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ユーザーと一緒に取り組む能登半島の被災地支援「思い出写真サポートプロジェクト」
被災した写真を救う“写真洗浄ボランティア”を募集した一般ユーザーと初実施
〜被災地の写真を一枚一枚洗浄・復元して持ち主の元へ 被災地を思う気持ちを形に〜
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズは、月間利用者数 4,500 万人の気象情報メディア「ウェザーニュース」のユーザー(サポーター)と一緒に取り組む被災地支援として、写真洗浄ボランティア「思い出写真サポートプロジェクト」を実施しました。本プロジェクトは、支援団体「あらいぐま能登」さんとウェザーニューズが共同で行うもので、能登半島地震とその後の水害で泥にまみれてしまった被災地の写真を一枚一枚洗浄・復元し、持ち主の元へ届けるという内容です。2025 年 6 月 14 日(土)に、日本教育会館(東京都千代田区)にて、募集したサポーター60 名と一緒に行いました。今回、開催地を都内とし、被災地まで行くことが難しい方やお子さんを含むご家族で参加いただくことができました。
グループに分かれて洗浄・復元を行う様子
「思い出写真サポートプロジェクト」発足の経緯と目的
ウェザーニューズではこれまで、2024 年 1 月 1 日に発生した能登半島地震に際して、事業を通じた支援を行ってきました(※1)。また、新たにボランティア休暇制度を導入し、社員自らが災害ボランティアに参加しやすい環境を整えて参りました(※2)。多くの社員が災害ボランティアに参加する中で、「ウェザーニュース」のサポーターと協力して被災地のために貢献できないかという検討を重ね、本プロジェクトを発足させる運びとなりました。写真洗浄ボランティアは、泥にまみれてしまった被災地の写真を一枚一枚洗浄・復元し、持ち主の元へ届ける取り組みです。かけがえのない記憶をもう一度取り戻し、心の復興に繋がることを目的としています。
募集したサポーター60名と、被災した約2,000枚の写真を洗浄・復元
当日は日本教育会館にて、1日を通して能登半島から届けられた大切な思い出の写真を、一枚一枚丁寧に手作業で洗浄・復元しました。まずは、アルバムに貼り付いた写真を慎重に剥がし、必要に応じてカットします。次に、泥や汚れを優しく取り除き、水や専用の洗浄液を使い写真をきれいにします。そして、湿気を取り除き、写真が変形しないように適切な方法で乾燥させます。最終仕上げでは、エタノールで表面を拭き取り、清潔に整えます。復元された写真は新しいポケットアルバムに丁寧に収納し、思い出として再び写真アルバムが完成します。洗浄した写真は、9〜10月頃に持ち主の元へと届けられる予定です。
<当日の作業風景>
※今回洗浄した写真は、後日、あらいぐま能登さんを通じて持ち主の元へと届けられる予定です。
参加者からの声
<参加したサポーターからのコメント>
参加していただいたサポーターからは、「被災者の力になれた」「能登復興の一員になれた」という声を多数いただきました。
・当初、技術的に上手くできるかどうかという緊張があったのですが、そこはスタッフさんの親切丁寧なご指導で何とかできたのでよかったです。
・ボランティアは初めてで不安もありましたが、普段見ているウェザーニュース主催という事もあり安心して参加できました。活動自体も誰でも出来る内容でしたし、自分にもボランティアが出来たという事でとても充実した時間を過ごせました。
・達成感や充実感をひさしぶりに感じることができました。ありがとうございました。
・これなら50代の体の色々な所が痛い私でもできるボランティアです。今日のように老若男女が一緒にできる事がまた素晴らしく大切だと思いました。写真洗浄は知らない方も多いと思います。是非、友人知人に広げたいです。
<あらいぐま能登 代表 福井圭一氏のコメント>

企業の皆さまや地域の方々、ボランティアの皆さま、そしてさまざまな形で支えてくださっているサポーターの皆さまとの繋がりは、平時はもちろん、災害など非常時にも大きな力になるのではないかと思います。
たとえば、東京で災害が起きた際には、こうした横の繋がりが、いざというときに本当に頼りになるのではないでしょうか。このような人と人との繋がりも、広い意味での「防災」として大切な役割を果たすものだと感じています。それぞれの場で、無理のない形で関係を築きながら、繋がりを広げていっていただけたら嬉しく思います。
<ウェザーニューズ 「思い出写真サポートプロジェクト」リーダー 村田泰謁氏のコメント>

写真洗浄ボランティアという活動と出会い、いつかサポーターの皆さんと一緒にできたら素敵だなと考えており、今回実現することができました。少しでも被災された方の心の支えになれたのならとても嬉しいです。
ウェザーニュースでは皆さんから空の写真をアプリに送ってもらう「ウェザーリポート」という企画を20年前から続けています。そういったアプリでのデジタルな繋がりから、リアルで人と繋がり、困った方を助けることができるようになりました。
自然災害は今後も発生してしまうと思いますが、「いざという時、人の役にたつ」を会社の理念としているウェザーニュースとサポーターの皆さんとで、日常の暮らしに寄り添いながら「災害に備える」活動を継続し、コミュニティーの輪を広げていきたいと考えています。
今後の展開
ウェザーニューズは、今後も「思い出写真サポートプロジェクト」として写真洗浄ボランティアを継続的に実施していく予定です。当社は引き続き、事業を通じた社会貢献に加えて、社員一人ひとりが積極的にボランティア活動にも参加できる環境づくりを推進し、地域社会への貢献を進めてまいります。