており、これは過去5年で見ると2021年から2023年は桜の開花が平年よりも早かった年が多く、観測史上最も早い記録(タイ記録を含む)となった地点が多数あったため、その印象から今年の開花が「遅かった」と感じている方が多いようです。一方、北海道と東北は、「早かった」と「遅かった」の回答が拮抗していました。今年の開花は平年より早くなったものの、2024年は4月の気温が統計開始以降で1位の高温となり、2024年ほど早い開花とはなりませんでした。昨年と比較して、今年の開花が遅い~非常に遅くなったことから、「遅かった」と感じている方も多くいらっしゃるようです。

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桜の花芽(生長すると花になる芽)は夏に作られ、晩秋から初冬にかけて寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると低温刺激によって休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて生長が再開します。休眠打破後は春にかけて気温が上昇するのに従って花芽が生長し、暖かくなるほど開花が早まります。
今年の冬から春にかけての気温を見ると、12月は全国的に平年並〜やや低い傾向でした。1月前半の気温は、東日本で平年並となり、西日本では冷え込みが強まりました。1月後半は全国的に暖かい日が多くなったものの、2月初めは東日本や西日本を中心に再び冷え込んだため、休眠打破は行われたと考えられます。つぼみの生長が始まる2月後半は、東日本と西日本で平年より気温が低い日が続いたため、つぼみの生長は鈍くなりました。3月後半からは暖かい日が多くなったため、生長が一気に進み、開花は平年並となった地点が多くありました。4月は気温の高い日が多く、3月後半からつぼみの生長が始まる東北北部や北海道では開花が早くなりました。

1週間ほどで満開へ、タイミングは「バッチリ」が70%

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回答数:7,568人

開花から満開までの全国の平均日数は6.7日で、2024年(6.2日)より長かったものの、2023年(6.7日)と同日数となり、約1週間で満開になったと言えます。エリア別で見てみると、西日本から東日本では、3月上〜中旬の気温はアップダウンを繰り返したものの、開花が進む3月下旬は暖かい空気が流れ込み気温が上昇しました。このため寒気の影響をほとんど受けず、開花から1週間前後で満開になりました。北日本では、4月は暖かい空気が流れ込んだことで、3日前後で満開になりました。
ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見のタイミングについて聞いたところ、「ばっちり」という回答が70%で最も多く、次いで「見頃を過ぎてた」が16%、「見頃前だった」は14%という結果になり、昨年よりも「ばっちり」の回答が増加していました。開花の時期が平年並だったことに加えて、西日本や東日本は、高気圧に覆われて晴れた日が多く、開花から満開までの天気がお花見に適した日が多かったため、グッドタイミングでのお花見を楽しめたと考えられます。

見頃は平均7日、長い期間桜を満喫できた

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お花見をするのに重要な桜の見頃期間について調べると、今年は全国平均で9.7日となり、2024年(7.2日)と2023年(8.1日)よりも長い見頃期間となりました。エリア別に見ると、見頃期間が概ね6〜10日程度のところが多くなりましたが、九州や中国四国、東日本太平洋側では11〜15日となったところがあり、ここ数年と比べても長かったことがわかります。西日本や東日本では、3月下旬に高温となったため開花から一気に満開となったところが多くありました。その後、3月末から4月初めにかけての寒の戻りの影響で桜は長持ちして満開の見頃の期間が10日前後と長くなりました。東京では昨年7日間だった見頃日数が5日伸びて、12日間と長くなりました。気温を見てみると、満開後に一時的な寒の戻りがあったことがわかります。この寒の戻りの影響で桜の花が長持ちし、昨年よりも見頃の期間が伸びたと考えられます。
北日本や北陸は開花後、一時的な寒の戻りはあったものの、気温の高い日が多くなりました。このため、見頃期間は8日前後と、同様に暖かい日の多かった昨年と比べても同程度の長さとなりました。

回答数:8,440人
回答数:5,123人

ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見に行ったかどうかを聞くと、55%が「行った」と回答し、半数以上の方がお花見に行ったことがわかりました。また、お花見に行った回数を聞いたところ、昨年は全国平均で3.1回だったのに対し、今年は3.2回とほぼ同じでした。都道府県別に見ると1位は徳島県の4.5回で、2位が宮崎県の4.3回、3位が京都府の4.2回、4位が高知県の4.1回、5位が富山県と鳥取県の3.9回となり、見頃シーズンの日数が11〜15日と長かった宮崎県と高知県の2地点がランクインする結果となりました。

参考:さくらのシーズンの定義について
「さくらプロジェクト」でウェザーニュースのユーザーが見守る約1万本の桜の生長状況をもとに、以下のように定義しています。
・開花シーズン                 :2割が開花した日
・見頃シーズン                 :9割が開花、3割が満開を迎えた日
・桜吹雪シーズン              :散り始め+葉桜の割合が、満開+もうすぐ満開の桜の割合を上回った日
・葉桜シーズン                 :葉桜の割合が、散り始めの桜の割合を上回った日

 

見頃時期の天気が桜のキレイさを左右

回答数:8,402人

今年の桜の美しさについて、ウェザーニュースアプリのユーザーに「今年の桜はキレイだった?」と質問し、“例年以上にキレイ”“例年並み”“あまりキレイではない”“わからない”の4択で回答していただきました。回答を集計した結果、“例年並み”と回答した方が最も多く、全国平均で81%となりました。
エリア別で見てみると、“例年以上にキレイ”の回答が四国では16%、中国や九州では13%という結果となりました。西日本では晴れた日が多く、より桜がキレイに見られたと考えられます。

初めて行って良かった桜名所は?1位は弘前公園/弘前城

回答数:2,292人

今年初めて行ってよかった桜の名所についてフリーコメントで回答を受け付けたところ、1位は弘前公園/弘前城(青森県)、2位は三春の滝桜(福島県)、3位は千鳥ヶ淵(東京都)となりました。みなさんからは、弘前公園/弘前城について「桜と城のコラボレーションが美しく、“天下第一の桜”と称される名所」といったコメントや三春の滝桜は「樹齢1000年を超える国の天然記念物で、枝垂れ桜の美しさが圧巻」、千鳥ヶ淵は「皇居のお堀沿いに咲く桜と水面の反射が幻想的」など、日本の歴史と桜のコラボレーションや桜の卓越した美しさに感動したコメントが多く寄せられていました。
また、今年3月に行った『お花見調査2025』の「一度は行ってみたい桜の名所ランキング」(※)にランクインした憧れの名所が今回のランキングにも入っており、桜の人気スポットが名を連ねる結果となっています。

お花見調査2025:/news/51653/

ウェザーニューズでは、来年以降も桜の開花予想やお花見に関する調査などを通じて、皆さんに桜を楽しんでいただける情報発信を続けてまいります。

参考 「お花見何回行った?」(回)

北海道

2.8

三重

3.2

青森

3.2

滋賀

2.7

岩手

2.7

京都

4.2

宮城

2.8

大阪

2.9

秋田

2.4

兵庫

3.5

山形

2.9

奈良

2.5

福島

3.0

和歌山

3.2

茨城

2.5

鳥取

3.9

栃木

3.4

島根

3.2

群馬

3.8

岡山

2.6

埼玉

3.3

広島

3.5

千葉

2.9

山口

2.5

東京

3.2

徳島

4.5

神奈川

3.5

香川

3.7

新潟

3.0

愛媛

3.6

富山

3.9

高知

4.1

石川

2.4

福岡

3.5

福井

2.1

佐賀

2.4

山梨

3.6

長崎

2.8

長野

2.6

熊本

2.3

岐阜

2.7

大分

3.1

静岡

3.2

宮崎

4.3

愛知

3.3

鹿児島

2.8

全国平均 3.2

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