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20年蓄積してきたユーザー投稿データとAIを組み合わせた新しい気象コミュニケーション
「ウェザーリポート」をAIが可視化する新機能がウェザーニュースアプリに登場
〜局地的でシビアな気象現象もAIが優先的に表示、周辺の天気や体感を迅速かつ正確に把握〜
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、3年連続予報精度No.1(※1)のお天気アプリ「ウェザーニュース」のレーダー機能を強化し、ユーザーから毎日約20万通寄せられる天気報告「ウェザーリポート」をマップ上に表示する新機能「リポート」を追加しました。マップ上で雨雲の動きなどが確認できる人気のレーダー機能で、現地で実際にどのような天気になっているのかをリアルタイムに把握できるようになります。本機能では、「ひょう」や「大雨」などの局地的でシビアな気象現象をAIが優先的に表示するほか、「体感」や「虹」など任意のキーワードで検索も可能になっており、ユーザーは周辺の実際の天気や体感の情報を迅速かつ正確に把握し、自分の行動や判断に役立てられます。今回、当社が2005年からユーザーと共創してきた日本最大級の気象・防災コミュニティ「ウェザーリポート」の集合知を、より多くの方の生活に役立てていただくことを目的に、本機能を開発しました。今後もお天気アプリを通じてわかりやすく役立つ気象情報の提供を行なっていくことで、ユーザーの皆さんの安全で快適な生活をサポートしてまいります。
ウェザーニューズはこれまで、ウェザーリポートを正確な気象実況の把握に活用し、天気予報の精度向上を実現してきました。また、企業や自治体と連携することで、ウェザーリポートを地域の防災やビジネスにも役立てていただいています。今後もウェザーリポートの集合知を積極的に活用し、ユーザーの皆さんと共に、より安全で安心な社会の実現に貢献できるサービスの提供に取り組んでまいります。
新機能レーダー「リポート」の利用はこちら |
ウェザーニュースアプリをダウンロード https://weathernews.jp/app/ |
ウェザーニュースアプリのレーダー機能強化 ユーザーからの天気リポート投稿をマップに追加
近年、気候変動の影響により、ゲリラ雷雨やひょうなど、突発的・局地的に発生する極端な気象現象による被害が増加しています。このような状況において、より精度の高い天気予報と、今まさに起こっている現地の天気をリアルタイムで把握したいというニーズが高まっています。
当社は2005年より、ユーザーの皆さんから天気に関する情報を募る「ウェザーリポート」の取り組みを推進してきました。現在では1日あたり約20万通ものウェザーリポートが寄せられ、これらの貴重な情報が当社の天気予報の精度向上に大きく貢献しています。この度、全国から寄せられる「ウェザーリポート」をアプリのレーダー機能の画面上に可視化し、気象予測データとユーザーからの“現地の声”を合わせて確認できるようにすることで、さらに正確でわかりやすい気象情報の提供が可能になりました。
20万通/日の“現地の声”で今の天気を可視化
<レーダー画面上でウェザーリポートをリアルタイム表示>
新機能では、レーダーの画面上に、ユーザーから投稿された「ウェザーリポート」がアイコンとコメントの吹き出しで表示されます。これにより、雨雲の動きだけでなく、その場所で実際にどのような天気になっているのかを、ひと目で把握することができます。例えば「世田谷区で雹が降っている」や「新宿駅前で急な雷雨」といったリアルタイムの情報が、雨雲の動きと合わせて確認できるようになります。アイコンをタップすると、投稿された写真や動画、コメントなどの詳細が表示され、実際の雨の降り方や水たまりの様子、ひょうの大きさなどを写真や動画でチェックすることができます。
<AIによるウェザーリポートの優先表示と検索機能を搭載>
マップ上には、「ひょう」や「あられ」、「大雨」といった、よりシビアな気象現象を含むウェザーリポートをAIが判定し、優先的に表示します。このため、ユーザーは自分の生活や行動への影響が大きい気象現象に関する情報をいち早く得ることができます。またAIによる検索機能も搭載しており、「体感」や「虹」、「花粉」など、任意のキーワードで周囲のウェザーリポートを絞り込んで表示することもできます。気になる天気や体感の変化、季節感などを検索し、周囲のユーザーの体験や感覚をチェックできます。
<ワンタップで天気や体感を報告、より楽しめる機能へ>
さらに、新機能にはウェザーリポートの「投稿する」ボタンを配置し、ユーザーの皆さんがより気軽に天気報告に参加いただけるように改善しました。雨であれば「ポツポツ」「ザーザー」、体感であれば「耐え難い暑さ」「ムシッと暑い」など、わかりやすい選択肢でより直感的に報告ができるようになっています。天気だけでなく、体感や季節の花や虫など天気に関する報告が可能で、自分の体験をシェアしたり、周囲のユーザーの感覚に共感したり、ユーザーの皆さんに日々の生活の中で楽しんでいただける機能となっています。
「ウェザーリポート」が実現する、高精度な天気予報と防災・減災への貢献
「ウェザーリポート」は、気象情報サービス「ウェザーニュース」でユーザーから空の写真の投稿を募る取り組みで、2005年11月からスタートし、今年で20周年を迎えます。空を通じて全国の皆さんがつながり、これまで一方通行的に伝えるのみであった天気予報とは異なる、みんなで作り上げる天気予報を実現してきました。2005年の開始以来、全国の皆さんから届いたウェザーリポートは、2025年7月31日に累計1億通を突破しました(※2)。
<予報精度向上と局地的な気象予測への挑戦>
ウェザーニューズの予報センターでは、全国の皆さんから届いたウェザーリポートを24時間常にチェックし、天気予報に活用しています。気象観測機では捉えることができない空の変化や局地的な気象現象を把握できるため、より正確な天気の実況解析や予報精度の向上に大きく貢献しています。ウェザーリポートの活用など予報精度向上の取り組みの結果、ウェザーニュースは第三者機関による天気予報サービスの予報精度調査において、2022〜2024年の3年連続で予報精度No.1の評価をいただいています。また、竜巻の目撃情報や道路の冠水報告などは、いち早い注意喚起につながっています。予測不可能とされてきたゲリラ雷雨の予測も、ウェザーリポートを活用することで可能になりました。さらに、災害時には現地の被害状況の把握にも大きな役割を果たしています。令和6年能登半島地震では、被災地のユーザーからの寄せられた家屋損壊や道路被害、土砂災害などの被害状況に関するウェザーリポートをマップ上に可視化して特設サイトで公開し、現地で救援活動や復旧作業を行う自治体や企業、法人などに役立てていただきました(※3)。
<ビジネスや防災における多様な活用事例>
ウェザーリポートを通じて得られる貴重なデータは、天気予報の精度向上だけでなく、企業や自治体における意思決定支援や防災対策の強化にも活用されています。例えば、クーラーの保有率や使用状況に関する調査(※4)は、熱中症予防のための適切な冷房使用の注意喚起に用いられたり、晩秋〜初冬に行う冬用タイヤへの交換状況に関する調査(※5)は、道路凍結による事故防止のための企業から顧客への適切な状況提供や広報活動などに役立てられたりしています。さらに、自治体と協定を結び、災害発生時の被害状況の把握にウェザーリポートを活用していただいています。県内の被害状況を迅速に把握することで、より効率的な初動対応や復旧作業へと役立てていただいています。
これらの取り組みは、ウェザーニューズが掲げる「船乗りの命を守りたい、地球の未来も守りたい」というDreamに直結するものです。当社は今後もユーザーの皆さんと共に、より安全で安心な社会の実現に貢献できるサービスを提供してまいります。
予報精度No.1、気象・防災のプロフェッショナルが運営するお天気アプリ「ウェザーニュース」
「ウェザーニュース」は株式会社ウェザーニューズが運営するお天気アプリです。2025年7月現在のダウンロード数は累計4,800万を突破し、多くの方にご利用いただいています。全国13,000か所の観測網と、アプリのユーザーから寄せられる天気報告を活用した高精度の気象情報をご覧いただけます。予報精度に徹底的にこだわり、第三者機関による天気予報サービスの予報精度調査において、2022〜2024年の3年連続で予報精度 No.1を獲得しました。気象・防災のプロフェッショナルが24時間365日リアルタイムで情報を更新し、台風・大雨・ゲリラ雷雨・大雪・地震などの最新情報をいち早くお伝えし、いざという時に役立ちます。また、1kmメッシュのピンポイント天気予報や週間予報、5分ごとの天気予報、医師と共同開発した天気痛予報、洗濯物の乾く時間がわかるお洗濯情報など、生活に役立つコンテンツも充実しています。今後もユーザーの皆さんの安全で豊かな生活をサポートできるアプリを目指し、予報精度向上、新コンテンツの開発、UI・UXの改善に努めてまいります。
<スマホアプリ「ウェザーニュース」概要>
名称 | ウェザーニュース |
利用料金 | 無料(App内課金あり) |
対応OS | iOS/Android |
ストアURL | 【App Store】https://apps.apple.com/jp/app/ウェザーニュース/id302955766【Google Play】https://play.google.com/store/apps/details?id=wni.WeathernewsTouch.jp&hl=ja&gl=US |
※1 2025年6月5日発表 「ウェザーニュース」が3年連続で予報精度No.1を獲得 /news/52507/
※2 2025年7月31日発表 「ウェザーリポート」の投稿数が累計1億通を突破 /news/53135/
※3 2025年1月12日発表 地震発生以降の被災地からの生の声をマップ上に可視化 /news/45572/
※4 東北や北陸は7割以上が冬タイヤ交換済 西日本や東日本もそろそろ準備を https://weathernews.jp/news/202412/050075/
※5 猛暑続く北海道 クーラー保有率は4年間で17ポイント上昇 https://weathernews.jp/news/202507/230226/