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法人向け気象情報「ウェザーニュース for business」で海上作業の安全対策を強化
港湾の荷役作業や海上工事を支援する新たな気象サービスを提供開始
100mメッシュの高解像度な風・潮流予測を開発、30分ごとの予測で作業判断を迅速に
建設気象 > 海上気象 >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、法人向け気象情報「ウェザーニュース for business」において、港湾業務や海上工事の安全性向上と効率化を支援するサービスの提供を本日開始しました。沿岸の強風や高波は大型クレーンを用いる港湾の荷役作業や海上工事の安全性に大きく影響し、近年は海上工事の大型化や工法の複雑化で事故のリスクも高まっています。そこで、当社は今回新たに100mメッシュの高解像度で港周辺の風と潮流を30分ごとに算出する予測モデルを独自開発し、海上作業に必要な気象・海象情報をパッケージ化して港湾・海上工事向けの「ウェザーニュース for business」の提供を始めました。本サービスでは、12時間先まで30分ごとの100mメッシュの高解像度な風・潮流の予報のほか、1時間ごと7日先までの海上や港の天気・風・波・降水量・気温・視程の予報を提供します。複数のスタッフが同時に閲覧できるため、30分ごとの現場周辺の局地的な気象状況や潮流の変化を察知して作業中断をタイムリーに判断したり、作業現場のピンポイントな週間予報をもとに最適な作業計画を立てたりすることが可能です。また、任意の地点や全国の港の予測をPDF形式で出力することが可能になりました。これにより、作業記録の保存や、詳細な作業報告書の作成などにご活用いただけます。当社は1970年の海難事故をきっかけにした「船乗りの命を守りたい」という創業の思いを胸に、今後も予測モデルの開発や精度向上に努め、港湾業務や海上工事に関わる方々の安全性向上を支援していきます。
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港湾の荷役作業や海上工事を支援する「ウェザーニュース for business」を提供開始
近年、海上工事の規模の大型化や工法の複雑化が進んでおり、気象・海象が工事の安全性や工程に与える影響が大きくなっています。また、港湾の荷役作業時は特に、大型クレーンを使用するため強風・高波が安全性を大きく左右する要因であり、作業の中断や事故に繋がる可能性があります。事故を防止するために、クレーンを用いた荷役作業は風速10m/sで作業中止などの安全基準が設けられています。さらに、港湾内での船舶の入出港や接岸作業においても、風や潮流の正確な把握は、衝突回避や定時運航に不可欠です。そのため、より詳細な気象予測が、作業計画の立案や工程管理において重要な情報となります。
当社は、港湾の荷役作業や海上工事における安全性の向上と効率化を高度に支援し、円滑な作業判断に貢献することを目的に、港湾・海上工事に特化した「ウェザーニュース for business」の提供を開始しました。
100mメッシュの高解像度の風&潮流の予測モデルを新たに開発
当社は港湾荷役や海上工事のために新たに100mメッシュという高解像度で港周辺の風向・風速と潮流を算出する予測モデルを開発しました。本予測モデルを実装した本サービスでは、30分ごと12時間先までの風と潮流の向き・速さをひと目で確認できます。
作業現場周辺の局地的な気象状況の変化や、作業船の航行に影響を与える潮流を詳細に把握いただくことで、クレーンのオペレーションなど風の影響を大きく受ける作業の安全性向上に貢献します。

港周辺の100mメッシュの風と潮流の予測
風&波の週間予報で作業計画を最適化
本サービスでは、海上や港など任意の地点を選択するだけで、1時間ごと7日先までの天気・風・波・降水量・気温・視程も確認できます。現場周辺のピンポイントな週間予報をもとに、工事計画を最適化することが可能です。
また、海上の任意の地点や、全国の港の予測結果をPDF形式で出力できる機能も追加しました。作業記録の保存や関係者への報告書作成など、記録管理の強化にもご活用ください。

天気や波など任意地点のピンポイント予測が確認可能
熱中症情報や台風情報など、豊富なデータで現場の安全をサポート
「ウェザーニュース for business」のユーザーは、港湾の荷役作業や海上工事に特化した新機能に加えて、雨雲レーダー、落雷、台風の進路予測、熱中症情報、河川水位、冠水・浸水予報など、多岐にわたる企業専用の気象情報をご利用いただけます。
これからの季節は、2025年6月から「労働安全衛生規則」改正に伴う企業の熱中症対策義務化がスタートしたこともあり、熱中症対策の強化策として「熱中症情報」のご利用がおすすめです。暑さ指 数(WBGT)や作業員へのアラート通知機能などを活用することで、現場における熱中症リスクを最小限に抑え、安全な作業環境をサポートします。
「台風情報」では、暴風・強風域に入るリスクのある作業現場や、現場と台風の距離、暴風域に入る時間帯、最接近時刻などを把握できます。また、当社と世界の気象機関の全8種類の台風進路予測モデルを比較し、現場に影響する可能性を確認できます。

無人運航船の安全運航も支援する計画
当社は、公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040における「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」に、Designing the Future of Fully Autonomous Ships Plusコンソーシアムメンバーとして参加しています。当社は無人運航船の安全運航における「ウェザーニュース for business」の将来的な利用に向けて、機能強化を行なってまいります。
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